バーレスク

今年初めて見た映画です。見に行ったのは先週ですが、あらためて感想を。

いや～素晴らしかったですね。
予告編など事前の情報から、自分好みの映画だろうなとは感じていましたが、もうどストライクでしたね。
音楽最高！ダンス最高！期待していなかったストーリーもまあこの手の作品では鉄板なお話でしたが、テンポも良くて楽しくて、想像以上に良かったなと。
「シカゴ」よりはるかに良くて、「ドリーム・ガールズ」と肩を並べるってところかなあ。とにかくこういうショービズものを撮らせたら、ハリウッドに敵う作品はありません。邦画じゃ１００万光年かかってもこんな作品は出来ないだろうと断言できますね。

とにかくクリスチーナ・アギレラが素晴らし過ぎる。
アギレラファンには大変失礼なのですが、歌唱力やその音楽性の高さは並み居る歌姫たちの中でも抜群で、本国では絶大な人気を誇り高く評価されていますけど、今イチ日本ではガガやブリちゃんなどに比べると地味な存在に思われていると思います。クララ・ボウとかデートリッヒを彷彿とさせるようなクラシカルな顔立ちだからかなあ？今風でないっつーか。日本人ウケはしない感じ。この映画の中でも、美貌のダンサーたちに混じると割りと埋没してしまいそうなルックス。でもその歌いっぷりとダンスの実力は相当なもの。その上お芝居まで上手い。田舎育ちの垢抜けない娘がステージに出るごとにセクシーに輝きだして見えるのは、演出の力だけではなさそう。ビヨンセといいあちらのスターは能力が高いし、格が違いますな。
そしてオールドファンにはやはりシェールの存在が嬉しいですね。２０年ぐらい前に久しぶりにアルバム出したときＰＶでお尻出したりしてましたが、あの頃ですでに２０歳超えた息子がいたはず。で、ちょうどボン・ジョビのリッチー・サンボラとお付き合いしてたはず。今いくつなのよ？？？生きる伝説。まったくお化けみたいな人である。
相変わらず美しく、アルトボイスも健在。米音楽シーンのセックス・シンボル新旧の競演はゴージャスで本当に見ごたえがありました。

今年のお正月映画は大人や女性が楽しめる作品が少なく、そもそも洋画の公開本数じたいが少なくなっているので、この作品も公開館数少なめですよね…もったいない。こういう映画的な仕掛けがたっぷりのエンタメ作品はもはや貴重です。そろそろ公開が終わるところもあるかもしれませんが、ぜひ劇場でご覧ください！と強力にプッシュしておきます。