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目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

天狗岳Part2~イワヒバリ遭遇後に雨じゃんじゃん

2021-08-09 | 山行~八ヶ岳とその周辺

Part1のつづき


左:西天狗岳の登山者たち 右:東天狗岳へ移動開始

12:10山の神と東天狗岳に向けて下り始める。前方の山肌に登っている登山者がポツリポツリと点になって見えている。逆に向こうからくる登山者も多い。


左:東天狗岳山頂 右:すりばち池への分岐。まっすぐ進むと中山峠

12:32東天狗岳に到着した。狭い山頂では記念撮影の順番待ちだ。写真を撮ってすぐに直下に移動し、適当な場所で休憩した。しだいにガスが上がってきて、怪しい天気になってくる。

お茶を飲んでいると、背後でバリバリバリと鳴り響く遠雷。ヤバいとこれを潮に山の神と腰を上げ、黒百合ヒュッテを目指した。中山峠へとまっすぐ進む登山者につられないように地図で確認して、すりばち池への分岐から尾根をはずれる。


左:見た目はGood Viewだが、道はとことん歩きにくい 右:天狗の奥庭上

見た目はきれいな景色が続くのだが、岩がごろごろしていて歩きにくい。この歩きにくさのせいで、足の裏がジンジンしてくる。13:20たまらず天狗の奥庭上と書かれた指導標のところで休憩にした。


左奥に蓼科山

天狗の奥庭を突き進んでいくと、奥のほうに蓼科山が見えた。なかなかの絶景ポイントだ。


両端にイワヒバリ

さらに行くと、登り時にも見かけたイワヒバリをここでも発見。しかも2羽いて、つがいなのか(?)。思わず足を止めて山の神とじっくり観察することになった。


イワヒバリ

羽根はスズメの文様を拡大したような感じで、頭はグレー。名前にヒバリとつくだけあって、ピーチクパーチクと小刻みに鳴く。この岩場では鳴いていなかったが、唐沢鉱泉から西尾根に上がる森の中では、しきりに鳴いていて登山道脇の茂みに留まったり登山道を横切ったりしていた。こんな近くでイワヒバリが見られるとは思わなかった。しばらく逃げずにこの岩に留まっていた。


水の干上がったすりばち池

すりばち池まで来ると、前方に人影が見えた。黒百合ヒュッテにお泊りの人が散策しているのだろうか。

14:06黒百合ヒュッテに到着。休憩する登山者であふれかえっていた。ペットボトルのお茶を飲む人、小屋で買ったアイスクリームをなめている人、ちょっとしたリゾート地のカフェのようだ。山の神と私も座れるスペースを端っこのほうに見つけ、ぐったりと腰かけ休憩した。


左:黒百合ヒュッテ 右:ヒュッテからの下山路も歩きにくい

14:18チョコレートなどを食べてエネルギー充填し、黒百合ヒュッテを後にする。再び森の中へ。この下山路は夏と冬に一度ずつ歩いているはずだが、ちっとも覚えていない。こんなに歩きにくい道だったか。疲れた体に鞭打って歩く。山の神の消耗度もかなり大きいようだ。

15:03唐沢鉱泉への分岐で休憩をとる。昭文社の山地図ではここから40分ほどで唐沢鉱泉とされていたが、とんでもなく長かった。不幸は突然やってくるものだ。分岐から40分ほど歩いて、そろそろ鉱泉に着くかと思った頃、ポツポツと雨が降ってきたのだ。曇っていたとはいえ、空は明るかったので、まさか降られるとは思いもしなかった。

山の神も同様で、ザックカバーだけ装着して再び歩き始めた。私はこれはしばらく止みそうにないなと雨具の上衣も着ることにした。山の神も足を止め上衣を着る。


もうすぐ唐沢鉱泉だと思ったのだが、、、

しかし、雨は止まぬばかりか、勢いを増した。途中で追い越した親子はどうしているだろうか、などと考えながら、修験僧のように黙々と下山。登山用パンツはしっとりと濡れて、いまさら雨具の下もはこうとは思わず、早く唐沢鉱泉に着かないかと足を速めたが、一向に着く気配はない。

鉱泉の建屋が見えた頃は土砂降りになっていた。軒下を借りて雨宿り。それでも変わらぬ雨脚にあきらめて、車のところに急ぐことにした。すると我々よりひどい状態の単独者が前を歩いている。雨具をもっていなかったのか全身濡れネズミだ。

16:35鉱泉から結構離れた場所に駐車していた愛車に到着。1時間半くらい予定より遅れての下山となった。すぐ前に停まっていた車はもう出発した後で、この雨には遭わなかったようだ。なんて不運な山の神と私。ペースが遅すぎだったか。私はびっしょり濡れた登山用パンツを脱いで半ズボンにはき替えた。

ペンション・ベルクコットにつづく
Part1に戻る

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天狗岳Part1~足が重くて進まない

2021-08-08 | 山行~八ヶ岳とその周辺

西天狗岳 標高 2646m 東天狗岳 2640m 長野県

2021年7月22日(木・祝) 晴れのち曇りのち雨  

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:55唐沢鉱泉下部林道路肩8:08--鉱泉前8:22--9:14枯尾ノ峰分岐9:20--(西尾根)--10:07第一展望台10:18--10:50第二展望台10:55--11:35西天狗岳(昼食)12:10--12:30東天狗岳--山頂直下で小休止12:45--13:20天狗の奥庭上13:30--14:06黒百合ヒュッテ14:18--15:03唐沢鉱泉分岐15:13--雨宿り--16:35鉱泉下部路肩

4:40愛車フォレスターに乗り込み、自宅を山の神と出発した。中央道に上がると、そこそこの交通量で、コロナとはいえ連休なのだと思い知らされる。途中詰まったりしながらも、とりあえずは重篤な渋滞に巻き込まれることなく進んだ。この日はあとから知ったが調布から上野原まで最大36Kmの渋滞になったようだ。

双葉SAで朝食をとり、諏訪南ICで高速を下りた。コンビニでこの日の昼メシと行動食、そして翌日の昼用パンを購入した。


左:天狗岳登山者用駐車場(唐沢鉱泉手前) 右:唐沢鉱泉

順調に移動して、最後の唐沢鉱泉へ上がっていく未舗装の林道は予想外に長く感じて、まだかまだかと焦れる。それでも天狗岳登山者用駐車場にはほぼ予定どおりの7:55に到着した。しかし、すでに満車で立錐の余地もない。Uターンして林道を下り路肩に車を置いた。この後も次々に車が上がってきては、私の前のスペースを埋めていった。

山の神とザックを車から降ろし、虫よけパッチなどを貼りながら、砂利道を唐沢鉱泉に向けて上がっていく。


左:西天狗岳登山口 右:苔むした森を行く

登山者用のトイレ(男の小用ともう一つしかないので人が多いときは注意)に寄って、8:22唐沢鉱泉前の西天狗岳登山口となる橋を渡った。


左:青々としたスギゴケ 右:山の神は早くも足が重い

すぐに苔むした岩がごろごろした八ヶ岳特有の風景を目にすることになる。ふっさふっさにスギゴケが生えている岩もあって、まさに苔天国だ。

山の神はすでに足が重いと訴える。まだ樹林帯で直射日光でない分、気温も上がらずに歩きやすいのだが、体のコンディションはいまいちだ。この山行の数日前に大菩薩界隈を足慣らしに歩いたのは、あまり役に立たなかったようだ。


左:枯尾ノ峰分岐 右:足取り軽いベテランパーティ

9:14枯尾ノ峰分岐に出た。ここから西尾根をひたすら登ることになる。ちっともスピードの上がらない山の神と私は、われわれよりも後に出発していたベテランパーティに道を譲る。


第一展望台より赤岳を望む

10:07目の前がパッと開けた第一展望台の岩稜に到着。その直前にらしきところが出てくるが、そこは展望台ではあるけれども、第一展望台ではない。赤岳がぴょこんと頭を出している。


左:ストックの先に赤とんぼ 右:西尾根の樹林帯を行く

10分ほど休んで第一展望台を発つ。灌木地帯を抜けていると、とんぼが飛んでいた。ふと童心に返ってストックの先に止まらせることにした。片手にストック、片手にカメラ。意外にきれいに撮れるものだ。


左:第二展望台 右:森林限界を越える

やがて登山者が多く休憩していた第二展望台に差し掛かる。そのまま通過しようとしたが、ちょうど腰を上げたベテランパーティたちがいて思いとどまる。第二展望台を過ぎると、もう森林限界となる。


左:西天狗岳山頂 右:東天狗岳にも大勢の人が

11:35予定より35分遅れて、西天狗岳山頂に到着。このペースだと下山は16:00過ぎになるなあとペースの上がらない足を呪った。山頂にはわれわれの後から続々と登山者が到着。若い人が結構多いのは意外だった。メジャーな山域だからか。


下界の街が見える

サクッと昼メシを食べて、遅れを少しでも取り戻そうと山の神に告げ、山頂の一角に腰を下ろした。

Part2につづく

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西天狗行ってないな

2021-08-01 | 山行~八ヶ岳とその周辺


イメージカット(北横岳)

7月の連休は非常事態宣言が出ていたけれども、すでに宿に予約済であったので、そのまま計画を実行することにした。今回の山旅計画は、コロナのため、やはり遠慮がちに八ヶ岳。初日は唐沢鉱泉を起点に天狗岳の周回コースをたどり、そのままそこに宿泊と思っていたのだが、山の神に唐沢鉱泉泊まりは否と却下されてしまった。もっとゆったりゆっくりと泊まれる温泉宿がいいといわれてしまった。まあ、山小屋の高級版みたいなところだからね。

最初から2泊3日にすることは決めていて、ゆったりゆっくりの高めの温泉宿に泊まるのなら山歩き時間の短い2泊目か(行程が短ければ早くチェックインできるしね)、であれば1泊目はテント泊かと思い、周辺を探すも探した時点ではもうオートキャンプ場などめぼしいところは予約で埋まっていた。遠出をだいぶ控えていたから、1泊目も屋根付きにするかと、検索して出てきた料理のおいしいペンションに決めた(後述)。

まず山行計画は行き損ねていた西天狗を歩くことを優先し、初日はここに照準を定めた。昭文社の山地図の標準コースタイムは、5時間50分でちょっと長めだった。それもあって直前に足慣らしに鶏冠山と甲斐黒川金山へ行ったのだが、足慣らしにしては、直前すぎて天狗では山の神が音を上げることになった。

2日目は、ペンションに泊まって朝が遅くなることから、最初からゆるゆる登山の計画を立てた。北八ヶ岳ロ-プウェイを使って北横岳往復2時間40分の行程だ。ロープウェイが混んでいるだろうから、それなりに時間がかかる覚悟だった。

3日目は横谷温泉旅館に泊まって、横谷峡トレッキング。沢沿いに滝を見ながらのトレッキングは、それほど暑さを感じることなくマイナスイオンを浴びられるという2重にメリットがある。

以上2泊3日の計画。でも計画は計画にすぎない。交通事情や天気、そのときのコンディションなどでいかようにも変わってしまう。ではどうなったか。天狗岳Part1につづく

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