標高 1681m 宮城県
2013年1月5日(土) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:50宮城蔵王えぼしスキー場駐車場--9:23ゴンドラハウス(乗車)--9:50かもしかリフト終点9:55--10:45休憩(標高1450m付近)10:55--12:04後烏帽子岳12:11--12:50昼食(標高1400m付近)13:40--13:50かもしかリフト--いったん下降するも戻る--14:00過ぎ かもしかリフト--14:50石子ゴンドラ乗り場--15:00ゴンドラハウス
年明け最初を飾る山行には、宮城蔵王を選んだ。仙台の手前だからそれほど遠くもなく、交通の便もいい。一昨年は、山形蔵王に行っているから、今回は逆側という思惑もあった。
前日に宮城に入り、さっそく宮城蔵王えぼしスキー場へ赴いた。まずは初滑りだ。ゴンドラは風が強いため徐行運転をしていた。上にあがるとまさしく強風で吹雪いている。雪面は見にくいし視界が極端に悪い。さらにスキー場上部へ行く、かもしかリフトはかろうじて動いていたが、まったく行く気がしなかった。当初は下見も兼ねて、このリフトに乗る予定だったのだが、行く先を見上げて、山の神としり込みしてしまった。
さて登山当日。泊まっていた宮城蔵王ロイヤルホテルを早々にチェックアウトし、再びスキー場を目指す。アクセス道は融雪路になっていて、危ない箇所もない。でも、やけに皆ゆっくりペースで安全運転だ。そもそも太平洋側は雪が少ないから、雪に不慣れなのだろうか。8:50スキー場の駐車場に到着した。
チケット売り場でゴンドラとリフトのチケットを購入(ゴンドラ片道¥1,000、往復¥1,600、リフト1回券¥400)。その際に登山ですかと聞かれ、登山の場合は届出をお願いしますと記入用紙を渡された。下山したら、その旨伝えてくださいねと受付の人に言われる。このスキー場は、きちんとゴンドラを使う登山者を管理しているようだ。山登りツアーも主催しているからだろう。
9:50ゴンドラとリフトを乗り継いで、スキー場の最上部に着いた。昨日とは打って変わって、好天だ。青空と雪の白さが目にまぶしい。スノーシューを履いて、さあ、どこが登山道なのだろう、どこから取り付くのだろうかと見回したが、それらしいところがない。とりあえず、後烏帽子岳の山頂付近が見えるので、上を目指すのだと、森の中にずんずん入っていく。とすぐに藪っぽいところに入り立ち往生。いきなり引き返す羽目になった。もっと右手に回り込むと、夏道があるはずだから、そっちのほうが歩きやすいはずと山の神がいう。
そのうち赤テープを見つけた。おお、こっちだと、歩いていくと、たちまちテープを見失う。やぶっぽくて歩きにくくても強引に先へ進んでいく。ふと立ち止まって、ルートファインディングは楽しいねと山の神に話しかけると、楽しくないときっぱり。歩きにくいわ、時間はかかるわで機嫌を損ねていた。
時々現れる山スキーのあとらしきものをたどりながら進んでいくと、傾斜のゆるやかな樹林帯が終了。いつの間にかガツガツと上る急な斜面へと突入した。疲労を感じ始めた頃、見晴らしのいい場所で腰を下ろして水分補給。最初の休憩だ。
樹木がまばらな斜面を上る。足跡はうさぎだけ 左:山の神を振り返る 右:山頂はまだまだ先
昨晩の吹雪のせいか、はたまた登っていた人がほとんどいないせいなのか、踏みあとがまったくないところが続く。そのうち完全ラッセル状態になり、膝上までの雪を蹴散らしながら上ることになる。メジャーで楽チンコースと思っていたのに、今年は悪天で雪山遭難のニュースが立て続けにあったせいか、敬遠されたのだろうか。まったく人がいない。
後烏帽子岳山頂にて
山頂直下に来ると、冷たい風が頬をなでるようになる。近いな、そろそろかと言っているうちに、12:04後烏帽子岳山頂に到着。バックに見えるはずの屏風岳は、大量のガスが沸いてきて、まったく見えなかった。山頂には人っ子一人いない。山の神と寒さに耐えながら写真を撮りまくって、すぐに下山開始する。
真っ白な珊瑚礁のような造形美に息を飲む。後烏帽子岳山頂にて
上空を飛行機が飛んでいく
雁戸山が雲間から登場
来た道をひたすら下る。時折グリセードしながらショートカット。12:50樹林帯の日当たりのいい場所で昼食にした。カップヌードルシーフード味に湯を注いで食べる。
スキー場に戻ると、若きボーダーに声をかけられる。山頂まで行ったんすか? 羨望のまなざしを一身に受け、まんざらでもない。彼が滑っていくのと同時に、山の神と私は、かもしかリフトの右手を下り始めた。しかし、一気に急斜面を下ると、藪と崖に遭遇した。こりゃ無理だと、下降をあきらめて上り返す。戻って、スキー場のかもしかコースの端っこを慎重に下る。ただコース上部は非常に歩きにくい。石子に下ってスノーシューを脱ぎ、ゴンドラ乗り場へとコースを横切った。くたくたになりながら、ゴンドラに乗って、山の神とやれやれ、疲れた。早く宿に移動して、温泉に浸かろうと気持ちはすでに温泉宿に飛んでいた。
この日の宿は、ちょっと奮発して旅館三治郎(遠刈田温泉)に予約を入れていた。大休息、そしておいしい料理に舌鼓を打った。
参考
蔵王樹氷原と地蔵岳http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110227