目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

北海道 増毛山地へGO!

2014-08-01 | 山行~北海道

2014年7月19日(土) 雨

メンバー 山の神と私

15:00すぎ家を出発し、関越をひたすら新潟をめざして走った。新潟港から新日本海フェリーで苫小牧に渡るのだ。途中激しい雨に遭い、これは天然の洗車場だと喜びながら、汚れた車を運転していた。しかし、車がきれいな状態でいられたのは、ほんのつかの間だった。日が落ちてからの北陸道は、虫がすごい。ヘッドライトの明かりに集まってきた虫たちが、フロントガラスでつぶれ、砕け、死骸がこびりついていく。

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左:新日本海フェリー乗船を待つ 右:フェリーの個室。狭いながらもくつろげます

新潟には20:00頃到着した。埠頭近くのコンビニで日本のビールより安かったバドワイザーを4本購入し、乗り場へ向かう。乗船開始はそれから2時間後の22:30だった。到着が早かったため、前から5台目といういまだかつてない順番で乗船した。まずフロントへ行き、初めて泊まる個室の部屋鍵をもらう。3畳というこぢんまりとした和室に入って、山の神と早速バドをプシュっとやった。あとは寝るだけ。いつものザコ寝の2等和室とは違い、人目を気にすることなく、肢体を伸ばせる。

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移動日に。留萌の黄金岬(おうごんみさき)に立ち寄る

今回の北海道の山旅はこうして始まった。北海道では、週の半ばで雨にたたられたけれども、予定していた今回のメインイベント、暑寒別岳登山はかなった。なかなか機会がないと登れない山なので、まあ、ラッキーだったといえよう。

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左:真新しいヒグマのふん 右:暑寒別岳山頂付近のオトギリソウ

暑寒別岳は、ラムサール条約登録地である雨竜沼湿原をその懐に抱え、その湿原や稜線、山頂などでは高山植物の花が咲き乱れており、お花の山としても有名だ。ただアクセスが悪いのと、ロングコースなので、なかなか足を踏み入れにくい山でもある。百名山に入っていないという理由から後回しにされてもいるようだ。まあ、ツウ好みの山なんだろうね。

ところで、昭文社の山地図で暑寒別岳のコースをみると、ヒグマ注意の文字が躍っている。行ってみると、そこには本当にヒグマがいた。彼らが普段生活している場所なのだ。登山道で真新しい緑色の巨大フンを発見したときには、ホントに驚いた。すぐ近くに潜んでいるかもしれないと、熊鈴を盛大に鳴らし、ラジオのボリュームを上げながら通過した。山の神なんて、鈴を引きちぎらんばかりに振り続けていた。でも下山時にもう一度この道を歩いたのだが、のど元過ぎればの言葉通り、ちょっと乾燥したフンでは怖さも半減していた。馴れ、感覚の麻痺とはおそろしいものだ。

さて、次回は足ならしに登った神居尻山の山行記録です。
つづく。


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