目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

尼ヶ禿山スノーシュー

2012-01-15 | 山行~スノーシュー

000img_5638_2 尼ヶ禿山(あまがはげやま) 標高 1466m 群馬県

2012年1月9日(火・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:17たんばらスキーパーク第2駐車場8:45--第1駐車場9:05--9:20ビジターセンター9:30--(林道引き返す)--11:15東大セミナーハウス11:28--12:10鉄塔12:20--12:53尼ヶ禿山山頂12:58--13:20鉄塔下部(昼食)14:00--玉原湖畔林道--14:47玉原湖・V字湖水門14:55--15:20第1駐車場--15:50第2駐車場

5:00過ぎに家を出る。今年は2月の3連休がない分、この1月3連休にスキー客も集中しそうだと思い、ちょっと早めの出発にした。予想したとおり関越道に入ると、時間のわりに交通量は多めだ。実際上里SAに入ると、スキー、スノボの人たちで混雑していた。

沼田ICで下り、セブンイレブンで買出しをし、たんばらスキーパークの第2駐車場には8:17に到着した。なぜ第2かといえば、無料だから。第1は土・日¥1,000とられるので、ちょっとだけスキー場から離れているのに目をつぶれば、どうということもない第2に車を停めることにしたのだ。準備して、トイレに寄って8:45に出発した。思いのほかスノーシューは出発準備に時間を要する。

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左:たんばらスキーパーク第2駐車場。ほとんどが従業員の車 右:スキー場から尼ヶ禿山をあおぐ

第1駐車場へ移動し、スキー場のチケット売り場からさらに奥へ入っていくと、従業員宿舎かあるいは事務所かと思われる建物にピステン(圧雪車)が何台も横付けされていた。そこから仰ぎ見ると、これから登る尼ヶ禿山が目の前にそびえていた。ピステンの横で山の神とスノーシューを装着し、ブナの森にいざ突入。時計をみると9:05、予定より遅れ気味だ。

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左:玉原湿原入り口にあった鳥居 右:V字湖の水門付近から見た玉原湖

まずは強引に林道まで下りる。途中からトレースがついていて、それを忠実にたどる。だだっ広い中央広場へ出ると、前方に人影なしで、今日は誰も歩いていないのかと振り返ると、何のことはない、後ろから2パーティが来ている。

ビジターセンターには9:20到着。後ろから来ていた2パーティはセンターの手前から森に入ったようで、追いついてこない。スノーシューで雪遊びなのだろう。そのうち第2駐車場で会ったおじさんがビジターセンターに現れる。健脚の持ち主で出発と同時にみるみる差が開いていった。

積雪量は、スキー場の公式発表によると1m85cm。ついでに雪質をいえばパウダー。玉原湿原入り口に鳥居があったが、その発表程度の埋ずもれ具合だった。その先の玉原湖ビューポイントでパチリパチリと写真撮影にいそしんで、林道をさらに奥へと進んでいく。

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左:林道を上がっていくも東大セミナーハウスへの分岐は見つからなかった 右:東大セミナーハウスを振り返る

林道に沿って登っていけば、左手に東大セミナーハウスへ上がっていく分岐があるはずだった。道標が必ずあるはずで、気をつけて登っていったのだが、雪に埋もれてしまったのか、見つからずじまいだった。いつのまにか鉄塔が見えてきて、明らかに通り過ぎているとわかった。地図を見ていると、上から年配の方(ビジターセンターで会ったおじさんとは別人)が下りて来て、この先に行っても登れないと。仕方なく、その年配の方とともに引き返し始めた。

下り始めてすぐに山スキーヤーに出くわしたが、彼らは適当な場所から尾根に取り付くので、ご心配なくと、余裕綽々でそのまま林道をあがっていった。雪山のベテランだわな。

山の神と私そして年配の方は、夏道に近い所をたどろうと、再び分岐を探しながら下ったが、やはりわからない。結局、湖畔の林道まで戻り、東大セミナーハウスが視認できるところから、建物目指して強引にラッセルして登っていくことになった。私が先頭切って進み、激しく体力を消耗して、セミナーハウス前で休憩にした。年配の方は、ラッセルしながら元気にわれわれを抜き去り、先へと進んでいった。

 

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左:鉄塔下を通過 右:尼ヶ禿山山頂。山頂の碑は冒頭に

東大セミナーハウスの建物を回りこんで、尾根へ出る。年配の方のつけたトレースが延々と上に向かってのびていた。鉄塔あたりで追いつくかと思ったが、姿は見えない。ことのほかタフだし、健脚だ。

鉄塔付近で一休みして、再び登高開始。しばらく上がっていくと、かなり上のほうに人の姿が見え隠れしていた。途中で会った山スキーヤーたちだ。そのうち年配の方の姿も発見した。山頂付近はなかなかの上りでくたびれたが、12:53ようやく尼ヶ禿山の山頂にたどり着いた。山頂には、山スキーヤー3人と年配の方、そして山の神と私の6人だけだった。メジャーなスノーシューコースだから人だらけと思いきや、そうではなかった。

山頂からの眺めはすばらしく、雪庇の先に武尊山、右に目を移していくと、皇海山、赤城山など、周囲の山がよく見える。ひとしきり眺望を楽しんだ後、ここは寒すぎるから早く下って、陽だまりの樹林帯で昼飯にしようと、そそくさと山頂をあとにした。

001img_5641 雪庇の先に武尊山

上りで苦しんだ山頂直下の急斜面は、グリセード気味にいっきに下る。鉄塔を越えたブナの樹林帯のなかで昼食にした。落雪に見舞われないよう、樹上に雪が着いていないのを確認して、レジャーシートを広げ、スノーシューを脱いだ。コンビニおにぎりをほおばり、豚汁をすする。

昼食後はまた、グリセード気味にバリバリ下る。昼食時に山スキーヤーたちと年配の方に抜かれたのだが、スキーのトレースがやけに雪面にはっきりとついていた。そのトレースを何気なしにたどったら、だいぶ右よりにそれ、自分たちが登ってきたコースから離れていた。まだ左よりにコースを変えれば、元のコースに戻れたが、ちょっと上り返さなければならない。上り返したくないなあと、そのまま下ることにした。いずれにしろ、湖畔の林道に出るはずだからと、そのまま驀進した。

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左:さあ下山。爆走する山の神 右:山スキーヤーのトレースをたどると玉原湖に出た

トレースをたどっていくと、玉原湖に出た。きれいなシュプールが斜面についていた。奥のほうには、それにさも対抗するかのように、うさぎか何かの足跡がきれいな弧を描いてついていた。

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グリセード気味にいっきにくだる山の神

湖岸の林道に出る頃には、私はだいぶバテていたが、山の神は非常に元気で、スタスタと私との距離を広げていく。なぜ? ずっと後ろを歩いていて、ラッセルなしだからか?

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もう人っ子ひとりいない中央広場

中央広場に戻ってくると、日は傾き、人っ子一人いなかった。おそらく、山の神と私が最終通過者なのだろう。第1駐車場に戻り、温かい飲み物を自販機で購入。15:50第2駐車場に戻る。帰り支度にひと段落したところで、缶のふたを押し開けた。温かいココアで一息つき、ようやく生き返った。

帰りの高速は、予定より1時間遅れの下山となったため、沼田ICから上がるやいなや渋滞情報が次々に入ってきた。でも、その割には、中央道のように駐車場状態になることもなく、車は流れていて、さほどストレスを感じずに都内にたどりつけた。それにしても、久々に疲労困憊になった山行だった。


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