目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

越前岳再訪&呼子岳へ

2017-06-05 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

越前岳 標高 1504m 黒岳1086.5m 呼子岳 1310m 静岡県

2017年5月28日(日) うすぐもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:35山神社駐車場7:45--須山愛鷹登山口--8:22愛鷹山荘8:26--富士見峠--8:55黒岳山頂8:58--9:09富士見峠9:15--10:10富士見台直下10:19--10:50越前岳山頂11:03--高場所分岐--11:45呼子岳山頂(昼食)12:23--割石峠--大杉--13:35大沢橋渡った先で休憩13:40--14:08山神社駐車場

呼子岳って行ったっけ? 山の神に聞いても、どうっだたかねえ、とわからずじまい。行ったとすれば、山神社からの越前岳・呼子岳周回コースのはずだ。自分のブログを検索してみて、やっぱり行ってないようだからと計画を立てることにした。たんなる周回コースではなく、黒岳ピストンを入れて7時間くらいの行程だと山の神にいうと、反対するかと思いきや、ふぅ~んというだけなので即決定した。

そういえば、登山口の山神社で思い出したが、ひと山向こうに水神社があるのでは? 地図を見ると、記憶は間違っていなくて、しっかりその名が出ていた。再び自分のブログを検索すると、2008年に水神社駐車場に車を停めて、位牌岳に登っていた。水神社と山神社、対になっているのは興味深い。


割石峠からの下山時、ジブリの世界のような森の風景に出合った

5:05自宅を車で出発した。日も長くなったせいもあって、この時間でも、けっこうな交通量だ。東名足柄SAで朝食をとり、裾野ICで下りる。沿道に出てきたセブンイレブンに立ち寄って、今日の昼飯と行動食の買出しをした。その後十里木方向に進み、少し手前の愛鷹山登山口のバス停のところを左折。薄暗がりの幽霊の出そうな杉林の道を進むと、すでに10台以上は停まっている山神社駐車場が見えた。

 
左:山神社駐車場 右:須山愛鷹登山口

駐車場の端にぽつんと置かれた簡易トイレで念のため用を済ませ、7:45山の神とともに駐車場を後にした。しばらくは杉林が続く。

やがて建物が見えてきて、山の神が水分補給したいというので、足を止めた。建物は愛鷹山荘だった。山の神は、ザックを下ろして開口一番、髪がマフラーのようで暑いと訴えるが、髪留めになるものは、輪ゴムも含めて何も持ち合わせていなかった。その後も暑いと訴え続けていたが、もう諦めるしかない。帰ったら、ボブカットだね。

 
左:愛鷹山荘 右:テーブル・ベンチも置かれている広い黒岳山頂(冒頭の写真も)

8:26愛鷹山荘を出ると、すぐに稜線に出て富士見峠だった。右に折れて黒岳ピストンへと向かう。しばらく歩くと、パンパンと乾いた音が響いてくる。自衛隊の演習? でも今日は日曜だよね。あとから地図を見てわかったが、クレー射撃場がすぐ近くにあった。このあと越前岳付近まで、この音は容赦なく追いかけてきて、もう勘弁してくれという感じだった。

途中休憩していた若者ハイカーを追い越して、8:55黒岳山頂に到着した。樹木を伐り払ったのか、広々とした山頂で、学校行事で遠足ができるくらいの余裕がある。ここからの展望は、本来であれば楽しめるようだが、雲がかかっていて何も見えなかった。

 
左:かつての登山道は崩落してない 右:イワカガミ発見

今日はのんびりしていると帰りの渋滞が怖いし、長丁場だからと、サッサと黒岳の山頂を後にした。下りきって9:09富士見峠で腰を下ろし休憩。

富士見峠からは、ほぼ登り一辺倒だった。時折、ツツジがピンクの花をつけているのが目に飛び込んできて、なごませてくれる。鋸岳展望台を越えて、山の神に声をかけた。そろそろ休憩にしようか、あの看板のあたりがいいかと前方を指さした。ところが、いざそこまで上がると、その看板には「危険」とデカデカと出ている。なんと登山道が崩落してなくなり、切れ落ちていたのだ。代わりに手前に新しい登山道がつけられていて、トラロープが張られている。トラロープを無視すれば、足元から崩れて真っ逆さまに転落しかねない。台風シーズンになったら、さらにえぐられるかもしれない。おそろしやと山の神と足早に通過し、またもや出てきた危険看板の先で休憩をとった。

 
左:人は写っていないが、大勢の登山者でにぎわっていた越前岳山頂 右:越前岳から呼子岳へは新緑の美林が続く

登山口からしばらくは、雲の一角に小さな窓が開いていて、青空が覗いていたのだが、徐々に窓は閉じられていき、ついに白一色の世界になっていた。富士山ビューは望むべくもない。何も見えない富士見台を通過し、いかにも静岡らしいアセビの新芽を愛でながら、10:50越前岳山頂に到着した。すでに多くの年配の登山者で賑わっていて、ご飯タイムになっていた。近くにいたおばさんからは、もう下山で重いものは持っていきたくないから、どうぞとハッサクをいただいてしまった。みずみずしくておいしかった。ありがとうございます!

11:03呼子岳へ向けて下り始めた。最初はかなりの斜度があって、足元に気を遣うが、そのうちなだらかに下るようになる。新緑の美林が続き、快適な道だ。われわれとは逆回りの登山者もいて、時折ソロの方やカップルたちとすれ違う。

 
左:小ぢんまりした山頂、呼子岳 右:教えてもらったアシタカツツジ。小さい花を飛び回るハナバチがいた

高場所への分岐を越え、11:45呼子岳山頂に到着した。狭い山頂には、すでに2人。山の神と大岳への道(廃道)をふさいで、昼食にありついた。

目の前にいた2人のうちのひとりは、地元富士宮から来たというおばちゃんだった。その方から、山頂標示の隣で咲いているのがアシタカツツジだよと教わった。ミツバツツジかと思っていたら、よく見るとたしかに花は小さいし、葉がミツバではない。指摘されなければ、まず気づかなかったろう。

  
左:割石峠 中:涸沢を延々下る 右:天然記念物の大杉

12:23下山開始。割石峠に来て、見た瞬間になるほど割石だと名前の由来を知る。このときはるか上のほうから声がしていて、鋸岳へ行ったのかと思ったのだが、山の神が蓬莱山じゃないのという。たしかにそのとおりで、ピストンしたそのパーティに後で追い抜かれた。

山の神と私は蓬莱山はパス。ごろごろ大小の石が転げていて、歩きにくい涸沢へ入り、ひたすら下った。途中、天然記念物の、思わず立ち止まって見上げてしまう巨大杉の前にたたずんだり、やがて今回の山でもっとも印象深かったジブリ世界を体現しているような風景に出合ったり、見たことのない野鳥にも遭遇したりで、ちょっとした刺激をもらった。最後大沢えん堤を越え、14:08無事に山神社の駐車場にたどり着いた。

復路の高速は、予定より早く下山して帰途についたにもかかわらず、予想以上に渋滞していた。自宅最寄のインターを下りたのはすでに17:00になろうとしていた。

前回の越前岳山行記録2001年12月2日
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/5076f0152233de25e71a03797976fe8d


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「いい夫婦登山」の中蒜山は1... | トップ | 夜のしじまを切り裂く、山の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山行~伊豆・箱根と富士山周辺」カテゴリの最新記事