目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

富士山お中道

2011-07-16 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

お中道(おちゅうどう) 標高約2400m 山梨県

2011年7月10日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:40御庭直下駐車場7:50--(富士スバルライン)--8:20河口湖口五合目8:25--9:19御庭9:28--(滑沢)--10:22仏石流し10:28--11:00頃大沢崩れ--11:10大沢休泊所(旧お助け小屋)11:15--12:30御庭(昼食)13:10--13:25駐車場

今年は梅雨入りも早かったが、梅雨明けも早かった。梅雨が明けると、連日晴天で猛暑というのが定番だが、今年も例外ではない。五合目は寒いと思って長袖のウエアを用意していったのだが、まったく必要なし。駐車場で20℃近くもあり、まだ午前も早い時間なのに日差しは強く感じる。富士スバルラインのマイカー規制の始まる直前のこの日曜日、車は多く、五合目駐車場はすでに満車で(昨晩から停めて富士山頂を目指して歩いているのか?)、手前の駐車場に停めるように誘導された。

01img_4914 02img_4920
左:御庭直下の駐車場。センターライン付近に誘導員 右:お中道に入ると落葉松林

7:50御庭近くの駐車場に車を置いて出発。富士山を見上げると、山頂付近には雲がかかっている。前方を見ると、五合目を目指して歩く人が多数いて、こんな時間から一般観光客も来るのかとちょっとびっくりだ。30分くらいスバルラインを歩いて五合目に到着する。観光バスがずらりと駐車していて圧倒される。それに比例するように人、人、人。恐るべし富士山。

トイレに寄って、8:25お中道に入る。落葉松の道が横へ横へと伸びている。五合目の喧騒と比べると、ウソのように静かだ。

001img_4925 Img_4929
左:小さくて愛らしいコケモモ 右:ベニバナイチヤクソウ

お中道を歩きはじめて目にとまるのは、コケモモとベニバナイチヤクソウ。大群落を形成している。探さなくとも、向こう様から目に飛び込んでくる。

002img_4921 左に南アルプス

ときおり樹林帯が途切れ、視界が開け、景色を堪能できる。ガレ場なので、上からの落石と足元に気をつけなければならないのが玉にキズだが、いや~この開放感は最高! 右手樹海の向こうには河口湖が見え(写真には写っていない)、前方はるか先に八ヶ岳。左手には南アルプスの峰々が連なっている。南アルプスを一望できるなんて、富士山ならではだ。

9:19御庭に到着すると、東屋が山の神と私を待っていてくれた。ここでお茶休憩。そろそろ行こうかと腰を上げると、ちょうど団体様が到着した。すごい人数に恐れをなして、思わず足早になる。 

03img_4935 04img_4939
左:御庭の東屋 右:お中道口。林道から登山道へ入る分岐

御庭を後にし、先へ進んでいくと、途中からいつの間にか御庭林道に入っている。まっすぐ行ってしまうと、スバルラインに下りてしまう道だ。山の神と私は、お中道口の道標のあった分岐を何気なしに通り越してしまい失敗した。あれ変だなと、すぐに気づいて引き返し、お中道口から登山道に入る。鬱蒼としたシラビソ林が続き、ここは本当に富士山五合目なのかと不思議な気分になる。

樹林帯がなくなると、滑沢。ここから南アルプスがよく見える。雲がおだんごのように、それぞれの山の頂にくっついていた。雲がなければ、山座同定できるのだろうけど。残念。

05img_4940 06img_4944
左:滑沢を見上げる 右:仏石流し

10:22仏石(ぶっせき)流しに到着。こんなところで地震が来たら、落石に襲われるんだろうね、恐すぎだと山の神。斜面の上にはかろうじて止まっているように見える岩がいくつか見える。当たって自分が仏石にならないように迅速に通過する。樹林帯に入って休憩。

005img_4946 006img_4956
左:1株だけ咲いていたハクサンシャクナゲ 右:大沢崩れで咲いていたタカネグンナイフウロ

この付近はなんでか知らぬがシャクナゲだらけ。 青々とした葉っぱを茂らせている。さすがに7月だから花はないねえ、と言っていると、1株だけ花をつけていた。

大沢休泊所(旧お助け小屋)を越えて、大沢崩れへ。ロープが張ってあり、立入禁止になっていた。近くでは家族連れがレジャーシートを広げてランチタイムだった。ここ大沢崩れは昭和50年代に事故が起こるまで横断していたらしいが、とてもじゃないが、ムリ。ガレガレの大崩落地帯だ(根性出せば行けるか?)。だんだん上からガスがかかってきて、視界がきかなくなる。ただ足元にはタカネグンナイフウロがきれいに花を咲かせていた。

大沢休泊所に戻り、ゴハンにしようかと山の神に提案すると、即座に却下される。「ハエだらけじゃない!」 たしかに、隣にあった看板に視線を移すと、そこには無数のハエがとまっていた。お茶休憩に切り替えて座っていると、団体が追いついてきた。団体様はここでゴハンです、と大号令をかけていた。ハエが!と言いかけてやめる。そそくさと逃亡態勢に入り、御庭を目指す。

003img_4969
赤茶けた地肌をさらす富士

12:30御庭下部の東屋付近で昼食にする。展望まずまずで、人も少なく、虫もいない。大沢休泊所をパスして正解だった。ここからまっすぐスバルラインに下ると、意外に駐車場までは近かった。当初の予定では五合目に車を置いて、ピストンだったのだが、車をだいぶ手前に置いたことで、急遽コースを変更したのだ。駐車場には13:25に到着した。

帰りの中央道は混んでいた。休日¥1,000は終わったのだが、しばらくはまだ¥1,000余波が続くのだろう。

参考:富士山最新ガイドブック2010年
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20100802

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする