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目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山・黒岳

2011-05-22 | 山行~中央線沿線・大菩薩

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 標高 1994m 黒岳 1987.5m 川胡桃澤の頭 1940m 山梨県

2004年5月29日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:18大峠8:30--9:13赤岩ノ丸近辺9:20--9:40黒岳9:50--(川胡桃澤の頭)--10:50牛奥ノ雁ヶ腹摺山(昼食)11:50--12:43大峠への分岐12:50--13:35大峠

昨年2010年11月に大峠を再訪し、その時は逆側の雁ヶ腹摺山と姥子岳へ行って雪に降りこめられて散々な目に遭ったが、7年前には新緑がまぶしい5月の陽光降り注ぐ、というか暑すぎだった初夏に訪れていた。

駐車場は8:00台だというのに、もう満車だ。たまたま目の前で1台が出ていき、滑り込みセーフとなる。身支度をしていると、タクシーで峠まで上がって来たグループが先に出発していく。彼らも黒岳方面に登っていく。

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左:大峠駐車場  右:駐車場横、登山口にある道標

登山口には「熊注意」の看板が出ている。8:30熊鈴を念入りにチェックして出発する。タクシー組には、すぐに追いついた。追い越すと、いきなり急登になる。しばらく耐えると平らなところに出て、本日の第一回目の休憩となる。

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樹林帯の中の黒岳山頂

休憩から歩き始めると、また急な登りに出るが、すぐに尾根筋に上がった。黒岳はあっという間だった。休憩地点から20分ほどで9:40山頂に到着。湯ノ沢峠から入り大菩薩へ行くという年配のパーティもやってくる。写真は涼しげに見えるが、結構蒸していて、虫が多く、不快。

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左:川胡桃澤ノ頭から見た富士山 右:牛奥ノ雁ヶ腹摺山直下の笹原

黒岳から30分ほどで樹林帯を抜け、川胡桃澤の頭にさしかかる。パッと目の前が開け、富士山を拝める。そこから照りつける日差しに辟易しながら、笹原を登る。無風が続き、暑さにあえぐ。汗がぼたぼたと零れ落ちる。そのうち風が抜けると、もう天使の風のようだった。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山には10:50到着。誰もいなかった。駐車場の具合からもっと人がいるものだと思っていたが、どうやら反対側の雁ヶ腹摺山へ行ったのだろう。山頂は貸切状態。貸切はうれしいのだが、何せ暑い。山頂は原っぱみたいなもので、日差しをさえぎるものがない。山の神は雨傘を出し、日よけに使っていた。それだけでも全然体感温度が変わるのだ。おまけに黒岳と同様にハエ、羽虫が大発生していて、手で振り払うのに忙しくなる。

003_p5291952 牛奥からの富士山

牛奥雁ヶ腹摺山は秀麗富岳12景に数えられている。目の前に見えるのは、堂々たる富士。日本人の心ですな。

11:50山頂を後にし元来た道を戻る。3パーティとすれ違う。相変わらず暑いが、樹林帯に入ると日差しがさえぎられ、だいぶ暑さもやわらぐ。12:43大峠への分岐で休憩し、まっすぐ下山。そのうち雲が張り出してきて、暑さも忘れる。駐車場には13:35到着した。早い下山のおかげで、帰りの高速も渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに帰宅することができた。

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市道(いちみち)山・醍醐丸

2011-01-25 | 山行~中央線沿線・大菩薩

市道山 標高 795.1m 醍醐丸 867m 東京都

2011年1月23日(日) 晴れのち曇り 

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:08和田峠9:18--10:00醍醐丸10:12--10:50刈寄山分岐手前ピーク休憩10:58--11:17市道山山頂11:20--12:18醍醐丸手前のピーク(昼食)13:00--13:30和田峠

水上方面へスノーシューに行く予定だったのだが、雪のち曇りの天気予報だったので、前夜に急遽計画を変更した。臨機応変に行き先を変えられたのは、以前ここへの計画をして駐車場代とられるのは、バカらしいといったん見送っていたからだ。

さて、その駐車場代、ふだんは¥600とられるようだ。ただし、この日はシーズンオフのせいか和田峠の茶店は閉まっていて、その前にある広々とした有料駐車場は、入れないように鎖がかけられていた。われわれは、茶店の道挟んだ真向かいの駐車スペースにとめた。茶店の反対隣にも駐車スペースはある。トイレは有料(¥100)で、われわれのとめたスペースに設置されていた(左下写真の中央付近)。二つあるうちのひとつは鍵がかかっていて使用できず、紙なし、水なしだから、それなりの用意を。

それから、もうひとつ注意点。陣馬街道は現在法面の工事中で、一般車両が通行できるのは日曜だけになっている。

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左:道をはさんだ反対側に大きな駐車スペースがある 右:明るい登山道。樹間から富士山が見える

 

9:18歩き始める。駐車場横から車止めのある未舗装の道へ入る。きちんと道標が付けられており、「醍醐丸・生藤山」を指し示している。ちょっと歩くと、なぜか舗装された立派な道になり、左に山に分け入っていく登山道が付けられている。最初は暗い杉林、登っていくと今度は、葉が落ちて明るい雑木林となる。樹間越しに遠望すると、右手に八王子(?)の街並み、左手に富士山が見える。

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左:醍醐丸頂上のベンチ 右:醍醐丸から北を望む。御前山方面

急登の末に10:00醍醐丸到着。あいにく日陰で、さむ~い山頂だ。和田峠で-3℃だったから、ここはもっと冷えているのだろう。じっとしているとどんどん冷えてくる。さっそく持ってきたテルモスの温かいお茶を飲む。山頂は北面が開けていて、奥多摩の山々の稜線が見える。

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醍醐丸からは長い吊尾根のアップダウン。杉林になったり、雑木林になったり、樹相は交互に入れ替わる。杉林は味気ないが、落ち葉を踏みふみ歩く雑木林は快適だ。

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左:林道造成地点からすぐの休憩ポイント 右:刈寄山からの道と合わさる市道山分岐

醍醐丸からだいぶ下ったと思しき頃、ガゴンガゴン、ドッカンドッカンと工事の機械音がにぶく響いてきた。日曜だというのに、作業員が1人で林道を延伸すべく、ガリガリと斜面を削っていた。こんなところに林道をつける必要があるのだろうかと思ってしまうが、どうなんだろう。この登山道直下に真新しい林道を造成していた。工事現場を過ぎてすぐ、ちょっとしたピークで2度目の休憩10:50。

直後、斜面につけられた崩れかかった登山道を越えて、 刈寄山からの道と合わさる市道山分岐に出る。前方で年配の女性が2人楽しげにおしゃべり中だ。和田峠方面からも登る人も結構いるのだ。ピストンで下山時には単独で登ってくる人と何度もすれ違う。

003img_4509 狭い山頂には大勢の人がいて展望を楽しんでいた

市道山山頂には、11:17到着。団体さんや年配の3人グループ、そして後から登ってきたおじさん2人組がいて、狭い山頂は満員状態。立錐の余地なしといった感じ。みな南面の開けた方向を凝視し、ああ、スカイツリーが見えると感嘆の声をあげている。ずうっとその方向を見つめていると、輪郭がおぼろげながら黒い縦線として見えてきた。

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ほぼ中央にうっすらとスカイツリーの影が見える

山頂があまりにも混み合っていたので、11:20「いちみちさん、スマンネ」と早々に辞去して下山。スタスタと元来た道を戻る。なかなかのペースで歩いていたら、山の神からクレームが! 休んでないから疲れたよ。たしかに。下山開始は時計を見たら11:20だったから、まだ小1時間くらいしか歩いていないと思っていたのだが、そういやザックを下ろしての休憩はずっとしていない。山頂では腰を落ち着けるまもなく、写真だけ撮って下りてきてしまったし。

目の前のピークで昼飯にしようと、急な上りをいっきにあがって、12:18ようやくザックを下ろす。足元に転がっていた丸太に腰かけて、コンビニごはんとなる。寒いときには、なんといっても湯気がほかほか出ている「豚汁」だよねえ。でも大気が相当冷え込んでいるから、冷めないうちに早々に食べないとだね。

005img_4516 寒いときは豚汁にかぎる。あったまる~

弁当を広げたのは醍醐丸ひとつ手前のピークだった。目と鼻の先の醍醐丸から2組の山岳ランナーがやってきた。このルートで山岳耐久レース(上のほうの市道山分岐の写真参照)をやっているから、トレーニングで走る人は多いのかもしれない。かなりきついと思うのだが。

13:00体が冷える前に出発して、隣の醍醐丸へ。そして和田峠へと下る。13:30駐車場に到着した。峠の茶屋のベンチには陣馬山から来たらしい人が、ラジオを聴いていた。

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アートの町、藤野と高倉山・金剛山

2010-12-10 | 山行~中央線沿線・大菩薩

高倉山 標高378.7m 金剛山 456.4m 山梨県

2010年12月5日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:30藤野駅10:45--(11:35シュタイナー学園)--12:15金剛山(昼食)12:54--13:23高倉山13:38--15:10藤野駅

アート鑑賞と山歩きという妙な組み合わせ。でも意図してそうなったのではなく、偶然だった。たんに近場で行きやすい所という選定基準で行き先を決めたのであって、この地に藤野芸術の家という施設があったり、オブジェが散在する「芸術の道」があったり、芸術で子供を教育するというシュタイナー学園があったりする、アート志向の町であるとは、行ってから初めて知ったのであった。

さあ、本題の山行記録に入ろう。
家を出るのが若干遅れ、予定より1本後の電車になる。あとの電車は調べていなかったので、行き当たりばったりでいいかと、高尾駅で大月方面行きの電車を待つ。ふと視線をあげると、駅構内に張り出されていたポスターが目に入った。ダイヤ改正(12月4日)と書かれている。先週、YAHOO!の「路線」で帰りの時刻を調べていたのだが、それが役に立たないということにこの時点では気づいていなかった。アホか!

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左:藤野駅入り口 右:「緑のラブレター」高橋政行

藤野駅を10:45に出発。山登りにしてはだいぶ遅い時間のせいか、周りにザックを背負った人は一人もいなかった。 甲州街道を渡って右に折れていくと、JR中央本線の車窓からも見える「ラブレター」が間近に登場。こんなに近くから見るのは初めてだ。正式名は「緑のラブレター」。

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左:「カナダ雁」ジム・ドラン 右:弁天橋から相模湖方面を見る

坂を下り切ると、弁天橋。たもとにはさっそくオブジェが据えられていた。黒鳥かと思いきや、カナダ雁。至近距離で見るから、まったく風情がない。もっと設置場所や設置方法の工夫はできないのだろうか? この雁ちゃんたちを尻目に弁天橋を渡っていくと、川の眺めに目を奪われる。相模湖方面を見渡すと、船が点在していて、優雅に釣り(たぶん)。冬でも魚は獲れるのかね?

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左:芸術の道の指導標。これもちょっとしたアート 右:一本松山途中の祠

名倉の集落で、「芸術の道」の指導標を発見。この指示に従い、工場のある方へ左折する。まっすぐ進むと、一本松山の矢印が出てくる。その指し示す階段を登っていくと、里山歩きといった風情になる。高度をかせぎ振り返ると、今歩いてきた街並みが見える。眺めはいい。しばらく上ってから下りに入ると、それまであった道標の類はなぜか突然なくなり、オリエンテーリング用らしい記号の表示しかなくなる。でも進む方向さえ間違わなければ、あさっての方に行くことはない。あっという間にまた車道に出る。

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左:「森の記念碑」池田徹 右:「FLORA-FAUNA」原智

車道を進むと、シュタイナー学園手前にある「森の記念碑」が現れる。パッと見、簡易ゴミ焼却場かと思える。近くに寄って見ると、コンクリの上からワンポイント・アクセントで植物が垂れ下がっていて、いいテイストを醸し出している。次に左手奥に「山の目」が見える。そして右側には「FLORA-FAUNA」。これは蜘蛛を模しているのだろうか。椅子代わりに座れそうだが、誰も座ってはいなかった。缶ジュースが放置されていて、観光客のマナーの悪さだけが印象に残った。このオブジェのお隣では、おばちゃんが地場の商品を販売していて、観光客との会話に夢中だった。

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左:「回帰する球体」中瀬康志 右:好きだなこの感じ、里の風景

神社から分岐を右へとる。無造作に置かれた怪しい球形の岩が現れる。岩には象徴的な刻みが入っており、人工でありながら自然っぽい造形美を狙ったのだろうか。そこから里山ののどかな農道を進む。

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左:金剛山山頂付近の登山道 右:金剛山山頂

農道から指導標に従って左へ。山に入る。休まずにここまで来てしまい、結果金剛山山頂までたいした距離もないので、いっきに行ってしまおうということになる。登山道は日陰で、今までの陽だまりの道とは打って変わって、寒く冷えている。しかも直登コースで、がっつり登る。登っていくと右側にイノシシ除けと思しきトタンが張り巡らせてある。それがまた落ち葉とあいまって寒々さを助長する。下界の「芸術の道」には散策の人がちらほらいたが、こちらには人影まったくなしだ。

金剛山山頂には12:15到着。やはり人はいなかった。狭い山頂ながら、見晴らしは非常にいい。

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左:桂川が見える 右:丹沢の山々

地元で調達したコンビニごはんを食べ、12:54下山開始。かなりの急坂を下っていくと、広めの道で気持ちのいい尾根がある。でもまた、急な坂を下ることになる。これだけ上りも下りも急だからだろうか、登山者やハイカーとまったくすれ違わない。知名度が低い山ではあるが、昭文社の山地図には、ちゃんとコースが出ている。この山はきついという口コミでもあるのだろうか? でも正直いって、トレーニングコースに近いかもね。

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左:天神峠(車道)から高倉山への分岐

天神峠の車道に出る。地図だと、車道を横切って登っていくはずなのだが、目的の道は目の前には存在していない。車道を下ってみたが、登山道らしきものは見あたらず、いったん戻り逆方向に行ってみると、分岐があった(左上写真)。

またもや直登コースをたどって、高倉山山頂には13:23到着。ベンチとテーブルが置かれている。人気(ひとけ)なし、色気なし(関係ないか)、展望もなしで、つまらない山頂。

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左:高倉山でティータイムとなる 右:落ち葉に埋もれた階段がまっすぐ続く

13:38高倉山を後にする。またまた急な下り坂が続く。これからの凍てつく季節、この下りはちょっと恐いかも。しばらく進むと、相模湖の端っこに出る。だいぶ前からエンジン音が響き渡っていて、不快感を募らせながら下ってきたのだが、その正体をここで知る。カートのレース場だ。正式名称は、中央サーキット藤野。カートのレンタルができる。実際に疾走しているところを見てしまうと、面白そうと思ってしまうところが節操のなさだよなあ。

それはさておき、分岐に来て、広めの林道へ左折してしまった。その工事中の林道を突き進んでいったら、行き止まりだった。なんてこった。山の神の機嫌が悪くなる。引き返して、もう一方の道へいくと道標が出てきて、やれやれだ。

低山で人があまり行かないところは、油断していると道に迷う(油断していなくてもか?)。 道標が整備されていないからねえ。道標があってもあいまいに立ててあると、どっちだとなる。こういうときには地図とにらめっこするしかない。そして勘。まさにヤマ勘。はずれたら引き返して、違う道に進めばいいだけ。そう割り切らねば先へは進めない。

住宅街を歩いて弁天橋に戻り、藤野駅には15:10頃到着した。15分くらい待てば、電車が来るはずと、駅の時刻表もろくに見ずに山の神とプラットホームへ行く。ベンチに腰を下ろし待った。首を長くして。そう、ダイヤ改正。電車が来たのは15:45だった。   

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奈良倉山・鶴寝山・大マテイ山

2010-12-04 | 山行~中央線沿線・大菩薩

奈良倉山 標高 1,349m 鶴寝山 1,368m 大マテイ山 1,409m 山梨県

2007年12月9日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:15松姫峠10:25--11:10奈良倉山(昼食)12:00--12:50鶴寝山12:55--13:40大マテイ山13:55--15:00松姫峠

大マティとはどこぞ? と思われた方は多いだろう。大菩薩山塊、牛ノ寝通りに位置する。非常にマイナーで訪れる人の少ない静かな山である。われわれは松姫峠から、奈良倉山へピストン。そして反対側の鶴寝山、大マテイ山へもピストンという行程をたどった。

寝坊して、予定より20分遅れで自宅を出発。途中、吉野街道沿いのセブンイレブンで買出しをし、奥多摩湖で朝食。充分に休んで、松姫峠を目指す。でも道がわかりにくく、行ったり来たりして、ようやく10:15に到着した。この峠には駐車スペースはあるが、数台といったところなので注意が必要だ。富士山のビューポイントでもあるので、それを目当てに訪れる人もいる。トイレ(右の写真の建物)も付いているが、冬季は閉鎖されている。

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登山口となる松姫峠の名前の由来は、武田信玄の側室の娘松姫が織田信長の軍勢から逃れるため、この峠を越えたことにあるという。そんな古(いにしえ)に思いを馳せながら、山を歩くのもたまにはいい。

10:25トレッキングシューズに履き替え、奈良倉山の指導標から登山道に踏み出す。ここから奈良倉山山頂までは、拍子抜けするほど近い。陽だまりの山で風がなければ、いたっておだやか。でもこのときは時折寒風が吹き抜けていった。

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奈良倉山山頂には11:10到着。やたらと山頂の碑が立てられている。この山頂の南面は天望台(展望台じゃないのか?)と称して、富士山ビューを確保。大月市選定の秀麗富岳12景のひとつに選ばれている。 ちなみに500円札で有名な雁ガ腹摺山もこの12景に入っている。

ここまでほとんど登山らしい歩きをしていないのだが、富士山を愛でながら、早々にごはんと。このまま松姫峠に引き返すと、ちょうど12:00頃になってしまい、峠の車道沿いでメシとなりかねない。ならば、ちょうど小腹も空いたことだしと、コンビニで仕入れてきた、おこげスープやポテトサラダやおにぎり、栗どらやきを食べる。ちょっと食べすぎだなあ。カロリー過多!

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奈良倉山より富士を望む

12:00山頂を後にし、来た道をとってかえす。松姫峠に戻り、今度は反対側の登山道に入る。左下の写真のように指導標は設置されたばかりのようでまだ真新しい。要所要所に配されており、冬枯れた道にデンと存在感をもって立っている。

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ここから先は樹木に葉がない分、日が差して気持ちのいい道だ。落ち葉を踏み踏み、鶴寝山には12:50着。団体のパーティが休憩していた。テルモスのお茶を飲んで、すぐに出発。

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登山道をのんびりと横移動し、指導標に従って右へ折れ、いっきに登っていくと、大マテイ山。誰もいなくて、貸切だった。日向ぼっこしながら、山の神とともにベンチで休憩。

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13:55下山開始。行きとは異なる巻き道をたどる。大量に積もった落ち葉をガサガサと踏み進んでいくと、日の当たらない場所では霜柱がとけずに残っている。

15:00松姫峠に下山。観光の家族が車をとめて、富士山を眺めていた。

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雁ヶ腹摺山・姥子山

2010-11-18 | 山行~中央線沿線・大菩薩

雁ヶ腹摺山(雁ガ腹摺山) 標高1874m 姥子山 1503m 山梨県

2010年11月18日(木) 曇りのちあられ /

メンバー 私1人、久々の単独行

コースタイム 8:45大峠9:05--9:45雁ヶ腹摺山9:55--(10:15白樺平)--10:35姥子山東峰先の祠--10:45姥子山東峰10:55--11:15白樺平11:25--12:05雁ヶ腹摺山(昼食)12:35--13:00大峠

今回の山行は、天気予報に振り回された。前日の予報で晴れマークが出ていたので決行したが、実際には大荒れの天気だった。これも単独で行ったための山の神の祟(たた)りか?

この日は会社から代休をもらい、前夜に行き先を決め、あわただしく準備した。そもそも、これが失敗のもとだろうか。前夜は意識の外だったが、意外に標高があるんだよね、この山。

混みぎみの中央道を走り、談合坂SAで朝食をとる。途中雨が降っていたものの、このSA付近はきれいに晴れ上がっており、この時点では山梨の晴れは既定の事実と思われた。
甲州街道の真木の交差点から林道に曲がる。民家を過ぎると、ガスがたち込めてきて、どんどん白くなっていく。そのうち霧雨に変わる。これはいかん、大峠に着いたら、しばらく様子見かと思いながら、車を走らせる。8:45峠に着いた。人っ子一人いない。月曜や金曜ではない平日真っ只中だから、こんなものなのだろう。峠の気温は0℃。かなり冷え込んでいて、霧雨は相変わらずで、登山気分は失せかけていた。山の神にメールしようと、パチパチケータイに文字入力をしていたが、ふと気づくと圏外だった。やっぱり天気だめかとあきらめかけた頃、さあっとガスが急にとれて、青空が覗き、日が差してきた。おお、これぞ天のお導きと、天候回復を信じて出発準備。

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先ほどまでが嘘のようにガスがとれる

歩き始めてすぐに落葉松林が現れる。見渡すと白い面積のほうが多い。

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しばらく歩いていくと、たちまちガスがたち込めてきた。でも時折青空も覗く。

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右:雁ヶ腹摺山の山頂直下

雁ヶ腹摺山の山頂には9:45到着。だいぶ飛ばし気味で歩いている。白い景色はつまらないからね。山頂では日が差していたが、富士山のお姿はまったく見えなかった。今日の行程はピストンで、再びここに戻ってくるので、そのときに見られればいいやと、この時点ではまだ晴れを疑っていなかった。ここからの富士の眺めは有名で、「秀麗富岳12景」に指定されているし、いまや流通していないが、500円札の富士山はここからの眺めを写しとっている。

002img_4284 003img_4285 山頂には標柱が2本ある

見上げると青空なのに、富士山方面はガスに包まれていた。

06img_4286 ここからこういうふうに見えますという案内板で想像

9:55山頂を後にする。いっきに下り、白樺平を通過。いっきに下ったのはいいのだが、帰りにはこれを登り返すのだ。われながら酔狂な登山計画をたてたものだ。

この辺りで、本日出会った唯一の登山者とすれ違う。鈴の音が聞こえてきたときに、幽霊か幻聴かと思うほど、人がいる気配なしだったから、かなり驚いた。この方も同じことを思ったかもしれない。

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右上:林道にいったん出て、姥子山への登山道に入る

雁ガ腹摺山と同様「秀麗富岳12景」に選ばれている姥子山東峰には10:45到着。かなりハイペースで登ってきた。ここも景色は真っ白で、富士山の「ふ」の字もない。奥に祠がある。ここから登山地図では点線になっているが、下山路があるはずと崖下のほうを覗くと、がさがさと音がした。思わず、勢いよく鈴を鳴らす。どうやらイノシシのようだ。下山時に登るときにはなかった真新しい糞が登山道に落ちていた。

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左:姥子山東峰山頂 右:姥子山東峰奥にある祠

東峰で休憩していると、ポツポツと白いものが落ちてきた。息が白くなると思ったら、あられが降ってきたのだ。この時点で今日の天候回復はないなとあきらめムードになる。10:55体が冷える前に下山開始。

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右上:落ち葉の上にあられが点在

11:15白樺平。ここで行動食としてもって来たマドレーヌ(左上)を食べる。この先はまだまだ上りが続くから、元気付けだ。休憩して登り始めると、一度は止んでいたあられがまた降り始める。落ち葉に当たって、パラパラと音を立てるほど結構な量だ。

12:05再び雁ヶ腹摺山の頂に。まだあられはポツポツ降っているが、止みそうな感じだ。みそラーメンをつくって食べ、人心地つく。山の神からの富士山は見える?というメールに「富士山逃亡中」と返信して、この寒さから早く逃亡しなければと、片付けを急ぐ。

12:35下山開始。と目の前で激しくあられが降り始めた。止みそうな気配だったのに、一転して土砂振りに変わる。脳裏に車の状況が浮かんだ。こりゃあ大変だ。ノーマルタイヤだから、走れなくなるぞと、そこから一目散、全速力で下山。でも途中左側が切り立っていたり、橋が架けてあったりするところは、慎重に歩いた。滑落したら、かなりやばい状況になる。


景色はたちまち白く塗りつぶされゆく

13:00大峠に着くと、もう信じられない情景だった。真っ白。車のフロントガラスは白く埋もれているし、車道も真っ白。一刻でも早く、ここを脱出せねばと写真も撮らず、ドアを開けようとするが、開かない。いつもならポケットにキーを入れていれば、センサーで勝手に反応して開くのだが、ダメだった。懐からキーを取り出し、鍵穴に差し込んで開ける。エンジンも同じで、キーを差さないとだめだった。

そろそろと走り始めると、だいじょうぶそうだ。ローで時速20kmくらいで進む。でもこの道長いんだよねえ。ということで、慣れた頃セカンドで30kmくらいで走ってみる。だいじょうぶそうだ。と思った矢先、左カーブでスリップ。やっちまいましたよ。車は尻を振って、側壁に激突。バウンドして元の姿勢に戻った。アクセルをもうちょっと早く踏んでれば、激突しなかったかも。でももう後の祭りだ。衝撃の割には被害は少なく、リアの下部に擦過痕が残っただけだった。でも太陽の下で見るとすごそうだ。

その後は道路上にあられ(雪)が見えるうちは、おっかなびっくりで、歩くようなスピードでのろのろと進んだ。すると、みるみるうちにボンネットにあられが降り積もっていく。この状況が20~30分続き、ひたすら「忍」の一字。

標高が下がってくると、あられはみぞれになり、甲州街道辺りまで来ると、雨に変わった。対向車のドライバーは、なんで雪をのせてるんじゃと怪訝な顔で私の車を見ていった。不審車両は、そのまま高速にのったのであった。

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