





クサッポの湯治場
明治時代の後半から大正時代にかけて、鹿島の松久須根(現・常磐松久須根町)にクサッポの湯治場があった。クサッポとは、腫れ物や、でき物のような吹き出物のことで、昔はクサッポができる人は意外に多かった。

《湯治場の湯槽》 イメージで本文と直接の関係はない
生活環境や栄養面、そして衛生上の問題などが関連していたのだろうと思うが、ここの湯は硫黄分の多い鉱泉なので良く効く湯治場として入湯客が絶えなかった。
松久須根の滝ノ作入口を流れる松久須根川に沿った山側に、茅葺き屋根の湯治場があって深井戸が川の近くだったので、そこから水を汲んで風呂まで運んだそうだ。
現在ではクサッポで苦しむこと事態が珍しいが、当時としてはこの湯が近在近郷の人たちから親しまれ、利用されていたという話だ。
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