いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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時折、プライベートも少々。

いわき市鹿島町を歩こう21

2015-08-05 06:55:22 | Weblog
                             分類 : 歴

 いわき市鹿島町を歩こう     NO:21

    久保の磨崖仏(まがいぶつ)     場所 : いわき市鹿島町久保字反町

 この磨崖仏は、旧鹿島街道と現在の鹿島街道が合流する所にあり、両サイドに「ガリバーいわき鹿島店」と「ABCマート」があります。
 地理的には久保と船戸の境界地点で、岩壁に如来形坐像が彫り出されています。


          地元の人たちは昔から岩薬師と呼んでいる

 像は4体確認され、高さは最大で1m34、5センチほどです。
 久保の金光寺境内にある中山観音堂内に納められている棟札によると、造立年代は貞享5年5月18日(江戸時代・西暦1688)とあるから、この年「元禄」と年号が改まっているので元禄元年でもある。
 その頃には岩薬師に薬師堂が存在し、近村の人々が厚く信仰していたようで、お堂は一説によると小名浜代官が罪に問われて薬師前を通った折、もし無罪になったらお堂を建立する旨を心願し、やがて代官は咎(とが)を逃れて無事に元の職に戻ったために、薬師前に立派なお堂を奉納したということも伝わっています。


         風雨に曝されて原形をいつまで保たれるかが心配

 長い年月の中で、現在ではお堂そのものは有りませんが、磨崖仏は風化されていく危険性はあるものの、当所からの原型は保たれているものとし、平成21(2009)年3月に、いわき市文化財保護審議委員会(故・佐藤孝徳会長)は、市の教育長に答申書を手渡し、同年4月に市指定文化財に指定されました。

          《お地蔵さんには、いつも花が手向けられている




           
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