いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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いわき市鹿島町を歩こう67

2015-09-20 07:04:34 | Weblog
                               分類 : 歴

 いわき市鹿島町を歩こう    67
   しゅみごん桜       所在地 : いわき市鹿島町船戸字反町

 久保の磨崖仏 (いわき市指定史跡) を境にして、久保と船戸地区が分かれていますが、その磨崖仏の船戸側にしゅみごん桜があります。
 二代目桜ともいわれているが、目通り周囲3メートル、枝張り東西23メートル、南北16メートル、樹高約20メートルに達する山桜です。


 昔から、この山桜を何故しゅみごん桜と呼ばれているかというと、根本にある岩石に2体の仏像が彫られて祀られているからです。地元では 「しゅみごん様」 と呼んでいて、桜はこの権現のために植樹されたものと解されています。
 岩肌に大きく聳え立つ巨木の山桜は正に神木といえます。



 しゅみごん様とは、須彌権現(しゅみごんげん)をいい、崇高な高山を意味するようで、それが神として現れた姿を指しています=仏説。
 「しゅみごんげん様」 ではなく 「しゅみごん様」 と言われているのは、呼び易さと親しみが込められているからなのでしょう。



 根本の岩石に彫られた磨崖仏(岩山に彫られた仏像)ですが、風化が進んでいて写真では白い輪郭のようにしか見えません。
 これが須彌権現(しゅみごんげん)さまです。
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