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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




一昨日、「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812」をきいたから、というわけではないのですが、今日はなんとなくききたくなった、イギリス組曲から第2番。構成は、プレリュード―アルマンド―クーラント―サラバンド―ブーレー―ジーグというもの。

イギリス組曲のなかでは第2番が一番好きで、この曲を好きにしてくれたのは、アルゲリッチ(アルヘリッチ)の、奔放で鮮烈なピアノ演奏。今日きくのは、コープマンに学んだ女性のチェンバロ奏者、エリーナ・ムストネンの演奏で。

CD : ABCD 166(ALBA RECORDS)

ABCD 166

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バッハの管弦楽組曲なかでは、最初に作曲されたとみられるのが、この第1番。序曲―クーラント―ガヴォット―フォルラーヌ―メヌエット―ブーレー―パスピエという構成で、フランスの伝統的な管弦楽組曲に忠実といわれています。

演奏は、昨日の「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812」に続き鈴木雅明のそれ。バッハ・コレギウム・ジャパンとの演奏は、フランス組曲同様、典雅な味わいがあります。SACD Surroundなのですが、プレーヤーが対応してないので、ざんねんながら通常の再生できいています。

CD : BIS-SACD-1431(BIS Records)

BIS-SACD-1431

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「フランス組曲」という名称は、バッハが付けたものではないようですが、バッハ伝を書いたフォルケルによると、「フランス趣味」で作曲されたので、「フランス組曲」と称されるようになったということ。

ここできくのは、「B稿」による鈴木雅明の演奏。名称どおりの典雅な雰囲気が味わえて、くつろいだ気分にさせてくれます。なお、「B稿」というのは、弟子のアルトニコルの筆者譜(「A稿」)以外の、複数の筆写譜を合成したものをいうそうです。

CD : KKCC-2349(キングインターナショナル)

KKCC-2349

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2台のチェンバロのための協奏曲BWV1060より、こちらの原曲復元稿、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲のほうが人気。その功績は、ヴィンシャーマンによるところが大です。

ここできいた演奏は、マルセル・ポンセール(オーボエ)、寺神戸亮(ヴァイオリン)、イル・ガルデリーノによるもの。イル・ガルデリーノには、秋葉美佳(ヴィオラ)も加わっていて、メンバー8人中2人が日本人ということになります。

[追記]BWV1060の復元稿について
最近、BWV1060の楽譜を探してこの記事を訪問されるかたが多いようです。下記のコメントで紹介したダウンロード先でもまだ入手は可能です。ただし、コメント時点では掲載のなかった(と思う)IMSLPで、現在(追記時点の2011年9月29日)新全集版(BWV1060R)の閲覧が可能です。したがって、閲覧やダウンロードは、安心できるIMSLPをお勧めします。

CD : ACC 24165(ACCENT)

ACC 24165

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「フランス様式による序曲」は、「イタリア協奏曲」と同じ、「クラヴィーア練習曲集  第2巻」に収録。個人的には、「協奏曲」より、こちらの「序曲」のほうが好きで、よくきく作品のひとつです。

演奏は、シュタイアーできくことがほとんど。序曲での疾駆は、シュタイアーならではですが、良すぎるほどの切れ味は、趣味のわかれるところかもしれません。

CD : BVCD-38108~10(BMG)

BVCD-38108~10

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一昨日の「キリストは死の縄目につながれたり」、昨日の「喜べ、汝ら もろ人の心よ」に続き、今日も復活節用のカンタータ。

今日のカンタータは、復活節第3日のための「われは生く、わが心よ、汝の憂いは喜びと化さん」。このカンタータ、「喜べ、汝ら もろ人の心よ」ほど編成は大きくありませんが、やはり喜ばしい気分に満ちた作品です。

ガーディナーの特性は、第5曲のコラールの演奏に、顕著にあらわれています。ごく短時間の曲ながら、まさに劇的な歌唱です。

CD : SDG 128(SDG)

SDG128

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今日も時節にふさわしく、復活節第2日のためのカンタ-タを。昨日の「キリストは死の縄目につながれたり」が収められたCDには、2曲の同日用のカンタータが収録されていて、どちらをきくか迷うところ。

昨日は、渋いカンタータを選んだので、今日は、喜ばしい雰囲気に満ちあふれたカンタータ「喜べ、汝ら もろ人の心よ」を選びました。

冒頭合唱曲の湧き上がるような序奏からして、喜ばしい気分が横溢。BWV66の原曲となったのは、ケーテン侯レーオポルトの誕生日祝賀のための作品、「天はアンハルトの誉れと幸いを心にかけたまい」BWV66aなので、それもとうぜんのことかもしれません。

CD : SDG 128(SDG)

SDG128

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時節にふさわしく、今日は復活節第1日のためのカンタ-タをきくことに。同日のための3曲のカンタータのうち、選んだのは、3曲中最初に作曲されたとみられる「キリストは死の縄目につながれたり」。

ここできいたガーディナーの新盤は、旧盤とくらべると、より精緻で表現力が豊か。ただ、個人的には旧盤の持つ雰囲気が好きで、その厳しく研ぎ澄まされた演奏は、独特の音響世界があって、その意味で、リヒターの演奏につながるものがありました。

なお、このCDは、カンタータの録音のために、ガーディナー自らが設立した新レーベルSDG(Soli Deo Gloria)から発売されたものです。

CD : SDG 128(SDG)

SDG128

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アニュス・デイのドイツ語訳のコラールを、バッハが4声体に編曲した作品。同じ定旋律は、「マタイ受難曲」BWV244でも使われています。

ここできいた演奏は、コープマンの「バッハ オルガン作品全集 第2巻」に収録されたもの。オルガン・コラールに、コラール合唱を付加したCDで、元となるコラールになじみの薄いものにとってはとてもありがたい企画です。

CD : WPCS-4713/4(TELDEC)

WPCS-4713/4

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一昨日の記事「『いざ来ませ、異邦人の救い主』 BWV659」では、季節感を無視した選曲となってしまったので、今日は時節にあった受難曲をきくことに。

「マルコ受難曲」は、1731年の聖金曜日に、聖トーマス教会で初演されたのですが、歌詞のみ現存している作品。ふつう、復元の試みは、BWV198、BWV54からされるのですが、コープマンの「マルコ」は、まったく違う試みです。

その試みは、歌詞にあった曲を、現存する作品から転用して復元し、それが不可能な部分のみ作曲する、といったもの。これは復元というより、バッハの高弟コープマンによる受難パスティッチョ、といったほうがよいかもしれません。

そうした、復元の特殊性をのぞけば、演奏も映像もとても美しく、高水準の演奏だと思います。ただ、このために作曲された福音史家のレシタティーヴォについては、少し違和感を感じてしまうところもあります。

DVD : CCDVD72141(Challenge Classics)

ccdvd72141

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6声のリチェルカーレは、バッハの作品中、もっとも好きな曲のひとつ。フリードリヒ大王の御前で、即興で弾いたとされる3声のほうも好きですが、どちらか選べといわれれば、迷わず6声を選びます。

ここできいた、レオンハルトや、クイケン兄弟によるCDは、初出はもちろんアナログディスクでした。当時、SEONのサンプラーをきいてすごく感動し、発売後すぐに飛びついて買いました。もっとも、そのころはトリオ・ソナタを熱心にきいていたのですが……。

いまは、6声のリチェルカーレだけを、単独できくことが多く、そのときには、決まってレオンハルトの演奏で楽しみます。「悠揚迫らざる」という形容が、これほどぴったりな演奏はなく、何度きいても感動できます。

CD : B20D-38010(BMG VICTOR)

B20D-38010

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一昨日の記事「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト短調 BWV1001」で、コープマンのことに少し触れたので、今日はコープマンの演奏で、何かきいてみよう、と。とりあえず、「Ton Koopman Plays Bach」というDVDを取り出し、どの作品をきこう(みよう)か、しばし考慮。

決めたのが、「いざ来ませ、異邦人の救い主」(DVDでは「来たれ、異教徒の救い主よ」)。ふつう、コープマンの演奏だと、躍動感のある作品を選ぶことになるのでしょうが、コープマンの美質は、静謐な作品にこそあらわれる、と思っているので、この作品を選択しました。もちろん、この作品が好きなこともあるのですが……。

躍動的な作品での、饒舌な雄弁もコープマンの特徴でしょうが、こうした静かで、それでいて雄弁な演奏は、コープマンならでは。映像も教会のなかながらクリアですし、ジルバーマンの響きもとても美しく録れています。

DVD : 2050348(EuroArts)

2050348

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この作品をはじめてきいたのは、スークの演奏したアナログディスクでした。いまは、そのディスクは手元にないのですが、弦の国チェコの奏者らしい、美しい音できかせてくれた印象がのこっています。

今日きいたのは、モレーノによるリュート編曲版での演奏。ヴァイオリンのソロでの演奏にくらべ、ポリフォニックな進行が補われ、よりわかりやすい演奏になっています。厳しい精神性を求めるより、くつろぎたいときにききたい演奏です。

CD : GCD 920107(GLOSSA)

GCD 920107

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この作品、音楽が醸しだす雰囲気が、バッハらしくない作品の代表ではないでしょうか。そのためというわけでもないのでしょうが、バッハ生前から、高い評価を受けてきた、数少ない作品です。

シュタイアーの演奏できくと、演奏効果の華麗さが、ひときわきわだち、まさに、目の覚めるような演奏です。シュタイアー以前は、コープマンの演奏できくことが多かったののですが、リズムの推進力では、シュタイアーの演奏が一枚上だと思います。

CD : BVCD-38108~10(BMG)

BVCD-38108~10

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チェンバロのための協奏曲BWV1055の原曲とされる協奏曲。復元された協奏曲は、バッハの作品のなかでも、いちばん爽やかな作品のひとつといえるのではないでしょうか。とりわけ、終楽章の爽快感は格別です。

演奏は、若い団体、カフェ・ツィマーマン。メンバーは、たぶん、その経歴のはじめからピリオド楽器を手にしていた世代なのでしょう、伸びやかで自在な演奏が特徴。

この演奏をきいてから、ピノックとイングリシュ・コンサートの演奏(1984年録音)をききなおすと、隔世の感があります。ピノックたちの演奏だって、発売当時はずいぶん鮮やかで、後味の良い演奏だと感じていたのですが、不思議なものです。

CD : Alpha 013(Alpha)

Alpha 013

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