今週きいてきたのは、カサンドラ・ルックハルトたちによる「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」。このCDには、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタをはじめ、ガンバをフィーチャーした楽曲が収録されており、その収録順にきいてきました。これから楽しむのは、CD掉尾におかれた「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」。ピアノ編曲などで有名なBWV659ではなくBWV660で、ここでは3声のうち上声部をオーボエがにないます。オーボエはアルフレード・ベルナルディーニ、ガンバはルックハルト、チェンバロはピーテル・ディルクセン。オーボエが装飾された定旋律を吹くなか、ガンバとチェンバロが渋く中低声部をささえ、バッハの家庭演奏会でもこのような演奏がみられたかもしれません。
CD : KTC 1365(ETCETERA)