毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今夜は、いまきいているシギスヴァルト・クイケンの無伴奏がらみで、おもしろいCDをひさしぶりにきくことにします。それはジョナサン・タルボットたちによる「Forgotten Virtuosi」と題されたCD(Aliud ACD HN 012-2)で、ルネサンス末/バロック初のヴァイオリン音楽を集めたものです。ただそれだけならよくあるCDなのですが、タルボットのヴァイオリンのかまえかたがめずらしく、クイケンの無伴奏の解説書表紙(ヘラルト・ドウ「ヴァイオリン奏者」部分)のように、胸にあてて腕で支持するというかまえです。

タルボットは、ルネサンス末/バロック初様式のヴァイオリンを製作するにあたり、コルネリス・ファン・ハールレムの絵画や、ミヒャエル・プレトリウス著『シンタグマ・ムジクム』の挿図を参考にしただけでなく、腕のヴィオラらしく、まさに腕でささえるかまえさえも再現しています。鎖骨より下の胸骨にあてるかまえは、いろいろな図像でみかけ、クイケンも近年は、クラウディオ・モンテヴェルディの「夕べの祈り」において、このようなかまえでヴァイオリンをひいています。なれるまでは、左手がたいへんそうです。

ACD HN 012-2

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