今日は、教会暦でいうと待降節第2日曜日。ふだんの日曜日は、教会暦にあわせてカンタータをきくのですが、待降節第2日曜日のためのカンタータは伝承されていません。そこで今日は、フレットワークの「Alio modo」と題されたアルバムから、一曲きくことにしました。2004年に録音されたアルバムには、オルガン、チェンバロための作品が収録されており、どれもすばらしい演奏なので選ぶのも一苦労。オルガン・コラールだと、時節にふさわしくないものもあるので、今日はパッサカリアとフーガ(BWV582)を選択しました。ヴィオールによるアンサンブルですので、空間を圧するような響きはありませんが、表情豊かでとても楽しめます。メンバーで編曲を担当しているリチャード・ブースビーが、「Alio modo(ほかのやり方)もいいでしょ」と、ひかえめに主張している感じです。
CD : HMU 907395(harmonia mundi)