マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオの「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。これからきくのはハ長調のフルート・ソナタ(フルートと通奏低音のためのソナタ)です。このソナタは、カール・フィーリップ・エマーヌエルの筆写パート譜で伝承されており、エマーヌエルは父の名を作曲者として明記していますが、様式批判から真偽が議論されています。ピッチニーニのフルートはとても伸びやかで、その音楽を楽しむには議論は無用。第3楽章のアダージョも美しく、ほれぼれします。なお、編曲はブラジル・ギター・デュオのジョアン・ルイスで、録音は2009年です。