今日これからきくのは、アンジェラ・ヒューイットによるイ長調の組曲(BWV832)です。同組曲のはじめの2曲、アルマンドとエールは「メラー手稿譜集」に、のこる3曲、サラバンド、ブーレー、ジーグは別の手稿譜に所収されています。「この小組曲がバッハの真作であるということは、かつては様式的な見地から否定され」(『バッハの鍵盤音楽』)ていましたが、現在ではアルンシュタット時代のバッハの真作とされています。ヒューイットの演奏は昨日と同じく、「Bach: Fantasia, Aria & other works」(Hyperion CDA67499)に収録。アルバムの録音は2004年です。