これから楽しむのは、ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ・アンド・コルネッツ(HMSC)による「14のカノン」(BWV1087)です。このBWV1087は、「ゴルトベルク変奏曲」の低音主題にもとづくカノンで、同変奏曲の出版譜のバッハ私蔵本に記入されたもの。HMSCの演奏は、団体名どおり2本のコルネット(ツィンク)と4本のサクバット(トロンボーン、Sackbut、Sackbutt、Sagbuttと綴られます)によっており、たぶんこの編成での「14のカノン」はこれのみでしょう。収録されたアルバムは、ティモシー・ロバーツとヒズ・マジェスティーズ・コンソート・オブ・ヴォイシズと共演した「A Bach Album」(2000年録音)。「14のカノン」ではコンソートの出番はありませんが、リアリゼーションはロバーツがおこなっています。
CD : CDA67247(hyperion)