ヨゼフ・スークとズザナ・ルージチコヴァーが1986年に録音した「ヴァオリンとチェンバロのための6曲のソナタ集」(DENON 60CO-1370→71)。これを今週は番号順に楽しんでおり、これからきくのはヴァイオリン・ソナタ第5番です。一連のソナタは「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのため」と表題されることもあり、ヴァイオリンが1声、チェンバロが2声をうけもつかたち。スークとルージチコヴァーはそれにそった演奏といえるのですが、やはり主役はスークの美しいヴァイオリン。ヴァイオリンがほぼ重音のみで終始する第3楽章(アダージョ)も、ヴァイオリンがやはり主役です。