毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日のバッハはひさしぶりにきく「最愛の兄の旅立ちに寄せて」。このBWV992は、バッハのすぐ上の3歳年上の兄、ヨーハン・ヤーコプとの別れを音画的に描いたとされる、6曲からなるクラヴィーア作品です。ただし「自作とする確証はない」とのこと(『バッハ事典』)。イギリスのチェンバロ奏者リチャード・エガーの楽器は、1638年製のヨハネス・リュカースによるジョエル・カッツマン製作(1991年)のものです。

CD : HMU 907268(harmonia mundi)

HMU 907268

コメント ( 2 )



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コメント
 
 
 
BWV 992 (ogawa_j)
2010-08-10 10:31:39
バッハの自筆による原典がない、という意味で「確証がない」といえるかもしれませんが、その最も重要な原典である「メラー手稿」が長兄のヨハン・クリストフによって作製されたことが分かって以来、その疑念はほとんど無くなったといえます。
兄のヨハン・ヤーコプがスウェーデンの軍隊に入るため出発した際に作曲されたという、長く信じられた説は、いくつかの理由で、現在では崩れつつあります。
 
 
 
コメントありがとうございます (aeteritas)
2010-08-10 13:57:27
ogawa_jさん、補足ありがとうございます。
『バッハ事典』も初版から14年ほどが経過し、その後の研究で学説が修正されたものもでてきていますね。最近、大幅改訂された『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』では、「兄=エールトマン」というヴォルフの説が紹介されていました。
 
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