昼食をとりおえ、これから外出まで少し時間があるので、ちょっと音楽を楽しみたいと思います。秋になるとききたくなるジャンルがバロック・オペラ。DVDでじっくり観賞するにも、秋はよい気候なのですが、いまはそれほど時間はありません。そこで、お気に入りのアリアで代替することにします。
お気に入りのアリアはいろいろあるのですが、今日は、ヘンデルのオペラ「ロデリンダ」(ロンバルド王国の女王、ロデリンダ)からの二重唱、「あなたを抱くということは」をきくことにします。この二重唱は、第2幕幕切れに、ロデリンダと逃亡中の夫で国王のベルタリードの、つかのまの再会にさいして歌われる曲。
演奏は、パトリシア・プティボン(ソプラノ)、ロベール・エクスペール(カウンターテナー)にアンサンブル・アマリリス(Ambroisie AMB 9958)。CDの主役はエクスペールですが、この曲の主役はプティボン。夫とのつかのまの再会に抱擁し、別れゆくロデリンダの心情をみごとに歌いあげています。