今日これからきくのは、トレヴァー・ピノックのチェンバロで、プレリュードとフーガ第4番(「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」)です。ピノックの奏するところの、3つの主題による5声のフーガでは、声部間の見通しがすっきりしていて、さすがという感じです(録音もよいのでしょう)。ただ、個人的にはプレリュードもフーガも、すっきり、さっぱりしすぎているようにも。とはいえ、アンリ・エムシュ・モデル(デイヴィッド・ウェイの1982年)を選んだピノックの趣味や個性の反映として、ここではその演奏をじゅうぶん楽しむことにしたいと思います。録音は、2018年8月と2019年1月です。
CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)