デラシネ(deracine)

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10・27NOAH後楽園ホール大会観戦記。

2012-10-28 23:45:46 | プロレス
昨日行われたNOAH後楽園ホール大会の観戦記です。
今回は1回でサクッと。来週もあるし。

観客は主催者発表で1700人。
しかし、カードの弱さか、隣のドームでの日本シリーズのためか(?)、
空席は目立ってました。しかし女性客は多い。

そして大会は前半はやや低調も、後半2つの6人タッグが大爆発し、
場内が猛烈にヒートアップしていました。これはよかった。
そしてメインでは森嶋が良い試合とは言えないながらもしっかり締めて防衛。
満足度の高い大会となりました。だからこそ、集客に本気になってほしいなあ。
もちろん来週11月3日にも後楽園があって、カード的にはそっち、ってのはありましたが。


さてメインでは森嶋が防衛となりましたが、
試合は率直に、「迫力はあったが大味」「大味だったが迫力はあった」という評価です。
…「評価」とか言って観戦プロや評論家気取りかよ(笑)

開始前の両者。耕平は黒いフード付きのガウン。中央は選手権試合宣言した日テレの人。ベルト持って礼しています。


現在の日本人でここまでの体格を誇るレスラーの試合はそうそう多くありません。
佐藤耕平もリングに上がるとデカイ!森嶋はいつ見ても大きいと思うのですが、この日はそう思えなかった。
耕平は得意の蹴りを中心に、ジャーマンなどの投げ技などで攻める。
小細工がないようにも見えたが、森嶋の膝は所々で狙っていた。
森嶋は蹴りに苦しむものの、モリシハンマーやラリアットで流れを掴む。
腰は良くなっていたようで、動きの不安はなかった。ただ、身体があまり鍛えられてない…
さすがにスカッドミサイルは出なかったが、ココナッツクラッシュは出た!

森嶋は耕平のジャーマンで窮地に陥るも、これをギリギリで返すと、
耕平が勝負をかけたタイガースープレックスを阻止。これが勝負の分かれ目か。
しかし2人の巨体がドカンドカンとやり合うプロレス、これはこれで面白かった。
ジャーマンとバックドロップという決め技も持っていて、スタイルは違えど、なかなかの攻防。
しかし森嶋が最後はバックドロップ。耕平も粘りに粘ったが、角度をつけた極上の一撃で防衛。

耕平は本来もっとノビノビできる選手なんじゃないかな。
少し気負っていたか、本来もっとできる選手だと思う。これでZERO1とは対抗戦に1つケリ。
しかしまだ田中や総大将の大谷がいる。可能な限り継続はしてほしい。
最後、耕平は握手を拒否も、深く一礼。森嶋も礼をし、両者が讃えられていました。

最後は短いインタビューから、ドントストップ締め。
「俺がチャンピオンで文句ありますか?」とファンへなのか誰かへなのかわからないけど言い放ち、
「久しぶりに気持ち良くできそうです」と言った後
「やらなければやらないでもいいんだけど…」とか言ってた気もしたけど、
みんなでコノヤローして終了でした。

森嶋は立派な王者になりました。強い。
でも、客が呼べてないのも確か。杉浦王者時代と似ている。
それはともかくリーグ戦を経て、12・9両国では防衛戦があるでしょう。
誰か森嶋を止めるのか。それとも止まらずに今年行ってしまうのか。

試合後のインタビュー。



さて、その他ではセミ、セミ前が大爆発しました。
セミではGHCタッグ王者になった潮崎と彰俊が秋山と組んで、
金曜に新潟で降したKENTA、マイバッハ谷口、金丸のNO MERCYと対戦。
ベルトを失っても、KENTAの勢いは全く衰えてないと、試合前、試合中思ってましたが…
↓入場時のTシャツ投げ入れ。


しかし現実にはKENTAが集中砲火を浴び、最後には潮崎とのシングル状態も、
ショートレンジ豪腕ラリアットを食らって、二夜連続の敗戦。しかも同じ潮崎に。
KENTAには厳しい週末になりました。どうしても体格差が出てしまうのが率直な感想。
もちろん動きはよく、潮崎を追い詰めて「こりゃタッグ王者をいきなりピンか?」なんてシーンもあったけど。
彰俊と秋山のベテランの猛攻にも手を焼き、要所で金丸やマイバッハと分断され…
てか結構荒れた試合となった。椅子攻撃もあったし。でも場内の熱は凄かった。

マイバッハは秋山相手に感情をむき出しにする場面も。それでいいと思う。
でもKENTAはこのままでは、ヘビーに善戦する人、になってしまう。
善戦して終わり、は本人もファンも望んでいないはず。11月のリーグ戦で何を見せるか…?

王者となった潮崎と彰俊は調子が良さそう。特に潮崎はシングル王者時代とまた違う風格を出し始めた。
でももう一段上にいくためには、何が必要だろうか…
それにしてもこの日一発目のチョップの音!隣のドームまで響いたね。


セミ前第5試合の6人タッグ、BRAVE・丸藤、杉浦、ヨネvs中嶋、宮原、梶原は、
上記とは一味違って、感情むき出しの場面もあるにせよ、技量を競い合う点で面白かった。
6人が入り乱れる中でも、技がしっかりと決まっていて、また図式が、NOAH主流で戦力は上のBRAVEに、
DIAMOND RINGの若い3人ががむしゃらに突っ込む、というわかりやすさ。
途中NOAHファンと思われるオバサンのエキサイトシーンもあったが(メインでも何かやってたな)、
観客を熱くさせるのがプロ。オバサンの件はともかくとしても、熱を作り出したこの第5試合とセミはよかった。
今、新日本の会場行くと、客がまず熱い、熱くなる、熱くさせる、そういう雰囲気がある。

NOAHは試合をじっくり見る客が多いが、熱くさせてこそのプロ。
その点この試合は技術もしっかりの感情もしっかりで非常に良かったと思う。
ヨネと中嶋の蹴り合い、宮原のスープレックス、梶原と丸藤の機動力、
そして何より杉浦が凄まじかった。エルボーはボコボコ音を立てて入り、張り手では場内に音が響く。
最後もドラゴンで締め、完全復活、そしてリーグ戦への期待を抱かせる見事な内容。
6人の中で一人、同じ燃え方でも冷静に、青白く燃えていたのが印象的でした。

↓試合後のリング。宮原が睨みつけている。中嶋も宮原もリーグ戦では期待。



休憩前の4試合を簡単に。
第4試合では目下売り出し中のシェイン・ヘイストが佐野に勝利。てか大体予想つくわ。
佐野の意外な奮闘もあったけど、結果が見えているだけに…でもシェインはイイ。てかまだよくなる。
この試合の様子。リングのエプロン下の幕がザ・リーヴになっていた。いつからだ?と思ったが10・8横浜では既になってた。


第3試合はシェインと同じTMDKのマイキーvs小峠。
この試合はマイキーの真の実力を見た気がする。シェインとのタッグばかり見てたが、
それだけではわからない部分が見れた。使う技もヘビーを意識したものが多かった。
フィニッシュもシューティングじゃない、ボム系の技。小峠も良かったですよ。ただ勝機はなかったかな。
前半戦ではこれが一番。

第2試合では鼓太郎&青木vsリッキー&石森。
こんな組み合わせが第2試合で、しかもあっさり終了。生存競争が激しいというか、面子不足というか。
石森と青木は何やら抗争中。てか試合は面白かったけど、見るほうがあまり…
石森のスーパースターエルボーを鼓太郎がキャッチしてマスドライバー。落ち方危ないです。
勿体無いというか、仕方ないというか…抗争、口争だけでは見る側は楽しめないよ。
青木は来週GHC挑戦。それを種に石森を攻撃するのもいいけど、まずは結果出さないと。
少し、最近のジュニア勢は丸藤KENTAがいないことが悪い意味で前のめりの状況を作っています。

第1試合では玄藩VSザック。ザックは様々な動きで玄藩様を翻弄。観客の喝采を浴びます。
玄藩との昇龍玄藩を巡る攻防が見事。腕ひしぎで勝利、成長をまざまざと見せ付けました。


以上です。最後にはまた石森に募金して握手して帰りました。
次回は11・3同じ後楽園ホール。ついにグローバル・リーグ戦が開幕します。展望もUPします。

またしてもプロレスの面白さを味わいました。
日本シリーズにも負けない!?熱さだったと思います。
しかしNOAH、もっともっと頑張らないと。まだまだできるはずです。


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