OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

魂の高揚♪

2005-09-20 15:25:05 | Soul

元・代議士が覚醒剤で捕まった、というのは、つまり落選したから捕まえたという雰囲気ですねぇ。覚醒剤関係の事件は内偵が執拗らしいので、当選していたら、どうしていたろう? 多分、逮捕されなかったんでしょうかねぇ……。

ということで、本日のBGM――

The Best Of Ray Charles (Atlantic / Rhino)

クスリの助けがなくても、魂を高揚させることが出来ます。例えば、プログレはドラッグが無い国で人気があるとされていますし、ソウル・ミュージックにも熱くさせられますね。

土台は教会のゴスペル、つまり黒人の御詠歌ですね、それに替え歌をつけて、あの娘が好きだよ、イェ~、イェ~、としたのが、レイ・チャールズです、大雑把に言うと。

中でも、一番有名なのが「What'd I Say」でしょう。

で、このアルバムには、その「Part-1」が収録されているのがミソです。つまりシングル・バージョンということ!

大抵のアルバムには「Part-1」と「Part-2」、つまりロング・バージョンが収録してありますが、チャート・マニアならば、きちんと分離した「Part-1」を集めましょう。これがなかなか、ありませんでしたが、ここで目的達成♪ カタログ番号は、Rhino 8122-71722-2 です。あと、もうひとつ、このアルバムのオススメはラストの「Just For A Thrill」で、心底、しんみりと秋の夜長を過ごせます。

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貫く!

2005-09-19 05:48:11 | Rock

当ったり前のことですが、選挙ぐらい、勝たなければ意味の無いものもないですね。

勝ち負けは、時の運でもありますが、個人的に納得していないのが、選挙結果で自分の意見をコロコロ変える奴のことです。貫いて欲しいなぁ~

もちろん、それなりの事情は分かっているんですがねぇ、でも、貫く人が好きだなぁ。

例えばロリー・ギャラガーというギタリスト、貫いていましたねぇ、残念ながら早世しましたが……。好きでしたよ、貫いていたところが!

本日のBGMは、その人の――

Rory Gallagher BBC Sessions (Buddha/BMG)

ロリー・ギャラガーはアイルランドのギタリストで、まさに「熱血」という修飾語がぴったりのロック野郎です。最初に注目されたのが、ベース&ドラムスと組んだクリーム風のバンド「テイスト」でしたが、熱意が空回りして解散、ソロになって再ブレイクしています。と、言っても、それはイギリスや欧州でのこと、アメリカでは鳴かず飛ばず……。日本では1970年代になって、一部に熱狂的なファンを獲得しています。

彼の素晴らしさは、強烈な白熱のライブ! でも、それが弱点でもあって、スタジオ録音されたアルバム・楽曲がイマイチ、つまらないんですよ。でも、ライブが良いから、期待してしまうことの繰り返しでした。そして、そうこうしているうちに、突然の悲報が……。

で、このアルバムは死後に発表されたもので、タイトルどおり、BBC出演を集めた2枚組ですが、正直言って、ロリーのどのアルパムよりも素晴らしいと思います。とにかく初っ端「Calling Card」の野太い情熱、ジワジワっと盛り上げて爆発するギター・ソロは、もう、最高♪

ロリーはキャッチーなリフも媚びるようなフレーズも弾かないけれど、それが不器用でも正直に生きようとする男の憧れのような部分に共感します。おそらく本人は不器用で、自分の性格が嫌になった瞬間もあるんでしょうが、貫いた生き方、これしか出来ない事を大切にした生き方は、自分に出来ないだけに、好感が持てるんです。

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ご褒美

2005-09-18 06:15:54 | Beatles

秋から日活ロマンポルノのDVD復刻が始まります。はっきり言えば、男の欲望を満たすえっちな映画ですが、現在のAVと決定的に違うのは、物語性を大切にしていたことと、ちゃんと映画として映像や演出に拘りがあったということです。

それは映画館という、「早送り」の利かない環境ゆえのことです。お目当ての場面が出るまで、じっと我慢していなければならないのですから、物語がつまらなかったら、暴動か居眠りですよ。実際、寝てしまった作品もあります。

それが家庭用ビデオデッキが普及してAV時代となってからは、簡単に観たい部分だけ観られるようになったのは、ありがたい反面、一抹の寂しさを感じてしまいます。

まあAVにも物語性を大切にして作った作品も、初期にはあったんですが、飯島愛はそういう作品に出演しても台詞を覚えてこなくて、現場を困らせたらしいです。でも本人に言わせると「どうせ、早送りでしょう」と……。う~ん、真実だけにねぇ~

でも、飛ばさないでじっくり味わうと、意外なご褒美があったりするんですよ。

で、本日のBGMは――

Abbey Road / The Beatles (Apple)

ここまで書いてくれば、もう、言わずもがなでしょう。

B面ラストにひっそりと収められた「Her Majesty」、私は不覚にも、聞き始めて2日間、この曲の存在に気がつきませんでした。つまり、せっかちな私は「The End」が終わると、すぐに針をあげて、最初に戻していたのです。ちなみに私のプレイヤーは、オートではありませんでした。

いわば、今日の隠しトラックというところですが、これは最後まできちんと聞いた人へのご褒美だったんでしょうねぇ。曲間の盤を擦る針音までも聴いて欲しいという、アナログ盤時代ならではの拘り、とまでは言いませんが……。

CD時代になって、アルバムを聴くときは、つまらない曲は簡単にスキップ出来ますし、好きな曲だけ簡単に選んで聴けるようになって、曲順は全く意味をなさなくなりました。「トータル・アルバム」なんて言葉も死語になったように思います。

「ロマンポルノ」もそうやって鑑賞されるのでしょうか……?

好きなものだけ味わっても、意味がないものが、この世にはあるはずですが……。

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夜の高速、これ聴いたっ

2005-09-17 07:25:12 | Rock Jazz

単身赴任なので、週末は高速をブッ飛ばして実家へ帰りますが、その際の必需品が、やっぱり音楽です。あんまり熱くなるのは危険ですけどね。

で、昨夜のBGMは――

Welcome To The Canteen (Island)

ステーィプ・ウィンウッド、デイブ・メイソン、ジム・キャパルディ、クリス・ウッドの旧トラフィック組に、ジム・ゴードン、リック・グレッチ、リーバップが加わった1971年の大ライブ・ジャムセッション盤ですが、これが最高に好きです。

まず初っ端の「Medicated Goo」はファンキー・リズムでメチャご機嫌♪ このノリには、ドゥビー・ブラザースも顔色無いでしょう。蠢くベースに突進するドラムス、そして隙間を埋めるパーカスが熱くさせてくれます。エレピの隠し味も効いています。

続く「Sad As Deep As You」はデイブ・メイソンのアコギ曲で、クリス・ウッドのフルートが素敵、素敵、素敵♪ 名曲ですねぇ~ アルバム中では一番好き♪

そして「40,000 Headmen」が、また、素敵♪ トラフィックの代表曲ですが、ここではサイケ味を残しつつも、アコギを使って、スワンプ・ロックに転向したような演奏です。意外にも夜の高速に、合うんです。

アナログ盤ではA面ラストだった「欲張りすぎたネ」は、ジム・ゴードンのドラムスが大技・小技でメンバーを支えます。ゴスペル・オルガンと英国泥沼風のギターも活躍していますよ。アドリブもメロディを大切にしています。

後半は、いきなりお馴染みの「Dear Mr.Fantasy」、長い演奏で、デイブ・メイソンとステーィプ・ウィンウッドのギター・バトルに発展していきますが、派手じゃなくて、重く沈殿していきます。そしてそれを攪拌するのが、ジム・ゴードンとリーバップの打楽器陣です。ついついアクセルに力が!

そしてオーラスは白熱の「Give Some Lovin'」で、いきなりアフリカとニューオリンズをゴッタ煮にしたようなリズム隊のファンキーな快演からスタート、ステーィプ・ウィンウッドのボーカルが入ってくると、いつのまにかドゥービー・ブラザース風になっているんですが、それは逆! ドゥービーがこれを真似したんじゃないかなぁ~ どっちにしろ最高ですよ♪♪~♪

ということで、実は演奏も録音も粗いんですが、そこがまた、不思議な迫力を生んでいるのでした。必ずトリップしますよ。

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好きなものは、好き!

2005-09-16 12:19:48 | Rock

間違いなく人生半分過ぎている私だから、好きなものは、素直に好きっ! と言いたいです。で、本日のBGM――

The Best Of The Blues / Gary Moore (Virgin)


ヘビメタ嫌いの私ですが、ゲイリー・ムーアは違うはず、と極めつけておきます。

常に泣き節が全開のギタリスト、臭味たっぷり、大袈裟な芸風なんですが、憎めません。歳とってから、この人が好きだというと恥かしい風潮があるのは哀しいなぁ……。

で、このアルバムはCD2枚組のベスト盤、1枚目はスタジオ録音、2枚目はライブ盤になっています。もちろんブルースばっかり、テンコ盛り♪ B.B.King や Albert Collins そして Albert King との共演もあります。

肝心の演奏は、泣いています、こんなに泣いて良いのかってくらいに、これはおやじギャグじゃないですよ。泣きながら走って家に帰るあの日の思い出っていう雰囲気もあるんです。

スタジオ盤では「Walking By Myself」「Oh Pretty Woman」「All Your Love」「Too Tired」あたりで元気つけて、「Parisienne Walkways '93」「Need You Love So Bad」あたりで泣きましょう。でも「Still Got The Blues」では笑わないように! これって、五輪真弓の「恋人よ」ですけどねっ♪ この大袈裟なストリングスと脂っこいボーカル、もちろんギターは涙と鼻水で泣き濡れています。素直にその世界に浸って、何が悪いんだっ、と私は居直ります、はい。歌謡ロック万歳です。

ライブ盤の方は言わずもがなのノリノリ大会から、大御所に負けじと頑張る憎めない部分まで、ゲイリーの素直な性格に好感が持てます。演目はスタジオ盤とダブリがあるので、聴きくらべも楽しいですよ。

 ちなみにスタジオ盤にはシングル・バージョンとかも入っているので、要注意です。

決意表明、好きなものは好き! どっちかっていうと、スタジオ盤が好き!

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ヒステリー・マーチ

2005-09-15 11:15:17 | 歌謡曲

仕事場の近くに小学校があって、今、運動会の練習中、特に鼓笛隊(古い表現・笑)というかマーチングバンドの練習には、毎年、熱が入っています。
もちろん先生がねっ♪
でも、これが毎年、出来・不出来がはっきりしていて、今年は残念ながら……。
だから毎日、担当の女教師が拡声器のマイクを握って熱血指導、ついにはヒステリーですよ。しかもヘマする生徒を名指しで注意、というか、怒りつけていて、なんだかなぁ……。
学校に電話してやろうか、と思ってます。まぁ、正直言うと、ヘタ過ぎるマーチほど身体に悪いものもないんですが……。

ということで、本日のBGM――

青い蝶々 / 泉アキ(フォノグラム)

昭和44(1969)年4月に発売された、泉アキのシングル盤「愛を下さいマリアさま」のB面収録曲で、これが歌謡マーチ・ロックという素晴らしい出来です。
マーチといってもクロンボがやるセカンドラインほどシンコペーションが強く無い、正統派で8ビートとミックスしてあるんで、痛快です。
メロディも泣きを含んだ昭和歌謡曲モード♪ もう最高です。
この曲は現在「泉アキ・ゴールデン★ベスト(CRCN-20314)」でCD化されています。ジャケ写、掲載しておきましたが、ここには他に「夕陽がまぶしい」「黄色いひなぎく」といった、私的隠れ名曲が満載されていますので、激オススメです。
ちなみに泉アキはハーフのモデルとして活躍後にアイドル歌手として大ブレイクしたグラマー美女、その後はバラエティ、ワイドショウでも活躍し、現在もタレント活動を継続中です。

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バンド名が長けりゃ素敵だった時代

2005-09-14 10:33:49 | Rock

いつごろからか、新しいものに馴染めなくなって、今日を迎えています。
感性が昭和50年ころで止まったような……。
だから好きなものは、それ以前の感覚が無いとダメなんですよ。
古くても良いものは、良い! で、やっていきます。
ということで、本日のBGM――

Quicksilver Messenger Service (Capitol)

Quicksilver Messenger Service っていう、長い名前のバンドの1stです。だから以下、QMS と略します。中身は一応ギター・バンド、ジョン・シポリナという澄んだ音を出すギタリストがイカシています。発売は1968年の夏、時代はサイケ真っ盛り♪ 日本はGS全盛期♪ 彼等のアルバムの中じゃ、過小評価気味ですが、とにかく初っ端の「Pride Of Man」を聴いて下さい。グウゥゥゥ~ンと低く唸るギターからロック王道のメロディが出てきて、痺れます。若干、GS味もある曲で、ゴールデンカップスあたりが演奏しそうな雰囲気です。
現在、紙ジャケ仕様で復刻中、音も驚異的に良かったですよ。

コメント (4)
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