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サイケおやじの生活と音楽

ジャガーズの哀愁ロックも好き

2009-12-09 09:39:55 | 日本のロック

君に会いたい / ザ・ジャガーズ (フィリップス)

GSのヒット曲は、もちろんロックを意識していますから、激しいビートと狂熱のリズムは欠かせませんが、しかし一方、あくまでも日本のロックという観点から、著しい歌謡曲モードと哀愁路線も捨て難い魅力がありました。

例えば本日ご紹介の「君に会いたい」はジャガーズのデビューヒットにして、お若い皆様も一度は聞いたことがあるに違いない、エバーグリーンの胸キュンメロディ、そしてせつない歌詞がグッと胸に迫って来る名曲です。

演じているジャガーズは宮ユキオ(ds) をリーダーに、岡本信(vo)、沖津ひさゆき(g)、宮崎こういち(g)、佐藤安治(key)、森田巳木夫(b) という6人組ですが、実は昭和42(1967)年のデビュー以前から別なバンド名でエレキインストをやっていたキャリアがあったようです。

このあたりは、全く個人的な印象ですが、ジャガーズを最初に見たとき、その妙に玄人っぽい雰囲気や垢ぬけたフィーリングが、明らかに同時代の新人グループの中では際立っていた事と無関係ではないと思います。

というか、所謂プレイボーイっぽいムードが感じられたんですねぇ。

しかし、歌っていた「君に会いたい」は、青春のやるせない恋心と悔悟の情……。

 若さゆえ~♪ 苦~しみ~♪
 若さゆえ~♪ 悩み~♪
 心の~、いたみに~♪
 今宵~も~ ひとり泣くぅ~♪

というような、ある意味ではネクラな歌なんですが、それを彩る曲メロが、これまた哀愁どっぷりの素敵な旋律ということで、これがヒットしないわけがありません。

ただし告白すると、リアルタイムのサイケおやじは、歌詞どおりの若さゆえ、インパクトがイマイチで、同じ頃に同じレコード会社からデビューしていたカーナビーツの方が好きでした。

それが齢を重ねるうちに、今では「君に会いたい」を自然に歌えるほど、これは大好きな歌になっているのですから、時の流れは偉大です。そしてもちろん、おやじバンドでもやることになって、景気の良い曲の合間に哀愁路線♪♪~♪

ちなみにこのシングル盤で楽しめるジャガーズの歌と演奏は、ラガロックっぽいリードギターや口笛系の裏メロ、また薄いコーラスとサビの力強さがジャストミートの傑作プロデュースが冴えまくりですから、まずはイントロのギターとオルガンのコンビネーションをがっちり練習しないと、後が続かなくなるでしょうね。

また終盤のクライマックスで聞かれる英語の歌詞フレーズと演奏のノリは、完全にロックしていますよねぇ~♪ 本当に侮れません。

う~ん、気合いが入ってきました!

ということで、やっぱりGS期の歌と演奏は聴いても、やっても楽しいですね♪♪~♪

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2 コメント

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君に会いたい (bob)
2009-12-10 15:31:28
たしかに玄人っぽい雰囲気がありましたね。
実はこのジャガーズは数多いGSの中でもかなり好きでした。岡本信のヴォーカルと裏方では宮ユキオのドラミング…。舌足らず系のカーナビーツよりおとなっぽい曲調も良かったです。

「ダンシング・ロンリー・ナイト」「マドモアゼル・ブルース」「恋人たちにブルースを」等々名曲で聴かせる岡本信のヴォーカルは際立っていました。

「My Baby Want You, Want You See Again♪」でしたっけ?

残念ながら岡本信の歌唱はもう聴けませんね…。
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ジャガーズと岡本信 (サイケおやじ)
2009-12-11 11:15:37
☆bob様
コメントありがとうございます。

ジャガーズはメンバーチェンジも頻繁でしたよね。確か宮ユキオが最初に辞めてしまったような……。後期にも大幅な人事異動があったと記憶していますが、ちょっと詳細が分かりません。

しかしジャガーズは岡本信のボーカルがあれば、それでジャガーズになってしまうのかもしません。
本当に魅力のあるシンガーだったと思います。

実は、おやじバンドでは、「ダンシング・ロンリー・ナイト」も、やりたいねぇ~♪ なんて話合っているのですが、あのユニゾン系のリードボーカルとコーラスが、ダサくなるとジャニーズ系のグループみたいになるので(苦笑)。
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