■Go All The Way / Raspberries (Capitol / 東芝)
ここ数日、ずうぅ~~~っと頭の中に鳴り響いていたギターリフ……。
う~ん、これ、なんの曲だったけ……???
そういう思いは、なんとも精神衛生には好ましくありませんよねぇ。
しかし、それがパァ~~っと晴れたように思い出せた時の爽快感は、筆舌に尽くし難いものがあります。
実は本日ご紹介のシングル曲「Go All The Way」こそが、サイケおやじにとってのそれでありました。
演じているラズベリーズは1970年代の洋楽にリアルタイムで親しんだ皆様には、絶対に忘れられないグループでしょう。活動期間は実質的に短かったんですが、中心人物のエリック・カルメンが以降もソロシンガーとしてヒットを飛ばし続けていた事が、結果的にラズベリーズを不滅の存在にしているのかもしまれん。
ただし、ラズベリーズがやっていた元祖パワーポップなスタイルは、その素直さゆえに決定的な後継者が現れなかった事も、ある意味では特筆されるように思います。
中でも「Go All The Way」は、前述したギターリフのリズムの組み立てやハードな音感が本当に完成され過ぎというか、ちょっとでも似たような事をやらかしてしまうと、あっ! ラズベリーズっ!?!
なぁ~んて言われてしまうんですねぇ~~~。
例えば我国でも、チューリップとかゴダイゴあたりは言うに及ばず、チャコヘルやレイジー等々、相当にやってしまった印象が今も強いのは、それだけラズベリーズの影響力が大きかった証だと思います。
しかしラズベリーズが、この「Go All The Way」を大ヒットさせるまでに作り出した秘密の中には、ビートルズやバッドフィンガーに通じるメロディラインやコーラス、ザ・フーやストーンズ等々のブリティッシュっぽいリズムギター系のリフ、そしてアメリカンロック特有のカラっとしたフィーリングが、とても上手くミックスされているのは明らかでしょう。
言いかえれば、ラズベリーズが練りに練った成果が「Go All The Way」であって、これをコピーすれば、1972年当時のロック&ポップスの流行の要点がアッという間に分かってしまうという、なかなか要領の良い、便利な参考書ですよねぇ~。
ということで、ラズベリーズがその人気とは正反対に、何故、活動期間が短かったのか? その答えのひとつが、作り出していた楽曲のレベルが高過ぎたがゆえのネタ切れか……??
そんな穿った考え方をしているサイケおやじではありますが、ラズベリーズが残してくれた楽曲は、ほとんど全てが好きなのも、また本音の告白であります。
そこで皆様にも、ぜひともお楽しみいただきたく、ひたすら願うばかりではありますが、きっとサイケおやじ同様に、何時か頭の中に深淵な記憶のメロディやギターリフが鳴り響くに違いない!?
これは確信の推察とさせていただきます。
実は、72年は私が洋楽を聴き始めた年です。
従いまして、サイケおやじ様などから比べたら単なる青二才なのでありますが、個人的な思い入れを申しますと、ラズベリーズ、バッドフィンガー、T.レックスetc.解散後のビートルズのメンバーは、それぞれヒット曲を飛ばしていた良い時代でした(と遠い目)。
あれから40年になりますが、私の音楽的な嗜好はパンクやテクノの波には乗らず、メタルにはついていけず、ならばと60年代に時代を逆行・・・結局、60~70年代の音楽を愛好している偏屈なおやじであります。
やはり、あの時代のビタースィートなメロディは永遠に不滅ですね。
数年前に、再結成したライヴお聴きになりましたか?
エリック・カルメンのヴォーカルは少々苦しげですがパワフルなサウンドは相変わらずでした。
ご紹介の、ラズベリーズ「go all the way」はロックなリフと美メロの組み合わせが、最高です。他に「tonight」や「i wanna be with you」等も好きな曲です。
こちらは父の49日やら母のケアで多忙の毎日です。
エリック・カルメン、チヤート的にはソロほうがヒット多い
ですが私的にはラズベリーズです。
07年に出たDVD付きLive On Sunset Strip お聞きになりましたか?
もしまだなら是非聞いてみてください。
コメント、大いに共感です♪
何も無理して新しいものについていかなくとも、自分の好みを大切にする方が、楽しいと思いますよ(笑)。
再結成の音源には残念ながら接していませんが、これは要チェックですねぇ~~、ありがとうございます。
やはりミュージシャンはメロディを優先させる事が王道でしょうね!
コメントありがとうございます。
エリック・カルメンの美メロ主義こそ、現代に必要な音楽的姿勢かもしれませんよ。
そして今こそ、ラズベリーズは再び聴かれるべきと思っています。誰かCMに使ってくれませんかねぇ~。
まずはご尊父様のご逝去、衷心よりお悔やみ申し上げます。
また、ご母堂様のご容体も回復されんことを祈念するばかりです。
そして貴兄、ご自愛下さい。
さて、ご紹介のアルバム、早速チェック入れますよ♪
ラズベリーズはエリック・カルメンだけが突出して注目されますが、バンドとしての纏まりも侮れませんよねぇ~♪
私は両者、好きなんですよ(笑)。
エリック・カルメンもキャリアのわりにはリリース枚数が少ないのが残念です。
ラズベリーズ再結成時に、アルバムでも作ってくれれば良かったんですが。
コメント、ありがとうございます。
流石、フォトメイカーも忘れてはなりませんよねぇ~♪
パワーポップでもあり、ハードロックでもあり、妙にGSっぽい雰囲気もありましたから、私も大好きです。
実は告白すると、彼等がラスカルズやラズベリーズの残党で結成されていた事は、レコードの現物を確認するまで知りませんでした。
洋楽の世界も奥が深いです♪