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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

パープル・シャドウズはオシャレ系

2020-05-06 19:28:49 | 歌謡曲

ラブ・サイン c/w 雨の星 (レイニー・スター) / パープル・シャドウズ (フィリップス)

アナログ時代のシングル盤は当然ながら、ウリはA面収録曲であり、しかもカップリング曲は裏面に入っていますので、レコードを「ひっくり返す」という作業が必須だったもんですから、ど~しても……、あまり聴かれずに終わってしまう宿命を負わされているんですが、それゆえに文字どおり「裏名曲」として再発見される歌や演奏が確かに存在しています。

例えば、パープル・シャドウズが昭和43(1968)年初秋に出した、おそらくはセカンドヒットを狙った「ラブ・サイン」をA面に入れた本日掲載のシングル盤B面曲「雨の星 (レイニー・スター) 」は、サイケおやじにとっての目からウロコ!?!

実は……、このシングル盤をゲットしたのは既に昭和も50年代後半に入っていた頃で、もちろん日常的な猟盤活動においての安値な獲物の1枚でして、特に狙いを定めていたブツではありませんでした。

それは失礼ながら、作詞:牧ミエコ&作曲:今井久、そして編曲:林一が作り出した「ラブ・サイン」が、聊か気恥ずかしいセリフも入った、ベタベタの甘口歌謡コーラスみたいな印象をリアルタイムから抱いていたもんですから、何も乏しい小遣いを投入する熱意(?)も感じずに幾年月……。

つまり、ロックっぽくない楽曲ゆえに、テレビやラジオで漫然と接し、それで納得していたわけですが、それでも中古屋で邂逅してみれば、何かありそうな!?

そんなムシの知らせを覚えるところにも、猟盤活動の中毒性があるのかもしれません。

で、あらためてと言うよりも、初めて真正面から聴いた「ラブ・サイン」は、やっぱりリアルタイムの印象に沿った歌と演奏になってはいたんですが、時の流れは偉大と申しましょうか、イントロからのギターの入り方や全体のサウンドプロデュースの纏まりの良さは、流石にプロの仕事と感服させられましたですねぇ~~♪

極言すれば、当時の洋楽では、ひとつの流行になりつつあったソフトロックの歌謡曲的展開を狙ったのかもしれない、と思わされるほどでした。

そして、いよいよB面「雨の星 (レイニー・スター) 」に針を落とせば、これがA面「ラブ・サイン」と同じ制作スタッフにる魅惑のボサノバ歌謡だったんですから、たまりません ♪♪~♪

ちょっぴり薄口のストリングも好ましく、ジャジーな演奏を展開するカラオケパートも秀逸ですし、ボーカル&コーラスの気分はロンリー的なオシャレフィーリングは、時代を越えて心地好いですよ ♪♪~♪

ちなみにメンバーの今井正が弾くギターは基本的にシャドウズ系なんで、ベンチャーズスタイルのテケテケとか、ツッコミ気味のロック味は薄いとはいえ、この「雨の星 (レイニー・スター) 」の様なジャジーなAOR歌謡にはジャストミート!

もちろん、それこそがパープル・シャドウズのサウンドの個性を決定的にしているものと思います。

そして、今更ながら、「パープル・シャドウズ」というバンド名は羨ましくなるほど、イカシていますねぇ~~♪

ということで、アナログ盤は、ずぅ~~っと聴いていないと、溝に微細な埃がこびりついて、針を落とすとビリビリチリチリと鳴ってしまうので、車やギターと同じ、使っていないと痛むんですよねぇ……。

そんな時は中性洗剤で水洗いするのがサイケおやじの流儀でして、実は現在の自粛期間中に、相当数のシングル盤を洗浄出来たのは、思いがけない収穫でした。

皆様もそれぞれに過ごされたと思いますが、あらためて健康に留意する雰囲気になれたのは、良かった気がしています。

こうやっていく暮らしの積み重ねが、新しい幸せを招いてくれますようにっ!

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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松平ケメ子 (ダイアモンド)
2020-05-09 10:48:52
下記のシングル盤をリリースしてました。

小さなスナックはベンチャーズもカバーしてます。


1.小さなスナック(1968.3.25)
◦作詞:牧ミエコ/作曲:今井久/編曲:林一

2.ラブ・サイン(1968.8.25)
◦作詞:牧ミエコ/作曲:今井久/編曲:今井久、林一

3.さみしがりや(1968.11.25)
◦作詞:なかにし礼/作曲:今井久/編曲:今井久、林一

4.土曜日の午後(1969.4.25)
◦作詞:牧ミエコ/作曲:今井久/編曲:今井久

5.別れても好きな人(1969.11.5)
◦作詞:佐々木勉/作曲:佐々木勉/編曲:渋谷毅

6.さよならはこわくない(1971.4)
◦作詞:黒崎わたる/作曲:今井久/編曲:土持城夫
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