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サイケおやじの生活と音楽

セブンとアンヌに出迎えられて

2016-05-21 17:48:56 | Movie
 
皆様、お久しぶりでございます。
 
一応、18日の夜に帰って来ていたんですが、その後に仕事が縺れてのあれやこれや……。
 
でも、サイケおやじは凹んでいませんっ!
 
何故ならば、帰国した時の空港の売店で、本日掲載の「サンデー毎日5月29日号」、それはズバリッ!
 
表紙に登場しているウルトラセブンが出迎えてくれましたからねぇ~~♪
 
しかも、「アンヌ隊員のグラビア付き」という表紙キャプションがあっては、たまらずの即ゲェェ~トッ♪♪~♪
 
で、肝心の特集「アルトラセブンの生き方」は、ドラマ本篇からのメッセージ分析や名場面解説、そしてモロボシダン=森次晃嗣&友里アンヌ=ひし美ゆり子、さらにはウルトラマンシリーズの近作「ウルトラマンX」に橘 さゆりとして出演した月舟さららが参加した対談等々がメインなんですが正直、長年のファンやマニアからすれば、様々な逸話のほとんどが知られているものでしょう。
 
ですから、あたらしい発見には出会えないかもしれませんが、でもねぇ~~~♪
 
そこでこの機会に、これまでサイケおやじが「ウルトラセブン」について考察してきた諸々を開陳させていただきとうございます。
 
まず、なんといっても気になるのはウルトラセブンの正体、つまり風来坊として初回に登場したモロボシダンがウルトラセブンであるという真相は、テレビの前の我々にとっては既定の事実ながら、何故か防衛軍やウルトラ警備隊の面々がそれを疑う事が無いという「お約束」は、これ如何に!?
 
第一、既に述べたとおり、風来坊と自称した謎の青年・モロボシダンをウルトラ警備隊の新メンバーに起用するには、その過程において、相当に慎重な身元調査があって然るべきところ、あっさりと認可されているのは絶対の不思議であり、あえてサイケおやじの推察を述べさせていただければ、そこでウルトラセブンによる関係者へのマインドコントロールが行われたのでは?
 
という解釈がひとつの道筋かもしれませんが、いかがなものでしょう。
 
しかし、もうひとつ、キリヤマ隊長は明らかにモロボシダン=ウルトラセブンという正体を知っていたという気配は、各エピソード中に散見されるんじゃ~ないでしょうか。
 
例えば正体を知っているからこそ、ダンを見殺しにするような恣意的な行動があったり、さらにダンとアンヌが親密になるにつれ、現実的にはウルトラ警備隊のような組織であれは職場恋愛は絶対的なタブーであるはずが、それをキリヤマ隊長が黙認しているというところにも顕著であり、つまりモロボシダンが異星人と知っていれば、地球人のアンヌとの恋愛は決して叶わないのだからという確信があったにちがいありません。
 
さらに二人の間の恋情は、どちらかと言えばアンヌが積極的だったようにサイケおやじは思いますから、悩めるヒーローという特質を露わにしていたウルトラセブンは、「俺はアンヌの心を玩んでるのか……」という思いに少なからず苛まれていたはずで、だからこそ、ダンとアンヌは激しく愛しあっていたのでは?
 
なぁ~んていう妄想、あるいは余計なお世話をサイケおやじは長年持ち続けて今日に至っているわけですが、ご存じのとおり、ダンとアンヌの恋愛物語はウルトラセブンの本篇終了後もウルトラマンシリーズの幾つかのエピソードで再燃(?)させられているのですから、それだけの必然性が!?
 
中でもウルトラマンレオの第29話「運命の再会!  ダンとアンヌ」は意味深の極みで、きっちりひし美ゆり子が演じた女性をアンヌと思い込むモロボシダンが例によって情に流されるあたりは、悲喜こもごも……。
 
ちなみに劇中のモロボシダンはもちろんウルトラセブンとして地球を再訪しながら、いきなり初回での怪獣との戦いで苦戦して足を痛め、さらに変身能力さえも失って、防衛軍の隊長をやっているという身の上(?)ながら、「帰って来て、すぐにアンヌを探していた」という告白もするほどに未練があったわけで、しかし彼女はアンヌではないと頑なに拒絶するという物語展開が絶妙でしたねぇ~~。
 
なにしろ彼女は子供と一緒に暮らしており、その子供こそが驚異的な超能力・念動力を持っている「いたずらっ子」であれば、そこからの様々なトラブルを解決しなければならないのがモロボシダンの役目なんですからっ!
 
しかも件の子供は自らの能力やエネルギーをコントロール出来ず、変身して暴れ出すという事は、必然的にモロボシダンとの対決を意味しており、その正体についてアンヌと思われた女性が「宇宙人の捨て子」とまで語るというのでは、サイケおやじの胸は苦しくなるばかりです。
 
以降は全くのそれについての個人的な妄想ではありますが、彼女はやっぱりアンヌであり、問題の子供はアンヌとモロボシダンの間に生まれたのではなかろうかと思うわけですよ。
 
つまりウルトラセブン=モロボシダンが瀕死でM78星雲に帰った後、妊娠に気がついたアンヌはウルトラ警備隊を去り、密かに地球人とウルトラ族のハーフを出産していたのではないか!?
 
そして、だからこそ、本来は正義の魂を持っていなければならない件の子供が、生まれ育った地球の悪い環境に馴染めず、自制心を失ってしまったのではないかっ!?
 
アンヌにはそれが悲しいほどに理解出来たので、モロボシダン=ウルトラセブンに再会しても、それを言い出せず、一方のモロボシダンも事の真相に愕然とさせられていたに違いありません。
 
そのあたりは実際に当該エピソードを鑑賞されるのが、皆様からの賛否両論、そして厳しいお叱りを覚悟しての拙文であります。
 
ただし、ここでもうひとつ書き添えておきたいのが、後の平成6(1994)年に制作された「ウルトラセブン・太陽エネルギー作戦」において、アンヌは完全に人妻になっており、生まれた男の子に「ダン」と名付けているあたりも、これまた当たり前に納得されるのですから、う~ん、アンヌもなかなか罪深いと書いてしまえば、皆様からの激しい叱責は覚悟する他はありません。
 
ということで、ウルトラセブンについては書き尽くせない思いが限りなくあり、リアルタイムの放送時には小学生だったサイケおやじが自らの人格形成に多大な影響を受けてしまった事は言うまでもありません。
 
もちろん、ひし美ゆり子という女優さんに出会えた喜びは以降にも強烈な刺激となって今日に至り、またウルトラセブンという物語の存在そのものについても、様々に考えさせられる場面が忘れられません。
 
うむ、こんな戯言を綴っている現在の幸せは、本当に大切にしなければならないと思うばかりです。