OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この頃の日吉ミミが好きよ

2014-03-02 15:32:39 | 歌謡曲

うそつきが好きよ / 日吉ミミ (日本ビクター)

本質的に猫顔が好きなサイケおやじは、だから日吉ミミも気になる存在でした。

ただし一般的には昭和45(1970)年に放った、あの大ヒット曲「男と女のお話」おける、エグ味の強い高音域の歌い回しに好き嫌いがあるのでしょうか、あまりにもその印象が残り過ぎて、以降は低迷するばかり……。

もちろんルックス云々で語られることもなく、それでも唯一、ハーフのアイドル歌手から女子プロレスのスタアに転身したミミ萩原の引退後の姿と間違われるなぁ~んていう、煮え切らないネタもありましたですねぇ。

ところが日吉ミミの個性に一度でも惹かれてしまえば、前述の低迷期に出していたレコードでさえも、唯一無二の名盤になりうる歌が多いんですよっ!

本日掲載したシングル盤A面曲「うそつきが好きよ」は、昭和52(1977)年秋に発売された、まさにその条件にジャストミートの隠れ名作で、実は中島みゆきの作詞作曲によるカパー物という真相も深いものがあります。

なにしろ日吉ミミが持前の退廃フィーリング、捨て鉢なイメージを尚更に強くする高音域唱法を用いて節回す味わいは、かえって潔いと思うばかりで、結果的に大きなヒットにはなりませんでしたが、彼女のファンなればこその納得感は最高♪♪~♪

残念ながら既に天国へ召されている彼女は、二度と生歌を聞かせてはくれませんが、特にこの「うそつきが好きよ」は軽いオールディズ系のサウンドに乗って、ふぅぅぅ~っと歌い飛ばすような日吉ミミならではの「節」を聴けば、きっと彼女の別な魅力に目覚めるでしょう。

ということで、日吉ミミは決して「男の女のお話」ばかりの歌手ではありません。そう思ってしまうには、あまりにも勿体無いんじゃ~ないですかねぇ~。

今こそ、しっかりと再評価していただきたく、本日はこれを書いているのでした。

コメント (2)
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