OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

野際陽子に魅せられる

2009-08-19 09:43:22 | 歌謡曲

非情のライセンス / 野際陽子 (テイチク)

今やテレビドラマや映画に欠かせない女優となった野際陽子の歌手としての代表曲が、本日ご紹介の1枚です。もちろん彼女が出演したテレビアクションドラマの最高峰として昭和43(1968)年に放送開始となった「キイハンター(TBS)」の主題歌ですから、忘れ難い皆様も大勢いらっしゃると思います。

物語は各国の諜報員や謀略機関が暗躍する当時の日本を舞台に、基本はスパイアクションながら、ミステリやサスペンスに加え、オトボケ調も入った秀逸な展開が素晴らしく、手に汗握るスリルが満点なのは当然として、笑いや人情の機微までも巧みに演出されましたから、毎週土曜日の放送が待ち遠しいほどのヒット番組として、昭和48年まで続く長寿シリーズとなりました。

そのレギュラーメンバーは丹波哲郎、千葉真一、野際陽子、谷隼人、大川栄子がメインの5人で、中期には川口浩や中丸忠雄、後期には宮内洋や沖雅也も加わるという豪華版! そして特に人気を決定的にしていたのが千葉真一のダイナミックなアクションでした。なにしろ自らノースタントで過激な飛び降りや空中アクション、追撃と逃走の体力勝負を演じていたのですから、たまりません。

そしてもちろん、劇中にはお色気場面がお約束♪♪~♪

毎回、多彩な美女や脱ぎ要員が登場していたのは言わずもがなですが、レギュラーとしては野際陽子の知的なセクシーさが、もうひとつの魅力だったと思います。

で、これまでも度々書いているように、サイケおやじの好みはズパリ、お姉さん系ですから、野際陽子にも忽ち夢中にさせられました。

それは掲載したジャケ写でもご覧になれるとおりの雰囲気で、しかも当時の事ですから、ミニスカやハレンチ系の衣装までも、最高の色っぽさで着こなしていたのです。そこはかとなく漂うミステリアスなムードの良さにも、グッとシビレます。

ちなみに後で知ったことですが、野際陽子はNHKのアナウンサーとして有名になり、フリーのタレントとしてバラエティの司会等で活躍、次いで出演した「キイハンター」放送開始時には三十代で、なんと私の母親とそんなに年齢も変わらない人だったのですが、その美しき存在感は雲泥の差というか、当時は中学生だったサイケおやじが下半身にまでも刺戟を受けていたことを思えば、今は複雑な心境です。

さらに告白すれば、私にはロリ趣味というか、そうしたものが無くて、所謂「アイドル」にしても同世代よりは上のお姉さん系が好きなんですが、それにしても失礼ながら、はっきり言えば野際陽子はこの時点で既に「熟女」ですからねぇ~。いったい自分の趣味嗜好はどうなってんだか、我ながら自嘲してしまうほどです。

言い訳めきますが、私はAV等々の熟女物にも興味が無いんですよ、本当に!

しかし野際陽子、特に「キイハンター」での彼女は最高でした♪♪~♪

数え切れないエビソードの中では、今もって脳裏を離れない名場面も多く、中でも潜入捜査のために特殊なクスリで一時的に盲目状態となった彼女がピンチに陥り、ペッドに足をとられてミニスカ姿で大股開きに転倒した演出では、強烈なパンツ見せ♪♪~♪ 全く当時、ビデオデッキが無かったのが悔やまれてなりません。

あと、別なエピソードですが、捕らわれていた大型ヨットから脱出する場面では衣装を脱ぎ棄て、目にも眩しいブラパン姿で海に飛び込んだり♪♪~♪ あるいは敵を籠絡するためのセクシーな振る舞いは、シリーズを通しての「お約束」でした。

このあたりは前年から放送されていたアメリカの人気スパイアクション「スパイ大作戦」におけるシナモン・カーター役のバーバラ・ペインに共通する魅力かもしれません。もちろんサイケおやじは彼女も大好きでした♪♪~♪

肝心のシングル曲「非情のライセンス」は菊池俊輔が書いたオープニングのテーマメロディに歌詞をつけたという、如何にもの仕上がりですが、そのスリルとサスペンスが交錯する曲調と刹那の恋愛を描いた歌詞がジャストミート♪ 野際陽子の歌唱は正直、上手いとは言えませんが、宝塚系小学唱歌のような実直な歌いっぷりが、不思議なお色気を醸し出していると感じます。歌い出す前の「ため息」な部分も、フランス語っぽいニュアンスが絶妙で、ゾクゾクさせられますよ。

いゃ~、何度聴いても、実に素敵ですねっ♪♪~♪

ちなみに当然というか、番組ではラストテーマに使われていたこの曲も、放送用バージョンとレコード化されたテイクとでは、明らかに異なっていますから要注意! 魅惑の「ため息」の部分については、こちらのシングルバージョンの方が、個人的には気に入っています。

こうして野際陽子に夢中になったサイケおやじを失望させたのは、もちろん千葉真一との結婚でした。

それは確か「キイハンター」終了後の昭和48年だったと記憶していますが、当然ながら番組での共演が自然の成り行きだったのは言わずもがなでしょう。そう思えば劇中での2人の演技は、妙に生臭いところもあったなぁ……。

ちなみに前述した「スパイ大作戦」で私を虜にしていたバーバラ・パインも、同番組で共演していたマーチン・ランドーとは夫婦だったそうですから、劇中での微妙な恋愛関係がシリーズを通しての密かなポイントだったことを思えば、さもありなんです。

こうした人妻への横恋慕って、サイケおやじの悪いクセなんですねぇ、昔っから。

と、あたらためて自嘲するまでもなく、野際陽子は後に離婚を経て、再びテレビやスクリーンに登場し、今日に至っていますが、すっかり齢を重ねられたとはいえ、往年の知的なセクシーさが、そこはかとなく漂う雰囲気は、やはり素敵です。

まさかこの人が、昔はセクシーな女スパイだったなんて、誰が思うでしょう。

そんな現実と虚構が綯交ぜにさせられてしまうこと自体が、彼女の魅力だと思います。

その意味で、ジャケットを眺めて聴く「非情のライセンス」は、ますます最高♪♪~♪

コメント
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