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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ソウルフル&マイルド、そしてディスコ歌謡

2024-10-11 18:10:12 | 歌謡曲

マイルド・コネクション / 宮本典子 (Casablanca / ポリスター)

都会派ソウル&ディスコ歌謡を演じさせては正に天下一品の宮本典子ではありますが、何故か……、昭和56(1981)年に出したLP「ニュー・ロマンス」では、まあ……、時代の要請ってやつもあったんでしょうか、テクノ色も入ったデジタルシンセポップに傾いたサウンドとプラスティックファンクな楽曲がメインとなったプロデュースが個人的にはイマイチの印象だったんもんですから、次作レコーディングから先行発売されたと思しき本日掲載のシングル盤A面曲「マイルド・コネクション」が耳に入って来た瞬間、これはっ!

―― 全く自分が待ち望んでいた宮本典子だと、歓喜悶絶でありましたっ!

とにかく、それは作詞:山川啓介&作曲:網倉一也から提供されたアップテンポのディスコ歌謡がド真ん中!

いゃ~~、どっかぁ~~ん! 

―― と炸裂するSEと16ビートのギターカッティングだけで、これは間違い無いっ!

そしてキャッチーなリフメロのホーンセクションから下世話な歌謡世界を節回す宮本典子のソウルフルボイスはフルスロットルでぶっ飛ばしですよ (^^♪

アレンジを担当したのが当時のスタジオセッションの現場では、ジャズフュージョン系のサックス奏者として売れっ子だったジェイク・コンセプションという事は、必然としてカラオケパートの演奏メンバーも同時代の我が国フュージョンシーンのミュージシャンが参集しているという推察は易いはず (^^♪

往年のスワンプソウル丸出しのジャケ写イメージもイケてますし、そこに記載されているとおり、彼女が歌った「マイルド・コネクション」が日本酒「黄桜マイルド」のCMソングに用いられていたという事情こそは、今や昔の素晴らしさでありましょう (^^♪

ということで、これも昨今流行の「シティ・ポップ」という括りで楽しまれるべき歌と演奏かもしれませんが、サイケおやじとしては、やはり「ディスコ歌謡」としてのご紹介であります。

う~ん、素敵な歌は何時までもっ!

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マンガだって、いいじゃ~ないっ!

2024-10-10 17:19:08 | 歌謡曲

マンガチックロマンス / 島田歌穂 (TRIO)

子役として芸能界に登場した島田歌穂ではありますが、やはり有名なキャリアとしてはミュージカルの舞台における活躍でしょうか。

しかし、その間には、ちゃ~んとアイドルシンガーとして歌っていた時期があり、本日ご紹介するのは、その最初のシングル盤に収録のA面曲「マンガチックロマンス」です。

ただし、巷間知られているとおり、昭和56(1981)年4月に発売された件の公式デビュー曲は全くヒットしていませんが、時を経る毎に何故かマニアックな人気を集めているらしく、実際、作詞:岡田冨美子&作編曲:大野克夫が彼女に与えたミディアムアップの疑似ブラスロック歌謡という狙いは、島田歌穂のアイドルらしからぬ安定した歌唱力によって、まさに曲タイトルどおり、「マンガチック」な面白さを楽しめてしまうと思うんですが、いかがなものでしょう (^^;

なにしろイントロからヘヴィな8ビートのドラムスと薄味にミックスされているとはいえ、なかなか重厚なブラスサウンドが用意されているんですから、ここだけでワクワクさせられるのはサイケおやじだけではありますまいっ!

蠢くベースもイイ感じ♪♪~♪

極言すればフィリーソウルとモータウンサウンドの幸せな結婚みたいな初期設定はズルいと思わせられるほどでして、しかし、それでいて明るいAメロで歌い出す島田歌穂の声質の屈託の無さは、既に述べたとおり、マンガチックじゃ~あぁ~りませんかっ!?

しかも歌詞の世界が姉さん女房的というか、所謂ダメっぽい男の面倒を見るのは私っ!

―― みたいな姉御肌アイドルソングですから、そんなところに惹かれてしまった気弱な少年も確かに存在したんじゃ~ないでしょうか (^^;

所謂逆ロリ趣味、それでいて年増好み(?)では無いという、なかなか微妙な路線には、こ~ゆ~実力派ボーカリストのアイドルが必要とされていたというよりも、だからこその楽曲設定は、内気な思春期の少年には必要だったと思うんですよ。

それを一概に「マンガチック」とされてしまうのは聊か意地悪なんでしょうが、そんな自虐も快感とは裏腹ですからねぇ~~ (^^;

ということで、楽曲としても、またサウンド作りの面白さからも、個人的には気に入っている「マンガチックロマンス」は、島田歌穂じゃ~なければ歌いこなせないでしょう。

冒頭に述べたとおり、彼女はミュージカルの舞台で大輪の花を咲かせた歌の実力があればこそ、未だ初々しい歌唱がアイドルの証明?

うむ、マニアックなファンが惹かれてしまうのも納得するばかりでございます。

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黒い霧の中のせつ子

2024-10-08 18:48:57 | 歌謡曲

黒い霧の街 c/w つめたい鏡 / 井手せつ子 (日本コロムビア)

掲載したのは昭和42(1967)年4月に発売された、これが井手せつ子の公式デビュー作とされるシングル盤なんですが、以前ご紹介したとおり、このジャケットスリーブには既にして「歌うミス平凡」というキャッチが入っているとおり、やはり彼女は当時の芸能誌「平凡」のミスコンみたいな企画から売り出された美人歌手だったのでしょう。

しかし、そんなウリなんか無くったって、ここに収録の両面2曲で披露される素晴らしい歌唱力こそは、井手せつ子がルッスクだけが目立つ新人歌手以上の存在感の証明なんですよっ!

それは作詞:関沢新一&作曲:山路進一が提供のA面曲「黒い霧の街」から全面開花 (^^♪

ミディアムテンポの曲調に夜の街の恋情が歌われるという、正に当時の典型的な盛り場歌謡が特徴的な彼女のシャックリ唱法をキメにして仕上げられ、しかもアレンジャーの名前は伏せられておりますが、ジャジーな4ビートのシンバルをイントロにジャズ歌謡と演歌のハイブリットなリフには村岡実の吹奏とされる尺八の響きが続く楽曲の流れを決定的にする印象ですから、井手せつ子が存分に実力を発揮出来たのも納得してシビレが収まりません (^^♪

いゃ~~、この1曲だけで、このシングル盤は名盤認定したくなるのがサイケおやじの素直な気持ちなんですが、同様に素晴らしいのが、やはり同じ制作スタッフが提供のB面曲「つめたい鏡」でして、こちらはハワイアンスチールギターをキメに用いたミディアムテンポのムード歌謡仕立てなんですが、井手せつ子の個性的な節回しが、ありがたな歌謡世界とは一線を画する出来栄えなんですねぇ~~♪

あぁ~~、毎度の事ではありますが、井手せつ子が好きでたまりません (^^♪

もう……、絶対に彼女が残してくれた音源は全て、復刻されるべきと思いますし、そ~でないのは犯罪じゃ~ないか?

―― なぁ~んてことまで思いつめてしまうほどです (^^;

ということで、本日は急に寒くなったというか、冷たい雨の中、あちらこちらと引っ張り回され、スタミナ切れ状態……。

それでも、こ~ゆ~昭和歌謡曲が聴ける現在の幸せに感謝であります <(_ _)>

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みゆき VS 祐子 = ニクイ仕上がり

2024-10-07 16:28:22 | 歌謡曲

煙草 / 古手川祐子 (CBSソニー)

掲載したのは中島みゆきが作詞作曲した「煙草」をA面に入れた古手川祐子のシングル盤なんですが、もちろん楽曲内容は中島みゆきが十八番の自虐的な失恋歌ですから、それを古手川祐子みたいな「華がある」スタア女優に歌わせてしまうという、そのプロデュースには賛否両論があったかもしれません。

なにしろ、これが発売された昭和57(1982)年と云えば、正に彼女の絶頂期であり、映画やテレビドラマばかりか、CM業界からの注目度も高く、さらには後に結婚する俳優・田中健との交際を自ら明らかにする等々、とにかく最高にノッていた時期でしたからねぇ~~!?

しかし、以下は全くサイケおやじの独断と偏見、そして妄想ではありますが、中島みゆきの書く作品は基本的に決して華やかな人物を主人公にしているとは思えず、だからこそ、作者以外の例えば研ナオコあたりが歌った「中島みゆき節」がヒットするのは当然の帰結ながら、スタア歌手街道がド真ん中であった桜田淳子でさえも、中島みゆきの世界に引き入れてしまうエネルギーの源こそは、天邪鬼な倒錯性をも含む中島みゆきの天才性かもしれません。

そのあたりは前述の研ナオコであれば、「あばよ」「かもめはかもめ」、そして桜田淳子ならば、「しあわせ芝居」あたりを聴いていただくまでもない、実に確固としたキャリアでありましょうか……。

さて、そこで古手川祐子の「煙草」は既に述べたとおり、こんな自虐は周囲にミエミエの同情を求めんばかりのロストラブソングであり、ミディアムテンポの典型的な「中島みゆき節」に附した船山基紀のアレンジには歌謡フォーク伝来のリズムとビートに得意のゴージャス(?)なストリングスが用いられていますから、比較的朴訥な古手川祐子の歌唱力を素直に引き出す事に成功していると思うんですが、いかがなものでしょう。

う~ん、それにしても中島みゆき!

本当にニクイばかりの歌詞を書きますねぇ~~!

しかも、それを歌うのが美人女優の古手川祐子なんですから、たまりませんよ (^^♪

雰囲気満点のジャケ写ポートレートも秀逸ですし、これはシングル盤で持っていたいレコードです、サイケおやじにとっては (^^)

ということで、そ~いえば……、古手川祐子は近年、全く表舞台から姿を消してしまった印象なんですが、ど~されているんでしょうか……。

個人的には確か……、昭和60(1985)年頃、彼女がヌードを披露しているとして大きく喧伝された映画「春の鐘」を劇場鑑賞して肩透かしというのが最後の思い入れだったとはいえ、なんらかの役を得て、再起を望んでいるところであります。

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三丁目の真理子に会えたよ

2024-10-05 15:35:19 | 歌謡曲

三丁目の真理子 / アン真理子 (ビクター)

昨夜遅く、よ~やく帰宅してみれば、メール&ネットで頼んでいたブツが様々に届いていたので疲れも霧散!?

入浴もそこそこ荷解きし、自らの偏愛と愛着を確認した中で、ご紹介させていただくのが昭和45(1970)年9月にアン真理子が出してくれた本日掲載のシングル盤でして、とにかく「プレイガール」しているジャケットスリーブのデザインだけでも欲しくなるのが当時、青春時代を過ごしていたサイケおやじと同世代の皆様ならば、共感いただけるものと思っております (^^)

そして肝心の収録A面曲「三丁目の真理子」は作詞:みなみらんぼう&作編曲:船木謙一とクレジットされた、これがアシッド演歌と申しましょうか、フーテンムードが横溢した歌詞の世界にジャズロック風味満点の演奏パート、そしてキャッチーな昭和歌謡曲がド真ん中のメロディラインが設定されていますから、アン真理子のキュートなボーカルも冴えまくりという、なかなかミョウチキリンな気分にさせられてしまう仕上がりこそは、昭和元禄的ポップカルチャーの醍醐味でありましょう (^^♪

ただし、オンタイムではラジオ媒体をメインにオンエア率は高かった記憶も残ってはいるものの、決してヒットしたとは言い難く、しかし、それゆえに、こ~ゆ~楽曲・レコードは年月が積み重なるほどに欲しくなるんじゃ~ないでしょうかねぇ~~、少なくとも当時を体験した我々にとっては (^^;

ですから、サイケおやじにしても、猟盤活動の標的にしていた事は言わずもがな、なかなか良い出会いに恵まれず、それが先日、比較的安価での入手が叶ったという僥倖には感謝<(_ _)>

スマホ撮影なんで、あんまり鮮明な画質での掲載ではありませんが、現物ジャケットスリーブのライトタッチの色使いは、ポストサイケ(?)なフィーリングで、これまたなかなかの高得点と思うばかりです。

ということで、今回は他にもジミヘンの未発表貴重音源ボックスとか、あれやこれや届いておりますので、追々にご紹介させていただきます <(_ _)>

あ~ぁ、時間が欲しいなぁ~~~ <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-164:森村聡美 ~ B面狙いも結果オ~ライ

2024-10-02 18:37:42 | 歌謡曲

愛より速く c/w てれぱしいください / 森村聡美 (CBSソニー)

歌っている森村聡美に関しては、例によって「この人」シリーズのアイドルシンガーではありますが、サイケおやじが掲載のシングル盤を中古ながらゲットさせられたのは、偏に作詞:北村圭子&作曲:鈴木邦彦が提供の「てれぱしいください」が、ひっそり(?)とB面に収録されていたからに他なりません (^^)

そ~ですよ、北島美智代が昭和60(1985)年11月にシングル発売した、サイケおやじがお気に入りの名曲ですからねぇ~~♪

それがなんとっ!

本日掲載した森村聡美のシングル盤は同年7月の発売とされているんですから、つまりは、こっちがオリジナルバージョンっていう事なんでしょうかっ!?

う~ん、そ~思って聴いてみれば、前述した北島美智代よりは、中村暢之のアレンジによる森村聡美のバージョンは幾分ソフトタッチと申しましょうか、森村聡美の穏やかな声質が活かされた仕上がりだって北島美智代のスッキリ&爽やかな印象とは甲乙付け難いと思うんですが、いかがなものでしょう。

つまりはリスナー夫々の感性による好き嫌いがあって当然とはいえ、名曲には違いないというのが、この「てれぱしいください」じゃ~ないでしょうか (^^♪

ちなみに、この掲載盤ジャケットスリーブには、これがNHKドキュメンタリー番組「ウオッチング」挿入歌とされている旨の記載がありますが、サイケおやじは全く件の番組には接しておりませんので…… (^^;

そして肝心のA面曲「愛より速く」は作詞:来生えつこ&作曲:来生たかお、そして編曲:武部聡志とクレジットされたアップテンポのアイドル歌謡なんですが、こちらもテレビ朝日深夜ドラマ「トライアングル・ブルー」挿入歌という事らしく、なかなかプログレなイントロから、全体的な曲の印象は薬師丸ひろ子の一連のヒット曲を強く想起させられてしまうんですねぇ~~ (^^;

ですから、なかなか安定している森村聡美の歌唱力が、それゆえに幾分の違和感というか、なにも……、ここまで…… (^^;

―― なぁ~んて、不遜な思いが沸き上がったりするんですねぇ…… (^^;

しかし、それはそれとして、この掲載シングル盤の売れ行きは知る由もありませんが、なかなかの名盤かもしれませんよ (^^♪

とにかく、サイケおやじにとっては収録B面曲「てれぱしいください」があればこそっ!

―― そ~ゆ~わけでございます <(_ _)>

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思わせぶりな夜のチェリーズ

2024-09-29 17:07:45 | 歌謡曲

■?Question c/w モラルは夜 破られる / ザ・チェリーズ (RCA)

キャンディーズのフォロワーとして登場した幾多のガールグループの中でも、殊更歌唱力に秀でていたチェリーズがアイドル路線からグッと「夜のムード」へと転身(?)した印象だったのが昭和55(1980)年9月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「?Question」だったんですが、それはジャケ写の雰囲気からも強烈にアピールされていたわけですよねぇ~~ (^^;

もちろん、作詞:篠塚満由美&作曲:宇崎竜童という制作クレジットからも、既存のアイドルソングとは一線を画した狙いがあったという推察も易く、なんとも思わせぶりなレトリックが用いられている歌詞の世界とロッキンソウルな楽曲イメージに施された大村雅朗のアレンジは、16ビートのブラコンサウンドであり、しかも、キメの――

  クェ~~スチョン クェ~~スチョン

という流行り言葉狙いのフレーズもニクイところでしょうか (^^♪

う~ん、それにしても、当時は未だアイドル扱いだった彼女達に「テクニック」なぁ~んていうフレーズを吐息交じりで歌わせてしまうプロデュースには感服させられますよねぇ~~ (^^;

そこんところを反省(?)したわけでもないんでしょうが、同じ制作スタッフから提供のB面曲「モラルは夜 破られる」は曲タイトルに反してというか、幾分の可愛らしさを前面に出したアップテンポでニール・セダカ ~ マイケル・マクドナルドが十八番のリフ&リズムパターンを活かしたAORサウンドに仕上がっているもんですから、サイケおやじにしてみれば、完全に大好きな世界なんですよ (^^♪

歌詞の世界の思わせぶりな印象は、それなりのインパクトはあるんですが、こ~ゆ~プリティ&エロチックなアイドルソングは、もっともっと流行っても許されたんじゃ~ないでしょうかねぇ~~ (^^;

そ~いえば、そんなこんなはレコード会社を移籍した事情とも関連しているのかもしれませんねっ!?

う~ん、しかし……、個人的にはチェリーズならではの上手いコーラスワークが引っ込められてしまったのは残念ではありますが…… (^^;

ということで、今日は久々にアコギの練習をしたんですが、ますますフィンガーピッキングが危なくなっている自分に情けなさを感じました…… <(_ _)>

まあ……、ピックでアルペジオフレーズを弾いている先人も多いとはいえ、カッコつけたいですからねぇ~~~ (^^;

練習、あるのみっ!

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カラオケデュエット定番、これはムードアクション歌謡?

2024-09-28 17:11:40 | 歌謡曲

■北空港 / 浜圭介と桂銀淑 (東芝)

いよいよ今年も……、残り2ヵ月というのは気が早い年末モードではありますが、備えあれば憂いなし!?

ということで、本日練習に参加した高齢者バンドでは早々と宴会ソングをあれやこれやと算段すれば、当然ながらデュエット定番をやる必要性も論じられ、ならばとサイケおやじが提案させていただいたのが本日掲載のシングル盤A面曲、浜圭介と桂銀淑が昭和62(1987)年末からロングセラーヒットにしている「北空港」でありました。

それはもちろん、作曲は浜圭介ですし、デュエット相手の桂銀淑は韓国からの出稼ぎ歌手とはいえ、浜圭介とは師弟関係にあったハスキーボイスの個性派でしたから、作詞:やしろよう&編曲:桜庭伸幸が共々に設定した往年の日活ムードアクションを思い起こさせる歌謡世界にはジャストミート♪♪~♪

また、だからこそ、なんとなく石原裕次郎っぽい節回しを披露する浜圭介も本領発揮というところでしょうか (^^♪

ですから、あまりのキメっぷりに何やら気恥ずかしさも否定出来ないところではありますが、それがプロの歌手の上手いところだと思えば、我々が酒場のカラオケでイイ気になってしまうのもムベなるかな (^^;

いゃ~、まあ……、それがカラオケでのデュエットの楽しみだったりすんるんですけどねぇ~~ (^^;

ちなみに浜圭介は作曲家として大成する以前、幾つかの芸名で歌手活動を行っていた事は今や知られるところであり、また桂銀淑は浜圭介によって韓国で発見(?)され、日本で本格的に歌手デビューして以降、ヒット曲も連発しながらも、何故か悪いクスリや金銭トラブルを重ね、結果的に芸能活動を停滞させてしまったのは……。

その彼女の全盛期、サイケおやじは異郷の地へと島流しになっていたので、リアルな実情に接する事は出来ませんでしたが、それなりにオンタイムと後追いを連動させつつ聴いた桂銀淑の音源は、なかなか素晴らしいと思いましたですねぇ……。

本日の掲載盤にしても、当然ながら中古ゲットではありますが、他にも彼女の音源にはチマチマと集めさせられてしまう魅力が確かにあります。

ということで、それにしても、この「北空港」をバンド演奏しようとすれば、ギターパートは鶴岡正義風のスパニッシュフレーズが避けられないので、サイケおやじには全く苦手なところ…… (>_<)

いゃ~~、それは相方のギタリスト氏にお任せの心積もりなのでした <(_ _)>

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寝返り者に捧ぐ歌

2024-09-27 17:14:36 | 歌謡曲

帰っちまえ! / ものえ和恵 (東芝)

昨日は失礼いたしました <(_ _)>

なにしろ……、信義を大切にしない奴を相手の仕事だったもんですから、サイケおやじもマジぎれ寸前!?!

そして思わず、口ずさみそうになったのが、ものえ和恵の昭和52(1977)年のデビュー曲「帰っちまえ」でありました (^^;

いゃ~~、皆様からの失笑・嘲笑は覚悟してはおりますが、それにしても頭サビで――

  帰っちまぇぇぇ~~ 帰っちまぇぇぇ~~

―― と熱く歌わざるをえない作詞:伊藤アキラ&作曲:森雪之丞の企図思惑は、アイドルシンガー扱いの彼女ではありますが、これもひとつの捨て鉢なツッパリ歌謡ロックであり、しかもミディアムアップのアレンジは高田弘が十八番のニューソウルなフィーリングが横溢しているんですから、たまりません (^^♪

それは実際、イントロから不穏なストリングスにブラックなパーカッションとシンコペイトしたエレキベースがムードを設定した次の瞬間――
  帰っちまぇぇぇ~~ 帰っちまぇぇぇ~~

―― ですからねぇ~~!?!

瞬時して歌謡曲魂を鷲掴みにされちまうことは必定ながら、ものえ和恵の優れた歌唱力は楽曲全篇、けっして緩んでおらず、むしろヒリヒリする感傷的熱気を貫き通しているんですよ (^^♪

ですから、サイケおやじは昔っから、偏愛しているというわけです。

そして今日、実質的な日本の総理大臣とも云うべき自民党総裁に石破なんていう、優柔不断な寝返り者が決まった事もサイケおやじにとっては絶望の極み (>_<)

政策云々は、ともかくも、あの下目や上目で相手を眺めつつ、ネチネチと曖昧な言葉を弄する姿勢は、少なくともサイケおやじの感性からすれば、人の上に立つ顔では無いし、市井の我々を「その気」にさせない態度だと思うんですが、いかがなものでしょう。

そんな新リーダーにも、この歌を捧げたいのが、忌憚のないサイケおやじの心情であります。

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ジングル・ジャングルって何処にある

2024-09-25 17:12:48 | 歌謡曲

ジングル・ジャングル / 坪田直子 (キングレコード)

昭和50年代に活躍した女優の中でも坪田直子は、その個性の強さ故に十人十色の好き嫌いが確かにあるかもしれませんが、サイケおやじには気になる存在でありました。

確か……、最初は東由多加が率いていた和製ロックミュージカルをウリにしていた劇団「東京キッドブラザース」で活動していたはずで、その昭和50(1975)年頃には同劇団において、柴田恭兵、三浦浩一、純アリス等々と共に看板スタアとして注目を集めていたところから、テレビドラマや映画にも起用され、人気を確立していましたので、ソロ名義でのレコードデビューも当然の流れでしょう。

本日掲載したのは昭和51(1976)年、もちろん本人も出演していたテレビドラマ「きまぐれ天使(日本テレビ)」の挿入歌だった作詞:坪田直子&作編曲:大野雄二による「ジングル・ジャングル」をA面に入れたシングル盤なんですが、これがニクイほどのヘタウマ唱法を聴かせくれるジャズ歌謡の決定版♪♪~♪

前述のテレビドラマ「きまぐれ天使(日本テレビ)」をご覧になられていた皆様ならば納得されると思うんですが、ちょっぴり「不思議さん」を演じた坪田直子のイメージどおりのライトグルーヴが本当にイイ感じなんですねぇ~~ (^^♪

もちろん、既に述べたとおり、十人十色の好き嫌いがあろうことは否定出来ませんが、似たような雰囲気の存在感を演じていた桃井かおり、秋吉久美子とは異なる魅力を坪田直子には感じてしまうんですよ、サイケおやじは。

そのあたりは前述した東京キッドブラザースの舞台でも遺憾なく発揮されていと思われますが、むしろ市井の我々はテレビドラマや映画における彼女に接する機会が多かったと思えば、件の「きまぐれ天使(日本テレビ)」で演じた伊集院渚の雰囲気が、この「ジングル・ジャングル」には相当良く滲み出ているんですよ。

気になる皆様には、今でも、CSでは再放送が度々ありますので、そのテレビドラマ「きまぐれ天使(日本テレビ)」もご覧になられますよう、オススメする次第です。

ちなみに劇伴を担当したのは大野雄二なもんですから、翌年からスタートする「ルパン三世」の第二期シリーズのサントラ音源でも耳に馴染んだメロディラインやリズムパターンが、この「きまぐれ天使(日本テレビ)」でも既にして使われていますので、要注意!

それと作詞:松木ひろし&/作編曲:大野雄二が提供の主題歌「きまぐれ天使」を歌っているのが小坂忠ですからねぇ~~、本当に昭和50年代のムードが横溢しているわけですよ (^^♪

閑話休題。

しかし、坪田直子は昭和59(1984)年頃から病を得て、表舞台からフェードアウトして幾年月……。

風の噂では結婚されているらしく、そんなこんなを耳にする度にサイケおやじは、この「ジングル・ジャングル」が聴きたくなるのでした。

そして、彼女の幸せを祈っていることは言うまでもございません <(_ _)>

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