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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

三枝伸の飛翔

2024-10-30 16:41:44 | 歌謡曲

雲よ、あの娘に / 三枝伸とデイ&ナイツ (UNION / テイチク)

掲載したのは昭和42(1967)年に発売された、おそらくは三枝伸とデイ&ナイツのデビュー作と思われるシングル盤なんですが、皆様ご存じのとおり、当時はGSブームの真っ盛りに加えて、若者の間では所謂カレッジフォークや歌謡フォークも新しい流行でありましたし、歌謡界全体ではムード歌謡やムード歌謡コーラスのヒット曲も続々と世に出ていたという、今となっては昭和歌謡曲の全盛期ということで、なかなかハイブリットな楽曲がレコードとして残っているのは実に嬉しく、この掲載盤も、そんな1枚かもしれません。

それは作詞作曲:三枝伸によるA面曲「雲よ、あの娘に」からして、これが結論から申しべさせていただければ、シンプルなオールディズ調の演奏で歌われるカレッジフォークのムード歌謡コーラス的展開に仕上げられた、ミディアムテンポのキャッチーな佳曲なんですねぇ~~♪

演じている三枝伸とデイ&ナイツは以前にも書きましたが、ちょいとばかりメンバーの出入りが個人的に掴めていないんですが、とにかくジャケ写には男性3人に女性2人という5人組と思いきや、裏面解説には三枝伸(p,vo) 以下、外山安彦(vo)、室田治彦(vo)、矢野育子(vo)、潮ちみ(vo)、佐野尹映(g)、中原正志(b)、堤照茂(ds)、小杉勇二(vo) というメンバー記載があるんですよ。

そして巧みなコーラスワークの秘密というか、三枝伸とデイ&ナイツはマヒナ・スターズの弟バンドという位置付けがあったらしい旨も記載されていますから、さもありなん!?

結局、当時はハワイアンからムード歌謡コーラスに転身したバンドも多かった事を鑑みれば、流行諸々を取り入れつつ、新しい感覚のグループを作り出そうと奮闘していた三枝伸の心意気(?)が刻まれたというところでしょうか、サイケおやじは好きです (^^)

ということで、昨日の悲嘆も何とか解消しつつありますので、心機一転とは言いかねますが、これからも拙ブログは継続させていただきますので、よろしくお願いいたします <(_ _)>

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ひっそりとミコちゃんのムード歌謡は裏面で

2024-10-27 16:54:55 | 歌謡曲

恋はノン・ストップ c/w 帰ってね、きっと / 弘田三枝子 (日本コロムビア)

日本語歌詞を附した洋楽カバー曲でブレイクした弘田三枝子が何時頃から、本格的な歌謡曲路線へ転身 ≒ 転進したのかは勉強不足で知る由もありませんが、それでも昭和41(1966)10月に出してくれた本日掲載のシングル盤B面曲「帰ってね、きっと」は作詞:青柳都子&作曲:鈴木邦彦、そして編曲:森岡賢一郎というクレジットが確認出来る、これがミディアムテンポの正統派ムード歌謡に仕上がっているあたりは、決して聴き逃せないミコちゃんの本格歌謡曲と思っております (^^)

それは雰囲気満点なギターと穏やかなラテンリズムのお膳立てもニクイばかりのイントロから楽曲本篇の湿っぽいメロディと刹那の歌詞を節回す弘田三枝子の情感溢れる歌唱力にグッと惹きつけられるは必定でありましょう (^^♪

いゃ~~、こ~ゆ~歌心こそは、弘田三枝子ならではの本質と申しましょうか、相当に「濃い」雰囲気が決して押しつけがましくなっていないのは流石と思うばかりです ♪♪~♪

そして一方、というかウリのA面曲「恋はノン・ストップ」は作詞:滝口暉子&作曲:鈴木邦彦が提供したシンプルな歌謡ポップスであり、こちらは歌謡曲というよりも、公式デビュー当時からの和製洋楽的なイメージを継承しつつ、幾分の青春歌謡っぽさは、これ如何に???

もちろん、洋楽志向の森岡賢一郎のアレンジを得たミコちゃん特有の溌溂節は魅力的ではありますが、時代的には……、ちょっぴり古い感じがしないでもありませんが、いかがなものでしょう (^^;

ですから、サイケおやじとしては、これを入手以来、ほとんどB面「帰ってね、 きっと」ばっかりを聴いていたわけでして、本日久方ぶりにA面「恋はノン・ストップ」に針を落としても、イマイチ……、ピンッと来るものがありませんでした (^^;

しかし、それでも、このジャケ写イメージこそは、正に昭和40年代初期の雰囲気が横溢していると思いますし、全くミコちゃんの歌謡世界を表現した秀作でしょう (^^)

ということで、やはり流行物は時代にアクセスしてこその価値が高いという真実は、ひとつ!?

それを時を経た頃に懐かしモードで楽しむのも嬉しいものですが、リアルタイムの実相と後追いでの感想は、必ずしも一致しないところが、これまた面白いわけです。

そしてサイケおやじは、今日も……、そんなこんなの趣味に浸りきってしまうのでした。

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ファミリームードもイイもんだ ♪

2024-10-25 18:56:00 | 歌謡曲

歌声とんでゆけ!/ 坂下裕子 (キングレコード)

今週もゴタゴタが続いてしまったので、本日は屈託の無い歌を聴きましょうっ!

―― ということで、ご紹介するのは昭和53(1978)年に発売された、これが当時のフジテレビで放送されていた人気番組「オールスター家族対抗歌合戦」のテーマ曲だった「歌声とんでゆけ!」です。

もちろん、アップテンポで明るい曲調が当然の企画であり、それを作詞:芳野薫&作曲:佐藤義彦、そして編曲:高田弘という制作スタッフがストレートに表現すれば、歌っている坂下裕子のファミリー感覚満点のハートウォームな節回しも高得点 (^^♪

いゃ~~、こ~ゆ~何の衒いも無い歌ってのも、偶にはイイもんですねぇ~~ (^^♪

ちなみに歌っている坂下裕子については知るところもありませんが、歌声を聴く限りでは安定した歌唱力を披露していますし、それが幾分大人っぽい雰囲気でもありますから、ジャケ写ポートレートのイメージも併せて、アイドルシンガーというには聊か無理があるかも…… (^^;

でも、こ~ゆ~歌手が間違いなく必要とされていたのが、これまた昭和歌謡曲の底力の証明なのかもしれませんねぇ~~♪

さて、有難い事に、これから今夜は久々の純正宴会モードに誘われていますので、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

ファミリームードは、まあ……、いいか (^^;

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この人だぁ~れ part-165:鶴恵子 ~ これで運気も上向きか ♪

2024-10-23 15:07:54 | 歌謡曲

■何かいいこと c/w エンジェル・ラブ / 鶴恵子 (RCA / ビクター)

掲載したのは、サイケおやじの長年の探索対象になっていた鶴恵子のシングル盤で、それが本日、ひょんな事から入手出来ましたので、速攻でご紹介させていただきます。

主役たる鶴恵子はサイケおやじにとっては「この人」シリーズに分類するしかない、全く子細な履歴が掴めていないアイドルシンガーと言っていいのか、それすらも不明なんですが、ジャケットスリーブ裏に掲載されている簡単なプロフィール紹介によれば――

  1953年2月2日生まれ
  佐賀県佐賀市神原町出身。本名は同じ。

――とされていますから、これが世に出た昭和47(1972)年当時は二十歳前であり、ビクター関連の様々なイベントキャンペーンガールに起用されていた旨が明らかにされ、そこからの歌手デビューだった様です。

で、サイケおやじが掲載のシングル盤を気にしていたのは、収録A面曲「何かいいこと」をオンタイムのラジオで聴いた時からの事でして、う~ん、このメロディって、確かフレンチポップスのカバーだったよなぁ~~、みたいな印象が強く刷り込まれていたからでした。

それは実際、アップテンポで弾むようなリズムと開放感のあるメロディがシンプルでありながら、なかなか心地良い歌謡世界 (^^)

妙にフワフワした鶴恵子の歌いっぷりも、ソフトロック歌謡の王道として、完全にサイケおやじの好みでありました (^^)

しかし、当時は決してヒットしていたとは言い難く、また……、経済的事情もあって、サイケおやじもレコード入手には至らず幾年月……。

それを本日、幸運にも掌中に収めてみれば、諸々の謎(?)が霧散したんですねぇ~~♪

まず、気に入っていたA面曲「何かいいこと」には、「Bel Enfant Noir」というサブタイトルがレコードレーベル面に記載されており、次いで制作クレジットを確認すれば、作詞:千家和也&作曲:ニーナ・シモン!?!

―― なぁ~んていう、全く驚愕の真相がっ!?

だって、ニーナ・シモンって、サイケおやじの認識では自作自演曲も含めたゴスペルジャズを歌う黒人女性シンガーであり、そのアクの強いアルトボイスと「濃い」キャラクター&ルックスには明らかに好き嫌いが別れる存在というか……、完全にアイドル&ポップスの領域から外れていたわけでして……。

しかし、同列に編曲:クリステル・ゲーリックという文字列(?)を発見してみれば、思わず納得させられてしまったんですよ?!?

何故ならば、その「Bel Enfant Noir」という楽曲こそは、1971年にフランスのアイドル系女性シンガーだったクリスティーヌ・ルバイユがヒットさせていた、それこそ我が国でも耳に馴染があるはずの洋楽ポップスであり、そのメロディに千家和也が日本語の歌詞の附した、つまりは和製ポップス的替え歌アイドル歌謡だったんですねぇ~~ (^^)

ちなみに、それが「作曲:ニーナ・シモン」とされているのは、件の「Bel Enfant Noir」がニーナ・シモンとジョナサン・I・ウェルドンによる「To Be Young, Gifted And Black」をフランク・ジェラルドがフレンチポップスに翻案したからで、それを鶴恵子のカバーバージョン「何かいいこと」では、クリステル・ゲーリックのアレンジによる日本語歌詞による新装版にされているというわけですから、結果として原曲の「美しい黒人の子供」とは大きく懸け離れた乙女心の夢と希望を歌う鶴恵子のソフトロックバージョンは別の印象というわけです。

そして、そんなこんなを気にされる皆様には、ぜひともニーナ・シモンの自作自演バージョン「To Be Young, Gifted And Black」を聴いていただきというございます <(_ _)>

う~ん、グルーミィ~なニーナ・シモンの歌が、ここまで変換されるなんて、ちょいと驚かされるかもしれませんよ (^^;

さて、しかしながら、このシングル盤を入手して、もうひとつ嬉しかったのは作詞:千家和也&作編曲:森田公一から提供のB面曲「エンジェル・ラブ」が、それこそ当時の我が国歌謡ポップスの「いいとこ取り」的な、明るく楽しく、そして胸キュンなアイドル歌謡に仕上げられていた事でして、それは実際、アップテンポの弾ける様なリズムアレンジと溌溂としたホーンセクションのお膳立てがあればこそ、決して上手いとは言い難い鶴恵子の飾り気の無い節回しがニクイばかりにジャストミート (^^♪

ちょっぴり過剰気味のボーカルのエコー処理も程好い荒隠しかもしれませんが、楽曲全篇の出来の良さはB面には勿体ないと思うばかりですし、誰かのリメイクバージョンを探したくなる欲求さえもっ!

いゃ~~、流石に当時のアイドル歌謡業界のレベルの高さには感服であります (^^)

ということで、ここ2日ばかり、心身共に辟易させられる事態が続きましたが、このシングル盤ゲットから運気も上向きになると自分に言い聞かせております (^^;

う~ん、正に「何かいいこと」そのものになりますようにっ!

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長靴よりブーツの由美かおる

2024-10-20 17:44:56 | 歌謡曲

銀の長靴 / 由美かおる (クラウン)

所謂「西洋かぶれ」は既にして江戸時代から日本人の特質ではありますが、それが尚更に進行したのが昭和20(1945)年の敗戦から昭和40年代の高度成長期だったかもしれません。

なにしろ、あらゆる事象物品を英語で呼称する、つまりは英語に和訳してオシャレな雰囲気に浸っていた事には今や、幾分の気恥ずかしさを覚えたりもするんですが、オンタイムじゃ~~、それで粋がっていたわけでして…… (^^;

ですから、普段はダサァ~~い諸々が、それによってカッコイイものに変換されるのならば、後は自ずと術中に陥れられるというか…… (^^;

例えば、そんなこんなの証拠物件としてご紹介するのが、昭和42(1967)年に由美かおるが出した掲載のシングル盤A面曲「銀の長靴」でして、これがなんとっ!

「長靴」を「ブーツ」と読ませる荒業で仕立て上げた、実にイカしたジャズロック歌謡なんですねぇ~~ (^^♪

フルバンの伴奏による演奏パートにセクシーボイスも交えた由美かおるの歌いっぷりも十八番の白痴美歌唱が滲んでイイ感じ (^^♪

そのあたりの思惑を作詞:関根浩子&作編曲:小杉仁三というソングライターコンピが、どこまで意識していたかは知る由もありませんが、とにかくも由美かおるが曲タイトル中の「長靴」を「ブーツ」として節回している楽曲構成は忽せに出来ないわけです。

そして、実は……、この「銀の長靴(ブーツ)」は同時期に公開されていた彼女主演の同名映画「銀の長靴(市村泰一監督・松竹)」のヒットから続いての発売という流れがあり、しかしながら、件の映画では、こっちのシングル曲「銀の長靴(ブーツ)」は使われていなかったという記憶があるんですが、その真相は???

それでも、リアルタイムで件の映画ポスターに接した少年時代のサイケおやじはミニスカにブーツを履いてポーズをキメる由美かおるにシビレさせられましたですねぇ~~~ (^^♪

もちろん、映画本篇も後に名画座で鑑賞したわけですが、その時になって初めて、映画のストーリー展開とシングル曲「銀の長靴(ブーツ)」の歌謡世界が、それほど関係無かった事に気が付かされ、ちょっぴり狼狽えてしまったですよ…… (^^;

ちなみに映画本篇における由美かおるは、当然ながらモダンバレエのダンサー役として、当たり屋をやらされている少年を助けるという、なかなか青春映画の王道を演じていましたので、リマスター復刻を望みたいところです。

ということで、長靴っていう実用性重視の物品も「ブーツ」と呼ばれれば、それはそれはオシャレなアイテムに変化するという、そのイメージの根底には我々日本人の「西洋かぶれ」意識が混在していると思っております。

まあ……、由美かおるに「長靴」は明らかに似合わないわけですけどねぇ~~~ (^^;

そんなら、何で最初っから、「銀のブーツ」という曲タイトルにしなかったのかなぁ~~~!?

「ブーツ」っていう言葉に馴染みが薄かった、それも当時の日本の現実であったいう推察も易いところではありますが (^^;

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秘密にしておきたいとはいえ…

2024-10-18 19:01:51 | 歌謡曲

秘密のオルゴール c/w 哀しみよ今日は / 川田あつ子 (CBSソニー)

初めに告白させていただきますが、本日の主役たる川田あつ子について、サイケおやじは特段の思い入れはありません。

しかし、確か昭和57(1982)年頃、友人が相当の強気で――

   川田あつ子は、イイッ!

―― という熱い信念で彼女についての諸々をサイケおやじに刷り込んで来たものですから、ついつい……、本日掲載した川田あつ子のアイドル歌手活動のデビューシングル盤を押し付けられてしまっても、その納得せざるをえない状況には、いやはやなんとも…… (^^;

それでも作詞:松本隆&作曲:財津和夫、そして編曲:大村雅朗という、当時のアイドル歌謡シーンでは手練れの制作スタッフが提供したA面曲「秘密のオルゴール」はミディアムアップの易しさ優先モードが横溢したポップス歌謡であり、松田聖子っぽい曲展開はともかくも、ロリ趣味が横溢した感じの歌詞の世界は、稚拙とか、ターヘとか、そんなこんなを超越したナチュラルな川田あつ子の幼児系ボーカルに収斂してしまうという、これはこれで見事なプロデュースなんでしょうかねぇ~~~!?

繰り返しますが、ロリ趣味が無いサイケおやじにとっては、ど~でもいい楽曲であり、本来はスルーして当然という川田あつ子の唄に何故か、心惹かれるものを感じたのは、我ながら不思議な心持でありました (^^;

ですから、同じ制作トリオが手掛けた収録B面「哀しみよ今日は」がアップテンポのアイドル歌謡というよりも、例えばバディ・ホリー調が入ったカラオケパートのアレンジとか、シンプルにしてタイトなビートを基本にする楽曲構成の裏ロックグルーヴ(?)は、聴くほどに味わい深く、それゆえに全く肩に力が入っていない川田あつ子の歌いっぷりが逆説的に素敵なガールポップの本質を具象化している様な気がするんですが、いかがなものでしょう (^^)

もちろん、当然ながら、サイケおやじは、このB面曲「哀しみよ今日は」ばっかり聴いていた時期が確かにあったんですねぇ~~ (^^)

繰り返しますが、川田あつ子は決して歌は上手くありませんのでっ!

ということで、実に不思議な魅力が秘められた川田あつ子のアイドル歌手デビュー盤は、サイケおやじの隠しておきたい愛聴盤ではありますが、それゆえに皆様にもお楽しみいただきたいという、天邪鬼な本音の吐露とご理解いただければ幸いでございます <(_ _)>

最後になりましたが、川田あつ子の本領はアイドルシンガーというよりも、やはり女優であり、大人になってからは本格的なグラビアアイドルとしても活動し、ヌードも披露する等々、相当に熱い人気を得ていましたですね (^^♪

うむ、確かにグラビアアイドルとしての輝きには、サイケおやじも胸が高鳴ったりしました事、あらためて告白させていただきます <(_ _)>

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若草の誓いに誓う

2024-10-17 17:25:56 | 歌謡曲

若草の誓い / 藍美代子 (ワーナーパイオニア)

何の脈略もありませんが、今朝は急に藍美代子の歌声が聴きたくなって、取り出したのが本日の掲載のシングル盤です。

それも特に作詞:安井かずみ&作曲:平尾昌晃が提供のA面曲「若草の誓い」ですよ (^^)

これが体良く捨てられてしまった事を知りつつも、一抹の希望を捨てきれない乙女心のせつない心情が綴られた歌詞に和風歌謡フォーク調のメロディが附されたミディアムテンポの失恋歌と思えば、藍美代子ならではのソフトファルセットを持ち味に節回す刹那の歌唱が、森岡賢一郎のツボを外さないアレンジと相まって、なかなか胸キュンの仕上がりなんですねぇ~~♪

発売されたのは昭和49(1974)年2月ということは、全く歌謡フォークが流行最盛期でしたから、この藍美代子が歌った「若草の誓い」も確かにヒットしていたという記憶が残っておりますし、だからこそ、サイケおやじと同世代の皆様であれば尚更に当時を回顧するには必須の名曲にして名唱でありましょうか (^^)

う~ん、本日は何時も以上にジコマン的懐古趣味で、申し訳ございません <(_ _)>

ということで、やっぱり藍美代子は忘れ難い歌手♪♪~♪

それが結論でありますし、あらためて彼女の純エリ子時代の音源も含めて、コンプリート蒐集したくなる欲求が沸き上がってまいりました (^^;

もしも、復刻CDが出ているのならば、手っ取り早く、それでもOKかという気持ちもございますが、やっぱりオリジナルのアナログレコードで揃えたいという我儘が強いという、いやはやなんともの気分であります (^^;

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志賀真理子・詠唱

2024-10-16 17:43:15 | 歌謡曲

Rainy Day Hello c/w TIME FOR LOVE / 志賀真理子 (ワーナーパイオニア)

早世したアイドルシンガーというよりも、実力派ボーカリストであった志賀真理子の、これは昭和62(1987)年に発売されたラストシングルと思しき、なかなか愛おしい1枚です。

もちろん、以前にも書きましたが、彼女の公式音源を集めたCDは所有しているんですが、やはりオンタイムで発売されていたオリジナルアナログ盤に邂逅すれば、それは中古であるがゆえに愛着も強くなるという、そんな気持ちをご理解いただければ幸いでございます <(_ _)>

閑話休題。

で、肝心の収録A面曲「Rainy Day Hello」は作詞作曲:杉真理、そして編曲:清水信之&杉真理とクレジットされたミディアムテンポのニューミュージック歌謡であり、それほどのキャッチーさは無いかもしれませんが、そこはかとない歌謡世界の胸キュンフィーリングは志賀真理子が持ち前のアルトボイスがあればこそっ!

あぁ……、この落ち着いた歌心は地味ながら感傷的なメロディラインをグッと魅力的にするには欠かせないと思うんですが、いかがなものでしょう。

一方、作詞:永井美由紀&作曲:松本俊明、そして編曲:清水信之が提供のB面曲「TIME FOR LOVE」は穏やかなイントロからアップテンポに急展開されるシティ・ポップがド真ん中の仕上がりで、フックの効いたメロディが不足気味ではありますが、演奏パートとの相性が素晴らしい志賀真理子の歌いっぷりは、実にニクイばかり (^^♪

失礼ながら、正直、このレコードには所謂売れセン感覚が物足りないとは思いますが、サイケおやじは、とにかく彼女の歌声が聴ければ、それで全てがOK♪♪~♪

本気で、そ~思わされてしまうわけです (^^♪

特に……、そんなこんなは、やはりアナログ盤シングルレコードならではの「針を落とす」という作業、そしてレコードを片面ずつひっくり返すという「儀式」が尚更に気持ちを高揚させたりしますねぇ~~ (^^;

ということで、なにやら……、本日は年寄りの戯言みたいな感も強く、失礼いたしました <(_ _)>

でも、志賀真理子は永遠であります。

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南弘子の流石は女優の歌

2024-10-15 17:05:11 | 歌謡曲

■罪ね c/w 生きて愛して捨てられて / 南弘子 (RCA / 日本ビクター)

掲載したのは東宝のニューフェイスとして、中川ゆき、そして桜井浩子と共に「スリー・チャッピーズ」として売り出された南弘子が昭和45(1970)年に出した、これがフェロモン歌謡の人気作にして、幻の名盤と認定されているらしいシングル盤!

それが先日、よ~やく入手出来ましたので、ご紹介させていただきます <(_ _)>

で、まずは、何と言っても作詞:阿久悠&作曲:羽根田武邦、そして編曲:親泊が提供の収録A面曲「罪ね」がソフトロック&ジャジーな演奏パートもニクイばかりのフェロモン歌謡で、そのグルーヴィなカラオケをバックに吐息交じりの語り風歌唱を披露する南弘子は、正に女優ならではのセクシーさをたっぷりと披露 (^^♪

モロに媚びまくりという、甘えを通り越した濃厚な語り口調というか、もちろん「歌っている」演技は流石と思うばかりですよ (^^♪

また、前述したとおり、ミディアムアップでカッコイィ~~演奏を聴かせるバックのセッションミュージシャンのプレイも聞き逃せないところで、シャープなドラムスに蠢くベース、裏メロを吹きまくるフルートや歌心が滲み出るギター等々、いゃ~~、本当にイイですねぇ~~、こ~ゆ~演奏は♪♪~♪

そして作詞:阿久悠&作曲:中村泰士が提供のB面曲「生きて愛して捨てられて」が、これまた素晴らしく、こちらは土持城夫のアレンジによるミディアムテンポのポップス歌謡なんですが、諦観滲む歌謡世界を儚げに節回す南弘子のシンミリボイスが、これまた「女優の歌」ならではの味わいじゃ~ないでしょうか (^^♪

既に述べたように、当時の南弘子は女優としての活動は結果的に末期だったかもしれませんが、歌手活動に新たな道を求めていたとしたら、このシングル盤の仕上がりは捨て難いものがありますから、他の音源も聴きたくなるのも愛好者の素直な気持ちと思っております。

それと今回ゲット出来た掲載盤は、ジャケットスリーブに「スレ」が強く在りまして、それでも盤質は良好だったもんですから、満足はしておりますが、このあたりの音源がCD化されているかは勉強不足で知る由もありません。

それでも皆様には、ぜひとも、お楽しみいただきく、本日のご紹介と相成りました <(_ _)>

う~ん、こ~ゆ~、あくまでも「聴く」ためのレコードって、絶対に必要だと強く思っている次第です <(_ _)>

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大切な3年ぶりの真理ちゃん

2024-10-12 17:06:45 | 歌謡曲

愛・つづれ織り / 天地真理 (CBSソニー)

今頃の季節になると思い出してしまうのが、昭和54(1979)年12月に発売された天地真理の3年ぶりのカムバック作「愛・つづれ織り」をA面に入れた本日掲載のシングル盤です。

皆様ご存じのとおり、天地真理はデビュー当初から大ブレイクしたトップアイドルであり、猛烈・苛烈なスケジュールの中で心身共に蝕まれていたのでしょう、諸々が積み重なって、昭和51(1976)年末に出したシングル曲「夢ほのぼの」以降は芸能界の表舞台から姿を消してしまったわけですが、その間には我々ファンにとっては知りたくもない裏事情までもが当然の真実の如く巷間に広く流布し……。

ですから、サイケおやじが昭和54(1979)年秋、ど~やら天地真理がカムバックのレコーディングをやっているらしい云々という情報を耳にしてみれば、後は自ずと彼女の再起を待ち望むばかりでしたねぇ~ (^^)

そして、いよいよ掲載盤が発売されれば即ゲットは言わずもがな、もちろん、それ以前より、ラジオ等々で件の新曲「愛・つづれ織り」が流れていましたから、それは正直、悲喜交々?

なにしろ、作詞:松本隆&作曲:森田公一が企図提供したところは、大人になった天地真理を想定した歌詞の世界に驚くなかれ、頭サビからAメロの前に――

  2月10日晴れ

―― という、独白的セリフが置かれており、それを天地真理が、ほとんど「らしからぬ」無機質に語ってから、主旋律を歌い続けるというあたりの「あざとさ」に近い仕掛けには、正に「3年間の空白」を感じさせられたものです。

また、さらに違和感を覚えたのは、歌詞の内容とはズレた感じの明るい曲調に全盛期の天地真理を想起させられる弾んだ雰囲気のアレンジが附されている事で、これは編曲を担当した渡辺茂樹の仕事というよりも、プロデュース全体の意向であったとしたら、良くも悪くも「天地真理」という商品イメージを大切にし過ぎた感があると思うんですが、いかがなものでしょう。

そして、そ~思ってしまえば、ジャケ写のAORなムードが活かせなかったというか、逆に言えば、せっかくのカムバック作ですから、このジャケ写イメージとリンクしたニューミュージック寄りのサウンドを聴かせる楽曲であって欲しかったんですよ、時代的にもねぇ……。

天地真理の歌唱にしても、「真理ちゃん」がド真ん中の声質と節回しは健在でしたから、往年の雰囲気を求めるファン心理を大切にしたという狙いにも共感は覚えるものの、サイケおやじとしては、ちょっぴり古い感じの楽曲を耳にしていた後にレコード屋の店頭で邂逅した掲載シングル盤のジャケ写には、ちょっぴりドギマギさせられた事を告白させていただきます <(_ _)>

ということで、全くヒットしなかったとはいえ、やはり天地真理の再起を喜んだファンには、ど~しても外せないのが、この「愛・つづれ織り」だとしたら、大切にしておきたいレコードになっているんじゃ~ないでしょうか。

少なくとも、サイケおやじは、そ~です (^^;

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