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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

小さなブランコの幸せ

2024-04-10 19:12:51 | 歌謡曲

小さなブランコ / 有田美春 (キングレコード)

昭和歌謡曲における「演歌の女王」が八代亜紀ならば、「プラトニック・ラブ歌謡のプリンセス」は有田美春!?

―― なぁ~んて、本日もノッケから独断と偏見に満ちた戯言を弄してしまったサイケおやじではありますが、彼女は実際、昭和49(1974)年の公式デビュー曲「いとこ同士」から、おそらくはラストシングルであろう通算3作目の「ふたりの自転車旅行」まで、しっかりと純愛路線を歌いきったアイドルシンガーでありました。

もちろん、皆様ご存じのとおり、彼女はデビュー曲「いとこ同士」をスマッシュヒットさせて以降、何時しかテレビのバラエティ番組でアシスタントみたいな仕事が増えてしまい、ついには加原夏美と改名し、ワイドショウ番組のレポーターとか、そんなこんなの活動が続いているうちにフェードアウト……。

しかし、サイケおやじは彼女の歌唱力に強く惹かれていたもんですから、前述したシングル盤3枚は、しっかり掌中に収めております、中古なんですけどね (^^)

で、本日ご紹介するのは昭和49(1974)年9月に発売された2枚のシングル盤A面曲「小さなブランコ」でして、これは作詞:岡田冨美子&作曲:都倉俊一、そして編曲:青木望というクレジットが、ちょい聞きには信じ難いほど、哀愁のGS歌謡っぽさに満ちた如何にもサイケおやじ好みの仕上りなんですよ (^^♪

なにしろイントロからシャドウズ系のギターサウンドがリードするメロディラインのマイナーフィーリングは極言すればパープル・シャドウズの雰囲気がモロですし、加えてサビでの泣きの展開あたりには胸キュン度数も高まりっぱなしという好ましさには、当然ながら有田美春のソフトで上手い節回しがジャストミート (^^♪

しかも歌詞の世界には子供達への柔らかな思いが描かれていますから、その生臭み皆無の歌謡世界こそは、代替不能みたいな気分にさせられるわけですよ。

いゃ~~、当時も今も、ここまでイノセントな愛情が歌い込まれた楽曲は大切にしたいものですねぇ~♪

ということで、冒頭に述べたとおり、もしかしたら有田美春には如何にも歌謡曲という、俗っぽさや下世話な歌は相応しくないという判断が下されていたのでしょうか……?

しかし、それならば尚更に下世話な芸能レポーター的な仕事をさせてしまうはずも無いと思うのは、サイケおやじだけでしょうか……。

う~ん、だからこそ、アイドルシンガー時代の彼女が愛おしいですねぇ~~ (^^)

ということで、今日も野暮用に振り回されてしまった後、独りで好きな歌を聴いていられる幸せに感謝です。

世の中、大きな幸せに浸っいられる人は本当に少数だと思えば、小さな幸せこそ市井の我々にとっては本物かもしれません。

本当に、そ~思ってしまうのでした。

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悪さも青春の感傷

2024-04-09 18:48:22 | 歌謡曲

恋のセンチメンタル・ロック / 由利江実子 (キャニオン)

先日、新宿歌舞伎町の東宝ビル周辺でしょうか、俗に云われる「トー横キッズ」なる不良青少年&少女の一斉補導が行われた云々、かなり大きなニュースで取り扱われていましたが、確かに……、その場で横行する悪いクスリや性犯罪、傷害事件等々は社会悪として取り締まるのが本当のところでしょう。

不肖サイケおやじにしても、その年代だった頃は、それなりに触法行為はやっていましたし、その場に集う若者の気持ちだって理解出来るわけですが、所謂「目に余る」状況であれば、警察当局や教育関係者が然るべき処置を……、という仕事(?)に対して異を唱える気持ちは毛頭ありません。

素行不良というのは確かに青春の情熱とは密接な関係性がありましょうし、そ~ゆ~行動に憧れを抱く事も若さの証明のひとつではありますが、決して犯罪を称揚しているわけじゃ~ありませんので、そんなこんなを含めまして本日ご紹介するのは由利江実子が昭和46(1971)年に出した掲載シングル盤A面曲「恋のセンチメンタル・ロック」であります。

それは作詞:杉けんいち&補作詞:いまいずみあきら、そして作曲:杉けんいち&編曲:馬飼野俊一が提供した曲タイトルどおり、アップテンポで弾んだ歌謡ロックであり、少女期のキケンな恋模様への憧れを綴った歌詞の世界に附されたメロディラインのギスギスした感傷にメリハリの効いたリズム隊がグルーヴィな4ビートシャッフルで応じれば、ホーンセクションのジャストミートな合の手リフもイイ感じ (^^♪

ですから、由利江実子の恣意的な未成熟フェロモン(?)を滲ませた蓮っ葉なボーカルは、現実社会においては補導の対象スレスレみたいなスリルと可愛さに溢れていると思うんですが、これを許容するか、否かは十人十色の好き嫌いでありましょう (^^)

サイケおやじは、もちろん好きです (^^)

ということで、法律違反は法律があるからこそ成り立つという真実があるにせよ、法律は所詮、人間が作り出した決まり事のひとつであり、それとは別に「人の道」というか、この世に生かされている以上は筋道・筋目を大切にしたいものです。

そして、だからこそ、憧れとしての「悪」は否定出来ない魅力があるのでしょうか……?

そんなこんなの哲学よりは、まあ……、その場の楽しみに溺れてしまうのがサイケおやじの本性ではありますが、本日は偉ぶった戯言、失礼いたしました <(_ _)>

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今だから、南翔子

2024-04-08 17:26:06 | 歌謡曲

ハーフムーンはときめき色 / 南翔子 (Kitty)

南翔子は、やっぱりイイッ!

―― と、思わず独り言ちてしまうのが昭和60(1985)年10月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「ハーフムーンはときめき色」です (^^♪

それは作詞:阿木燿子&作曲:和泉常寛から提供されたミディアムテンポの夢見るようなシティ・ポップであり、水谷公生が施した疑似ボサノバ風味の柔らかなアレンジこそは、南翔子の優しくも清涼な声質を活かしきった素晴らしい仕事だと思うばかりでして、全く春がド真ん中の今こそ、皆様にお楽しみいただきたい名曲・名唱として、激オススメ (^^♪

あぁ~~、それにしても絶妙にリバプールサウンドの入ったメロディラインにジャストミートのロマンチックな歌詞は、彼女にしか表現しえない歌心に満ちているんですよねぇ~~♪

本当に、何時までも聴いていたい気分にさせられますよ (^^♪

ということで、こ~ゆ~「ゆったり感」を求めてしまうのは、なんだかんだとサイケおやじの周辺が公私共にザワザワしているからかもしれません。

まあ……、それは春という季節の特徴かもしれませんし、世の中には年中「花が咲いている」みたいな人も散見されますから、自分の今の心情にズレを覚えるとしたら、自ら修正していく他は無く、その手段として趣味の世界が成立するのかもしれませんねぇ~(^^;

それが本日、南翔子が歌ってくれる「ハーフムーンはときめき色」なのでした (^^)

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ソフト演歌の魅力と難しさ

2024-04-06 17:49:58 | 歌謡曲

■おんな占い / 南有二とフルセイルズ (テイチク)

これまでも度々書いてきましたが、昭和歌謡史における「ムード歌謡コーラス」の存在感の高さは特筆されるべき流行であり、殊更昭和40 ~ 50年には数多のグループが登場・活躍していた状況は、時代的に重なっているエレキ ~ GSブームとも密接な関連性がある事は言わずもがなと思います。

つまりムード歌謡コーラスのグループにしても、基本的には当時のナイトクラブやラウンジ等々でのステージギグが当たり前の稼ぎ場であり、その中から公式レコードデビューしていったバンドこそが、ある意味では既にしてスタアという扱いだったのかもしれません。

で、本日の主役たる南有二とフルセイルズは何と言っても昭和45(1970)年に出した掲載のシングル盤A面曲「おんな占い」の大ヒットが有名でありましょう。

それは作詞:二条冬詩夫&作曲:村沢良介、そして編曲:山倉たかしという制作スタッフが作り上げた夜の盛り場小唄とでも申しましょうか、様々な立場(?)や佇まいの女性を恣意的に占ってしまうという、如何にも酒席の戯れが洒落たセンスで節回されたキャッチーな名曲であり、それをソフトタッチで演じる南有二とフルセイルズは、おそらくは自分達のカラーに相応しいイメージの構築に成功していたんじゃ~ないでしょうか。

というか、―― でなければ、絶対にヒットし得なかった楽曲だった様な気がするんですが、いかがなものでしょう。

ちなみに当時の南有二とフルセイルズはリーダーの南有二(vo,g,ts) 以下、吉田光男(org,vo)、小野文郎(b,vo)、春山真範(ds,vo)、津村季良(per,vo) という顔ぶれで、南有二の演奏するテナーサックスの柔らかな音色と如何にも盛り場っぽいフレーズのコントラストは個人的に好きでしたねぇ~~♪

もちろん、このレコーディングセッションではテイチク・オーケストラとの共演というクレジットがあるわけですが、実は告白すれば、学生時代に入れてもらっていたバンドの某所におけるバイト演奏で、この「おんな占い」のリクエストがあったもんですから、メンバー総意で練習したんですが、これがやってみると意想外とも思えるロックっぽさが表出し???

南有二とフルセイルズが聴かせていたオシャレなソフトフィーリングが出せなかったのは、トーシロの未熟と痛感させられましたですねぇ…… (^^;

閑話休題。

ということで、またまたの現状報告として、入れてもらっている高齢者バンドでは今、この「おんな占い」をやってみないか?

―― てな意見が纏まりそうなんですよ…… (^^;

う~ん、上手く雰囲気を出せればいいんですけどねぇ~~~ (^^;

この戯言、それに対しての早過ぎる言い訳というわけです <(_ _)>

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怨みも弱さも女の歌謡曲

2024-04-05 18:48:21 | 歌謡曲

おんな怨歌 c/w 私は弱い女です / 井手せつ子 (日本コロムビア)

あえて「流行歌」と云われるほどですから、歌謡曲には時代性が色濃く反映されて当然とはいえ、昭和46(1971)年に世に出た本日ご紹介のシングル盤は、井手せつ子が思いっきり当時の世相にアクセスした裏名盤かもしれません。

と、書いてしまったのは、もちろん残念ながらヒットしたとは言い難い売り上げだったわけですが、それでも同時期のラジオ深夜放送では収録A面曲「おんな怨歌」が、それなりに頻繁にオンエアされていた印象が残っていましたので、それから幾年月過ぎた頃ではありましたが、しっかり中古ゲットさせていただきましたのが掲載盤というわけです。

で、件のA面曲「おんな怨歌」は作詞:岩城健&作曲:水上勉、そして編曲:佐伯亮が、それこそ時代性にアピールするべく狙って書いたとしか思えない、ミディアムスローの怨み節演歌であり、当然ながら曲タイトルどおりに流されて、初心な気持ちも純情も失い、それでいて女である生き様に意地を……云々、そんなこんなの絶望の中にも明日を見つめていたい心根が歌い込まれていると思えば、じっくりと太いアルトボイスでそれを節回す井手せつ子こそは、持ち前の劇的歌唱が全開!

イントロから的確な衝撃を演出するアレンジもニクイばかりですし、本篇メロディの定型的な展開が尚更に冴えまくるのは、彼女のボーカルとの素晴らしい共犯関係(?)でありましょう。

ですから、同じソングライターコンビから提供されたB面曲「私は弱い女です」がミディアムアップのポップス演歌に仕上がっているいるのはA面曲「おんな怨歌」とは対照的に、女の弱さを吐露する歌詞の世界を芝居っ気も程々に歌ってしまう井手せつ子のもうひとつの持ち味と申しましょうか、幾分自嘲的な表現は両曲に共通している面白さではありますが、個人的には両面逆収録でもイケたんじゃ~なかろうか?

小谷 充のアレンジによるグル~ヴィなリズム隊の演奏もイイ感じ♪♪~♪

―― なぁ~んて、不遜な事まで思ってしまいます (^^;

そして冒頭に述べた「時代性」云々に関しては、所謂ウーマンリヴ、ズベ公、夜の蝶々等々、女の自立と社会的弱者のマイナスではないアピールが昭和元禄爛熟期の世相においては大きく許容されつつあった当時のムードであり、映画やテレビドラマ、小説等々においても、そ~した作品が続々と制作されていた事は歴史かと思います。

そ~した社会現象が確かに存在していた証拠物件には、歌謡曲も強く名乗りを上げるんじゃ~ないでしょうか。

ということで、本日は屁理屈の上塗りという、なんとも恥ずかしい戯言、失礼いたしました。

もちろん、井手せつ子の歌は、そんなもんじゃ~解説不可という絶対的な魅力に溢れていますよねっ!

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裏切らない高樹澪

2024-04-03 17:35:03 | 歌謡曲

まわり燈籠 c/w 4月生まれのグッバイ / 高樹澪 (キャニオン)

本日の主役たる高樹澪は出演作品が失礼ながら凡作と云われようとも、抜群の存在感を発揮してしまう素晴らしい女優であり、そのクールビューティな面立ちと微妙な異次元感を滲ませる佇まいこそは、唯一無二の演技の源だとサイケおやじは思っております。

ですから、歌手としても強い印象を残すレコードを幾枚も出しており、一番に有名なのは井上陽水から提供された昭和57(1982)年の大ヒット「ダンスはうまく踊れない」でしょうか (^^)

正直、それほど歌唱力には秀でているとは言い難いかもしれませんが、自らの佇まいを決して裏切らないムードを歌で表現出来ているあたりが、一番の強みかもしれません。

で、ご紹介するのは昭和61(1986)年に発売された掲載のシングル盤でして、まずは高岡美智子から提供されたA面曲「まわり燈籠」からして、ミディアムテンポのアンニュイな歌謡フォークであり、Aメロでは抑えている感情をサビでは強いビートをバックに燃焼させるという展開は、ソフト&クールな高樹澪の声質があればこそ、その歌謡世界にグッと惹き込まれてしまうという、このあたりは緻密とも思えるチト河内のストリングスアレンジとの相性もニクイばかりじゃ~ないでしょうか (^^)

ちなみにこの「まわり燈籠」は同年に放送され、彼女も出演したテレビドラマ「遊びじゃないのよ、この恋は(TBS)」とされていますが、サイケおやじは全く接しておりませんので、あくまでも楽曲メインの鑑賞であります。

ですから、成り行きで(?)ゲットした掲載盤に収録のB面曲「4月生まれのグッバイ」が作詞:佐藤純子&作曲:木戸やすひろ、そして編曲:チト河内とクレジットされた、これがハードな歌謡ロックだった事には意表を突かれてしまったですよ!?!

なにしろイントロから唸るギター、そしてドカドカ煩いドラムスをバックに歌う高樹澪のボーカルにはパワー不足が顕著であり、しかも半分溜息唱法と申しましょうか、芯が曖昧な節回しが、それでいて歌詞の世界にはジャストミートの雰囲気が濃厚ですし、ミディアムアップで歌いきってしまう流れにはダレるなんてこたぁ~ありませんからねぇ~♪

加えてテンポチェンジしてのサビでの刹那のフィーリングは正に、ロックしていると思うばかり (^^)

いゃ~~、この中毒性はアブナイですよっ!

しかし、この後、何故か彼女は歌手としての活動を休止し、女優業に専心されてしまう事は皆様ご存じのとおり……。

そして難病を患い、引退されてしまったのは、なんとも悲しい現実でありました。

それでも近年は再び芸能界へ復帰も果たしているとはいえ、個人的には20世紀末までが強い印象の高樹澪と云えば、我ながら辛いものが……。

ということで、それにしても高樹澪が輝いていた映画スクリーンやテレビ画面のイメージが、こ~ゆ~レコード盤でも楽しめるというのは本当に素敵です。

あぁ~~、今夜はウルトラマンティガで活躍した女隊長イルマ・メグミ役の高樹澪にシビレようっ!

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ネクラなブラコン歌謡が身に滲みる

2024-04-01 17:22:21 | 歌謡曲

ロンリー・ガール / 佐東由梨 (CBSソニー)

掲載したのは昭和58(1983)年4月に発売された佐東由梨の公式レコードデビューから2枚目のシングル盤なんですが、結果的に収録A面曲「ロンリー・ガール」は大きなヒットには至らなかったとはいえ、この楽曲が好きだっ!

―― という皆様は、サイケおやじも含めまして、相当に大勢いらっしゃるものと推察しております (^^)

なにしろ、これは作詞:松本隆&作曲:筒美京平、そして編曲:大村雅朗という、当時のヒットメーカートリオからの提供にして、イカシたソウルフィーリングを内包したネクラな少女の独白ラブソングですからねぇ~~♪

そのミディアムテンポのコンテンポラリーなサウンドに内向きなAメロから泣き節が滲み出していくサビの展開、そしてソウルフルなバックコーラスと共にグルーヴ感を増していく中盤からの歌いっぷりのクールな熱気は、決して抜群とは言い難い佐東由梨のトーシロっぽさを残した歌唱力からの必死さと相俟って、捨て鉢な自己憐憫的な歌詞の世界にはジャストミート!?

う~ん、それにしても、ここまでシンコペイトしたリズム&ビートで歌えてしまう彼女って、実はナチュラルな歌の上手さがあるんじゃ~なかろうかっ!?

失礼ながら、そんな穿った想いまで沸き上がってしまうわけですが、ここでの胸キュンフレイバーには、ソウル歌謡 ~ ブラコン系アイドル歌謡がお好みの皆様であれば、シビレる事、請け合いであります (^^)

ちなみに、この「ロンリー・ガール」は、その楽曲の性質上、もっと普通に歌が上手い女性歌手が歌ったらっ!?

―― なぁ~んて、これまた不遜な気分も確かにございましょうし、実際……、そんなこんなのカバーバージョンも存在はしておりますが、個人的には佐東由梨のオリジナルバージョンを愛でる次第でございます。

ということで、本日は某所での会合後、帰り際に下足番がサイケおやじの靴を他人に渡してしまって、途方に暮れるというテイタラク…… (>_<)

もちろん、店側は平身低頭で謝罪というのは当然の顛末ながら、とりあえずサンダルを借りて、車に乗り込むというトホホ感は、急な雷雨の所為もあり、いやはやなんとも…… (>_<)

それでも先ほど、間違えられた自分の靴が届き、これがサイケおやじの新年度スタートの出来事でありましたとさ…… (^^;

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印象と思い込み

2024-03-31 18:56:19 | 歌謡曲

私は、今… / 斉藤とも子 (フィリップス / 日本フォノグラム)

人は第一印象が大切!

―― とは、良く云われる警句(?)であり、確かに中身よりは「見た目」で判断されがちなのが、この世の理というのはサイケおやじも認めるところです。

中でも「見られる」事を仕事にしているのであれば、そ~ゆ~イメージの大切さは言わずもがな、例えば俳優ならば、悪役を専門職にしていたり、常にコメディリリーフに徹している脇役が強い印象を残したりするのも、其の伝に由来するところでしょう。

で、本日の主役たる斉藤とも子は、とにかく「優等生」が殊更に似合う女優として、昭和50年代の学園ドラマや青春ホームドラマでは定評の高い存在でしたから、当時の常として、レコード歌手デビューにおいても、その路線は既定事実だったのでしょう、残された公式音源は、それほど多くはありませんが、彼女のレコードは何故か持っていたいという気にさせられるのは、サイケおやじだけでしょうか (^^;

昭和55(1980)年に発売された本日ご紹介のシングル盤にしても、まずはジャケ写ポートレートからして、陰湿さや生臭さとは無縁のイメージであり、そして作詞:麻木かおる&作編曲:京建輔から提供されたA面曲「私は、今…」が、マイナーメロディで押し通したアイドル歌謡フォークに仕上がっているのも、全く頷いてしまう他はありません。

なにしろ、イントロから続くミディアムスローの曲頭から、自問自答的な歌詞と内省的なメロディラインが提示されながら、次の瞬間には力強くテンポアップしての展開は、なかなか劇的なストリングスや芯の強いリズムセクションのロックフィーリングに彩られ、それでいて肝心の斉藤とも子のボーカルが刹那の儚さという、このあたりは基本的にパワー不足の彼女の歌唱力と声質を優先的に活かしたと云えば、当り障りは無いとは思いますが、現実的には彼女の歌は決して上手いとは言い難いわけでして…… (^^;

しかし……、そのあたりが斉藤とも子の女優イメージを裏切っていないのも確かかもしれませんよ、贔屓の引き倒しじゃ~なくて (^^;

ですから、その彼女が親子ほども年齢の離れた俳優の芦屋小雁と結婚されのには、驚愕して仰天!?!

実際、それには衝撃を受けた方々が大勢いらっしゃったはずと推察確信する次第ですが、いかがなものでしょう (^^;

ということで、社会イメージと自己主張のバランスは、勝海舟の言とされる「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」という、つまりは人其々の自由な判断でありましょう。

告白すれば、それはサイケおやじの座右の銘でして、それゆえに思い入れが強い趣味の世界にも、集中出来ている様な気がしております (^^;

殊更趣味に生きる道は、自己満足ですからねぇ~~。

う~ん、本日は季節外れの暑さゆえ……、なんとも的外れな戯言、失礼いたしました <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-153:冴草まなみ ~ 既にして再評価決定!

2024-03-30 18:59:31 | 歌謡曲

眠れない夜 c/w 恋のとりこ / 冴草まなみ (CBSソニー)

掲載したのは近年再評価も高い人気シングル盤らしく、探し求めているファンも大勢いらっしゃるという噂は耳にしているんですが、それは確かに頷けるものをサイケおやじも認識さらせれる1枚です。

しかし、告白させていただければ、サイケおやじは狙ってゲットしたブツではなく、昭和0年代中頃の中古盤セールで員数合わせ的に入手したのが本当のところで、しかも……、それにしたってクールビーティなジャケ写イメージに惹かれたジャケ買いでありました。

ですから、主役たる冴草まなみに関しては全く知るところがありませんし、中身の音源トラックにしても、最初に針を落した時には全くと言ってもいいほどに心を動かされなかったわけですが…… (^^;

それが冒頭に述べたとおり、近年再評価の噂を耳にして以降、その気になって聴いてみれば、まずは作詞:山上路夫&作編曲:渋谷毅というクレジットの収録A面曲「眠れない夜」がイントロから思わせぶりなタメ息ハミング(?)を聴かせてくれる、ミディアムテンポで疑似ボサロック調のポップス演歌(?)に仕上がっており、ソフトなアルトボイスで程好いフェロモン歌唱を披露する冴草まなみには、ジャケ写イメージを裏切らない魅力があるんですねぇ~~♪

フルートやアコースティックギター、そしてスマートなストリングスを用いるという渋谷毅が十八番の編曲手法との相性も良く、洋楽フィーリングが滲み出るメロディラインもイイ感じ (^^)

うむ、近年の再評価には納得するしかございません <(_ _)>

そして同時に、このサウンドと楽曲の印象は、発売された昭和45(1970)年にはオシャレ過ぎた感も否めず、だからこその空振りから近年の再評価!?

ですから、やはり作詞:山上路夫&作編曲:小谷充から提供のB面曲「恋のとりこ」がアップテンポのポップス歌謡という、こっちは時代の流行にしっかりとアクセスしたプロデュースは、聊か下世話な歌詞の世界とキャッチーなメロディラインのミスマッチな整合性が意味不明の素晴らしさじゃ~あぁ~りませんかっ!

そのあたりを斟酌して絶妙のフェロモンを滲ませる冴草まなみの魅力が全開だと思えば、こっちがA面でもっ!?

そんな不遜な思いまで、サイケおやじは抱いてしまいます (^^)

ということで、繰り返しますが近年の再評価も納得の1枚として、気になる皆様はお楽しみくださいませ <(_ _)>

もちろん、デジタル復刻されている事を願うばかりでございます (^^)

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この人だぁ~れ part-152:安城絹子 ~ 歌謡界のシンデレラに偽り無し

2024-03-29 18:49:30 | 歌謡曲

恋のみずたまり / 安城絹子 (MCA / 日本ビクター)

あんなに強かった雨もカラリと上がった快晴の夕刻、それでも街角には水たまりが残っているということで、急遽取り出したのが本日の掲載盤♪♪~♪

もちろん、ご紹介するのは作詞:山口洋子&作曲:村井邦彦というっ、ちょっぴりレアな雰囲気の収録A面曲「恋の水たまり」でして、それは演歌フィーリングが滲む歌詞の世界にオシャレ度数の高いメロディが附された、なんともミョウチキリンな気分にさせられる正統派ポップス歌謡なんですよ (^^)

まあ全体としては、これが世に出た46(1971)年の歌謡曲サウンドの典型として、例えば安倍律子小柳ルミ子あたりが歌っていそうな、なかなかの本気度が表出している傑作曲だと思いますし、何よりも安城絹子の力強いグルーヴ唱法を前面に出し、ドライヴするベースや隙間の無いストリングスに様々な小技を塗した各種楽器の存在感もニクイばかりという、小谷充のアレンジは実に秀逸だと思います (^^)

特にサビでの安城絹子の歌いっぷりの素晴らしさは最高ですよっ!

あぁ~~、彼女については何も知るところが無いサイケおやじにしても、何故にこれが当時大ヒットしなかったのかっ!?

近年は再評価されているとはいえ、全く不思議と思うばかりです。

なにしろ、安城絹子にはジャケットスリーブに記載された「歌謡界のシンデレラ」というキャッチコピーがあり、ルックスも時代的にイケていますし、個人的には同時期にデビューした故・八代亜紀のライバルにも成り得た実力派だったと思うんですが、いかがなものでしょう。

また、ソフトロック歌謡のイメージが強い作曲家の村井邦彦が、ここまで演歌チックな歌謡曲を書いていたという事実にも、ちょっぴり驚かされたりしますよねぇ~~♪

毎度お馴染みのレトリックではありますが、昭和歌謡曲って、本当に奥底のしれないジャンルですねっ!

ということで、昨夜の悪企み集会が重荷となって、本日は昼過ぎに早々と帰宅させてもらいました。

う~ん、こ~ゆ~のが毎日続けば心身共に楽なんですけどねぇ…… (^^;

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