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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

サンタナ歌謡は美しすぎて

2013-08-17 15:34:55 | Singer Song Writer

思い出は美しすぎて / 八神純子 (ディスコメイト)

殊更夏の歌謡曲と言えばエレキとラテン、そしてボサノバとサンタナ

というの最後の部分は、全くサイケおやじの独断と偏見にすぎませんが、それでも昭和50年代のニューミュージックを含む歌謡曲に、そのサンタナ風味がたっぷり塗されていた事は、皆様からもご賛同いただけるものと思います。

平たく言えば、ラテンビートやボサノバのリズムを使い、ギターの音色やフレーズがカルロス・サンタナしていれば、気分は最高♪♪~♪

昭和53(1978)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「思い出は美しすぎて」も、そんな時代の要請に応えた(?)、これが見事なシティミュージックの決定版でしょう。

なにしろイントロの思わせぶりなギターソロからして、完全にサンタナ歌謡曲の世界にどっぷり惹き込まれるケレンが憎めませんし、間奏や終盤のアドリブパートにしても、哀愁のサンタナフィーリングがテンコ盛りなんですねぇ~~♪

また、肝心の主役として歌う八神純子の伸びやかなハイトーンボイスは、歌詞も曲メロも自作自演の強みを活かした、なかなか自信に溢れたものと思いますが、意図的にモダン化させたボサノバのリズムとサンタナ風味を上手い塩梅にミックスさせた戸塚修のアレンジも秀逸!

告白すれば、サイケおやじは「サンタナごっこ」をやりたい時には、この「思い出は美しすぎて」を鳴らしながら、同じようなギターを弾いてしまう事も度々という前科があり、現在も入れてもらっているおやじバンドで練習中の課題曲として、最近は再びコピーに勤しんでいるというわけです。

と言うよりも、実はサイケおやじはボサノバのリズムギターが苦手なんで、それは相方のギタリスト氏にお任せし、自分では独り善がりのリードを弾きまくりたいだけなんですけどねぇ、恥ずかしながら。

そして話は逆になりましたが、八神純子はヤマハ系のシンガーソングライターとして、昭和50年代から多くの素敵なレコードを作っていますが、如何にも育ちが良さそうな彼女の歌の世界は、リアルタイムでも妙に貴重な存在感がありましたですねぇ~♪

今となっては、特大ヒットの「水色の雨」ばっかりしかテレビでは歌ってくれませんし、例の盗作問題云々で語られる事も多い八神純子ではありますが、むしろ彼女の本質は、それ以外のところに深く感じられるものがあると思っています。

ということで、とりあえず酷暑にも効き目満点の「思い出は美しすぎて」を、ぜひどうぞ♪♪~♪

実は渋滞に捕まって、動けなくなった車の中で、ひたすらにリピート再生するのが八神純子のCDだったりするサイケおやじにとって、これは特に愛すべき歌でもあります。

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夏にも美しい西島三重子

2013-08-02 15:23:45 | Singer Song Writer

あきらめてサンバ / 西島三重子 (コンチネンタル / テイチク)

最初は有線かラジオで接したと記憶していますが、この「あきらめてサンバ」を歌っているのが、まさか西島三重子だとは思いませんでした。

なにしろ西島三重子と言えば、昭和51(1976)年の大傑作「池上線」を筆頭に、グッと心に滲み入る、せつなさ優先モードの歌謡フォークを聞かせていたシンガーソングライターでしたからねぇ~~~~。

つまりそこまで驚嘆させられるほど、「あきらめてサンバ」は捨て鉢な享楽の歌であり、もちろん女心の悲しみや哀感は充分に込められているはずですが、何か全てを「その場しのぎ」にしなければならない、なかなか現実的な状況が???!?

そして同時に彼女の歌いっぷりの良さ、特に初っ端からラテンフュージョン全開のサウンドをバックに「い~のさぁ~~、い~のさぁ~~♪」とキメの本音(?)を吐露した後、そこに至る経緯や背景を思わせぶりに訴えてくる説得力が、サイケおやじは大好きです。

ちなみに作曲は当然(?)西島三重子、作詞は門谷憲二とクレジットされていますが、今泉敏郎のシンセを多用したコンパクトなアレンジは、如何にも発売された昭和56(1981)年らしい、実に良い仕事だと思います。

また、ジャケ写のポートレイトに登場している西島三重子の美しさ♪♪~♪

これも明らかにイメチェンを図った施策なんでしょうが、ハッと気がつけば、レコード会社がワーナーからテイチクに変わっていたんですよっ!

結果的に大きなヒットにはなりませんでしたが、こういう路線の西島三重子も大好きですし、ちょっと後々が怖い気はするものの、この歌の世界の彼女と不適切な関係になるのは男の本懐かもしれません。

ということで、もちろん西島三重子はサイケおやじがお気に入りの女性歌手であり、それは自らのチンケなツッパリから、リアルタイムでは公言出来ませんでしたが、レコードは地道(!)に聴いて、集めています。

そして幸いにも、現在では代表曲がそれなりに満遍なくCD化されていますので、有名なワーナー時代の諸作同様、テイチク移籍後の彼女の歌もお楽しみ下さいませ。

特に夏場は、こういうラテンフュージョンサウンドでの西島三重子が愛おしい♪♪~♪

それもサイケおやじの告白であります。

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これが一番好きな茶木みやこ

2013-07-26 14:56:41 | Singer Song Writer

愛のデシラード / 茶木みやこ (テイチク)

茶木みやこは昭和46(1971)年にデビューした女子大生フォークデュオのピンク・ピクルス、あるいは「まぼろしの人」等々、古谷一行主演によるテレビ版金田一耕助シリーズの主題歌を担当した事で、今も決して忘れられてはいないでしょう。

実際、現在でも元気に歌い続けているのは、ご存じのとおりです。

しかしサイケおやじにとって、リアルタイムのピンク・ピクルスは、それほど気になる存在ではなく、ミニスカ姿でギターを弾きながらテレビで歌っていた姿を朧気に覚えているぐらいなんですが、高校の時の学内同好会フォーク組の女子は、それでも熱心にコピーしていましたから、その人気や影響力は相当なものだったと思います。

ところがピンク・ピクルス解散後、茶木みやこがシンガーソングライターとしてソロ活動を初めてからは、これがなかなか素敵な名曲名唱が多く、本日掲載のシングル盤A面曲「愛のデシラード」には、ラジオから流れてきた瞬間、おっ! と軽くシビれさせられましたですねぇ~~♪

なにしろイントロからグルーヴィーなビートが絶妙に仕込まれ、下心が感じられないドライヴ感のあるベースや気持良いエレピ、そしてギターの使い方等々が実に爽やかなソフトロックになっているんですよ♪♪~♪

もちろん茶木みやこ持前の温かい声質による歌い回しが、極めて歌謡曲っぽいあたりに制作陣の狙いがあるのかもしれません。

それほどこの「愛のデシラード」は素敵に仕上がっているんですが、茶木みやこをシンガーソングライターと述べておきながら、楽曲クレジットが作詞:今江真三郎、作曲:杉田二郎、そして編曲:青木望になっているところは、なかなか心中穏やかではありません。

というのも、彼女の作曲能力は後に大きく開花したところもありますが、同時期にレコーディングされていた音源を聴いてみると、加藤和彦や穂口雄右といった職業作家に負けないメロディを多数書いているのですから、もう少しの自由があっても良かったのでは?

そりゃ~確かに、初期の茶木みやこのヒット曲はピンク・ピクルス時代の「僕にさわらせておくれ」や「天使が恋をおぼえたら」、あるいはソロ活動スタート時の代表的名曲「泪橋」等々が全て他人の作った歌であったという現実は否定出来ないでしょう。

しかし彼女が独立してプロの歌手を継続したのは、ピンク・ピクルスの誰もが知っているヒット曲「一人の道」の強い印象を残すメロディが書けた、その高い評価があっての事と言われています。

結果的に茶木みやこは昭和48(1973)年にこのシングルを出した後、翌年にレコード会社を移籍してからが本領発揮というのが、定説になるのでしょうか?

ちなみにシンガーソングライターの偉人たるジェームス・テイラーも、大ヒットシングル曲は何故か他人が書いた歌ばかりという現実もありますからねぇ~。

なんとなく上手く書けませんが、とにかく茶木みやこの歌う「愛のデシラード」は好きなんですよ、とても!

ただし例によって中古で入手したブツですから、盤質が悪く、部分的なソリもあったりして、針圧を強くしないと……。

う~ん、CDが欲しいなぁ~、と思っても、CD化もされていないみたいなんですから、茶木みやこもアンソロジー企画が望まれるひとりでしょう。

機会があれば、ぜひともお楽しみいただきたい隠れた名曲と断言して、今日は後悔致しません。

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やまがたすみこの夏は溌剌

2013-06-07 14:27:25 | Singer Song Writer

夏になったら / やまがたすみこ (日本コロムビア)

今日は思いっきりベタな選曲ですが、まあ、そこは掲載のジャケ写に免じて、よろしくお願い致します。

いゃ~、それにしてもジュニアアイドルのイメージビデオみたいな雰囲気は、見ているこちらが面映ゆいというか、主役のやまがたすみこがシンガーソングライターである事を忘れてしまいそうなムードが横溢していますよねぇ~~。

個人的には全くロリ趣味が無いと自己分析しているサイケおやじでさえ、このテイタラクなんですから、今に至るもマニアが血眼に捜す1枚という評価も納得出来るところです。

ちなみに発売されたのは昭和48(1973)年6月、という事は、同年春にレコードデビューした彼女にとっては2枚目のシングル盤になるのでしょうか?

当然ながら本人の作詞作曲は典型的な歌謡フォークになっているんですが、アレンジを担当した青木望が隠し味(?)に使ったエレピのアクセントがニクイばかり♪♪~♪

ですから、いきなり曲頭から溌剌としたハイトーンのボーカルが、これぞっ! やまがたすみこの真骨頂であるとすれば、彼女のファンの多くが初期の作品群を忘れ難く、至高の極みと崇めている現実も認めざるをえません。

ただし、そのあたりがサイケおやじの好みに合っていないのも、また確かな実情であり、それでは何故、このレコードを持っているかと言えば、熱心な彼女のファンだった友人から頂戴したのが、その真相です。

もちろん、ここで「だった」と書いたのは、やまがたすみこが結婚した直後の出来事を表わしているわけで、件の友人に言わせると、「人妻となった彼女には、もう、こういう歌は……」なぁ~んていう、嘆き節をたっぷり聞かされましたですねぇ。

まあ、気持は分かりますし、サイケおやじとしても、このシングル盤の他にLPを含む彼女のレコードを数枚拝領する以上は、それなりに親身になっていたわけです。

しかし、そんなこんなは差し置いても、やまがたすみこの歌には素直な情感が強く滲み、それは後に大人の世界を表現するために所謂AOR~シティポップスへと路線を進めていった時期でさえ、失われる事のなかった魅力だと思っています。

ということで、最後になりましたが、友人の名誉(?)のために書き加えれば、やはり後悔したのでしょう、現在では再びアナログ盤やCDを買い揃え、「やまがたすみこコンプリートコレクション」にもう少しのところまで辿りついるそうですよ。

そういう、ほのぼのフィーリングも、やまがたすみこ♪♪~♪

魅せられているファンの多さは、今も変わらないんでしょうねぇ~。それは羨ましさのひとつでもあります。

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渡辺真知子は夏女か?

2013-06-04 15:24:25 | Singer Song Writer

好きと言って / 渡辺真知子 (CBSソニー)

さてさて、梅雨に入ったという確定情報が出されながら、ほとんどそれらしくない天候続きなのは歓迎すべきかっ!?

うむ、しかし何か悪い予感さえするほど気持の良い朝には、本日掲載のシングル盤A面曲「好きと言って」が聴きたくなるサイケおやじです。

それはズバリ! ラテン歌謡のニューミュージック的展開とでも申しましょうか、ビートの効いたパーカッションとしなやかなペースのグルーヴ、さらにはシンセの程好い使用が憎めないフュージョン系サウンドであり、歌っている渡辺真知子が自作自演による例の「真知子節」を全開させますから、せつなくて、妙にホンワカする気分は最高♪♪~♪

まさにこれが出た昭和57(1982)年という、まだまだ日本が気楽に前を向いていられた時代が見事に発散されていますよ。

ちなみに渡辺真知子は説明不要とは思いますが、基本的にはニューミュージックのシンガーソングライターでありながら、不思議なほど昭和歌謡曲っぽい作風が強く、それゆえに昭和52(1977)年のデビュー曲「迷い道」、それに続く「かもめが翔んだ日」、そして「ブルー」等々のシングルヒット連発は、テレビの歌番組にも馴染み易く、加えて本人の歌唱力の素晴らしさもありましたから、アッという間に自らの立ち位置を確保したのですが……。

一方、アルバムでは妙にネクラな歌が入っていたりして、そのあたりのアンバランスなバランス感覚も根強い人気の秘密なのでしょうか?

サイケおやじには知る由もありませんが、シンガーソングライターという特性をウリにしている以上、マンネリが独自の個性、つまり「真知子節」を生み出す原動力だとすれば、ある日突然にリスナーから飽きられる危険性だって、当然持ち併せているわけです。

ところが渡辺真知子には船山基紀という天才的な編曲家、そして凄すぎる職人作詞家の伊藤アキラが制作スタッフに入っていますから、彼女もある意味では本音を吐露した歌を作れたように思います。

この「好きと言って」にしても、作詞に伊藤アキラが加わり、心地良い曲調を彩るアレンジが船山基紀であれば、これが典型的な「真知子節」を楽しめる大きなポイント♪♪~♪

尤も、そんなこんなの裏を探るまでもなく、渡辺真知子の歌には喜怒哀楽がとても上手く表現されていますからねぇ~♪ それを聴いて楽しむ満足感は何時も保証付きでしょう。

しかし、あえて苦言を呈すれば、このジャケ写は大減点!

だって、お洒落なプールサイドに普段着なんて、失礼ながら孫を連れた女性のやることじゃ~ありませんかねぇ……。

キワドイ水着姿になれとは申しませんが、もうちょいとは「らしい」ファッションを求めたくなります。

ちなみに知り合いのカメラマンから以前に聴いた話なんですが、彼女の水着姿を撮れたら、大スクープらしいですよ。なんでも若い頃から芸能誌や男性週刊誌からのグラビアの依頼は全部断っていたそうですし、プライベートを狙う他はないと言われていますが、どうなんでしょうねぇ~。

ということで、これを書いているうちに、渡辺真知子も夏が似合う歌手という真相に気がつきました。

今更ではありますが、今年の夏は彼女のCDを買って、車の中で鳴らしまくろう!

と決意した瞬間、カーオーディオが不調に……。

人生、儘なりませんねぇ、ははは。

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祝・ユーミン紫綬褒章

2013-04-28 15:06:27 | Singer Song Writer

きっと言える c/w 飛行機雲 / 荒井由美 (東芝)

ユーミンに春の叙勲受章が発表されました。

その功績は我国芸能史の中でも特筆されるべきもので、リアルタイムの昭和47(1972)年のレコードデビュー時から今日に繋がる老若男女の大勢のファンが、一緒に共感出来る数少ない歌の世界を提供し続けてきたことが認められたのでしょう。

しかも常に時代の最先端を取り入れながら、決してイヤミにならない存在感は、ある意味では商業戦略の上手さであり、また「人徳」を強く感じさせるのですから、それは憎らしいほどです。

中でも凄いなぁ~、とサイケおやじが思うのは、ユーミンのファッションセンスの素晴らしさで、これまで発売されてきたレコードのジャケットを眺めているだけで、浮かんでは消える時の流れのあれこれがっ!

本日掲載のシングル盤も、まさにそのひとつとして、これは昭和48(1973)年のムードがきっちり撮られたジャケ写が嬉しいでしょう。

実は既に皆様ご推察のとおり、これは最近の拙ブログで続けている「帽子ファッション」の一環で選んだものでして、ユーミンには失礼かと思いますが、これも当時のアンノン系ファッションの典型でありました。

ただしユーミンが流石なのは、時代の中のどんなファッションを身につけても、それをきっちり着こなせる術を持っていた事で、言い換えれば、それだけのセンスの良さがユーミンにはあったんだと思います。

いや、「思います」なぁ~んて言葉は不必要!

だって洋装ばかりか、和装もエスニック系フッションも隔てなく着こなすユーミンは、それを自らの歌の世界にサウンドとして表現してきたのですからねぇ~♪

もちろんヘアメイクも同様であり、率直に言わせていただければ、決して一般的な美女イメージではないユーミンが常に堂々と先端ファッションで存在しているかぎり、それは世界中に勇気を与えたと言っても許されるんじゃ~ないでしょうか。

平たく言えば、ハイセンスでありながら、所謂タカピーではないところは商業戦略として評価される向きもありますが、全盛期だった1980年代の意図的としか思えない「ブスメイク」等々は、案外本音だったのかもしれません。

そこが女性から共感を覚えられるところだとしたら、すっかり還暦間近のユーミンが今も少女~大人の女性の気持を忌憚なく自作自演出来るのは、驚異!

もう、その一言で決まりでしょう。

ということで、ユーミンは決して権威主義者ではないと思いますし、若い頃はそれなりにテレビ出演には難色を示し、コンサートライプで生の自分に接して欲しいと願っていたそうですが、それじゃ~、ライプに行けない人はど~するの? というマスコミからの質問に対し、平然として「それは仕方ないんじゃ~ないの」と答えたという、伝説的な逸話を業界の人から聞かされたりもしました。

また、サイケおやじは震災前の神戸に幾つもあったド派手なスタイルの靴しか売っていない店で、ユーミンが漁り買いしている現場に遭遇した事もありましたが、なにかそこでも確固たる信念を強く感じさせられ、とても「サイン、お願いします」とは言えませんでした。

今となっては、その時に……等々、ちょいと考えてしまう事もありますが、そんなこんなを思ってみれば、きっとユーミンは一期一会で何事もやってきた人なんでしょうねぇ~。

最後になりましたが、このシングル盤収録の両面曲は、共に最初のアルバム「ひこうき雲」からのカットではありますが、音のメリハリにLPとは異なる強さを感じます。

あえてミックス違いとは申しませんが、このあたりがアナログ盤の面白さである事は確かですよ。

そして今なら言えますよ、ユーミン、おめでとう♪♪~♪

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この両極端もウィッシュの魅力

2013-04-19 15:36:32 | Singer Song Writer

御案内 c/w 風はきまぐれ / ウィッシュ (Atlantic / ワーナーパイオニア)

さて、昨日掲載した美樹克彦のシングル盤はA面がベタベタの歌謡フォークであるのとは逆に、B面がお洒落なシティポップスであったという、まさに裏表の別世界!?

う~ん、こういう事がありますから、アナログ盤は両面共有の意味があるんでしょうかねぇ~。

そこでもう一例、それが本日取り出しましたウィッシュのデビューシングル盤です。

まずA面「御案内」はサイケおやじの世代の皆様には、きっと耳に馴染んだヒット曲でしょう。

とにかくド頭から「今日 お葬式をします」という、衝撃的なワンフレーズに続く自虐の歌詞は、どうやら自らの失恋を永久の別れの儀式に准えたのでしょうか、これがなかなか綺麗なメロディラインで歌われていくのですから、グッと心へ滲み込んでいくわけですが、そこにウィッシュならではのコーラス&ハーモニーが介在しているとあっては、一度聴いたら忘れられない強い印象を与えられてしまうのは必然なんですねぇ。

正直、こんなに暗い歌がヒットしてしまう事は、如何にも発売された昭和47(1972)年の若者の心情、そしてそれなりに未来へ希望が持てた時代の証なんでしょうが、サイケおやじはリアルタイムで否定的な態度でした。

それは自分の感性に合っていない!

そこに尽きるわけで、当然ながら件のレコードを買うことはもちろん、借りて聴くなぁ~んてこともありえず、時が流れました。

ところがこのシングル盤B面には「風はきまぐれ」という、素晴らしすぎるソフトロック系歌謡ポップスが収められていたんですねぇ~~♪

なにしろ軽快なビート、アコースティックギターの隠し味も秀逸ですが、全篇にセンスの良いオーケストラアンレンジが施された中、ウィッシュの伊豆丸姉妹が爽やかにしてハートウォームな歌声を聞かせてくれるという、なかなかメロディアスな名曲名唱なんですよっ!

もう、全くA面の「御案内」でやっていたネクラな世界なんか、何処の国の話ってもんでしょう。

ちなみにその「御案内」は伊豆丸礼子の作詞作曲ですが、この「風はきまぐれ」は作詞:やなせたかし、作曲:吉井影興という他人の作品ですから、イメージが異なって当然なのかもしれませんが、個人的にはこっちの雰囲気が大好きです。

ということで、告白すれば「風はきまぐれ」にハッとさせられたのは極々最近の事で、それはおやじバンドの活動の中でウィッシュの「旅に出てみたら」に魅せられ、すっかり伊豆丸姉妹のファンになっているサイケおやじが、今は堂々とゲットした中古シングル「御案内」を掌中にしていればこそっ!

そういうわけですから、如何にも昭和40年代後半のムードがせつなくなるジャケ写の雰囲気にも、グッと胸が熱くなったりします。

皆様にも、そこは重々伝わっているはずとは思いますが、どうか機会があれば「風はきまぐれ」をお楽しみ下さいませ。

和みますよ♪♪~♪

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美樹克彦の都会派ラブソング

2013-04-18 13:44:41 | Singer Song Writer

恋は泥棒 / 美樹克彦 (RCA)

青春歌謡の熱血スタア!

それが美樹克彦の一般的な印象かもしれませんが、それ以降にソングライターに転進しての活動も素晴らしい事は、歌謡スタアに提供したヒット曲の多さでも明らかです。

そしてもうひとつ、自らが歌ったシンガーソングライターとしての美樹克彦も同時に聴かれるべきと思っているのが、サイケおやじの強い希望なんですよ。

例えば本日掲載のシングル盤B面曲「恋は泥棒」は、全篇を彩るオルガン&エレピのサウンド作りが実に好ましい、所謂シティミュージックの大名曲♪♪~♪

もちろんそこで歌う美樹克彦は自作自演の強みを活かした、せつなくも甘い世界を往年のイメージを払拭するが如き、グッと抑えた歌唱表現で聞かせてくれるんですが、ここでクレジットを確認してハッとさせられるのが編曲を担当した、あのシング・アウトやジム・ロック・シンガーズで良い仕事をやっている惣領泰則の存在感でしょう。

当然ながら、美樹克彦が狙ったものを見事なコラボで具象化したと思うばかりであって、実はここであえて触れずにおきたかったA面曲「走馬灯」が、同じ顔合わせでありながら、如何にも発売当時の昭和50(1975)年に流行していた「かぐや姫」調なんですから!?!

極言すれば、そういうレコードの裏面に、これほどお洒落なトラックが入っているなんて、想像も出来ないでしょう。

まさに聴かずに死ねるかっ!

しかし告白すれば、偉そうに書いているサイケおやじにしても、ちょうどその頃にレコード屋の店頭で、この「恋は泥棒」を聴かなかったら、知る由もなかったはずですから、現実は相当に厳しいですよねぇ……。

ということで、機会があれば皆様には、ぜひともお楽しみいただきたい隠れた名曲にして名唱が、美樹克彦の「恋は泥棒」と繰り返し、言わせて下さい。

タイトルからして、なにか奥村チヨのヒット曲を連想させてしまうマイナスポイントも否定は出来ませんが、これは一途な男の歌!

若い頃はもちろん、すっかり中年者ど真ん中の今に至るも、こういう勘違い的恋愛フィーリングの憧れ症候群は、サイケおやじが好むもののひとつです。

笑われるかもしれませんが、本当にそう思っているのでした。

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忘れられない日の覚悟

2013-03-11 15:22:40 | Singer Song Writer

君に捧げん / 荒木一郎 (日本ビクター)

未曾有の大震災から、今日で2年……。

夥しい犠牲者、被災者の中にはサイケおやじの友人・知人、仕事関係者も少なからず、本当に胸の潰れる思いです。

そして未だ復興なんて、どこの国に話という現状は報道されているとおりなんですが、実際に現地で見聞する真実は、とてもそんなレベルではありません。

同時に、何かをやらなければ!

という気持があっても、実際にボランティアにも参加出来ず、金銭的な支援だって普通の寄付程度という自分の無力感が情けないかぎり……。

しかし、自分は絶対に、こういう惨状は忘れないという覚悟だけはわかっているつもりです。

もちろん、口で言うだけならば、誰でも出来るという批判はあるでしょう。

それでも持っている気持に対して、気の利いた答えも文章も綴れない以上、本日は思わず口ずさんでしまった歌のレコードを掲載致します。

自作自演の荒木一郎が、確か昭和42(1967)年頃に出した名曲「君に捧げん」、ちょいとキザなタイトルの歌ですが、ここまで真摯な心根を素直に表現出来るのは、やっぱり素敵な事でしょう。

あえて、ここに歌詞は書きません。

何か押し付けがましくなる事は本意ではありませんので。

ということで、原発事故も含めて、復興にどれだけの年月を要するのか、見当もつかないのが本当のところでしょう。

確かなのは、長く、厳しい日々が続く事だけですから、少なくとも日本人であれば、この悲惨は忘れられるはずもありません。

実質的な支援は出来なくとも、心にそれを持ち続け、自分に与えられた仕事や使命に実直に取り組む事が、巡り巡って、復興に繋がるはずと思うばかりです。

鎮魂、祈念。

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デヴィッド・ゲイツの歌は安らぎ

2013-03-03 15:48:12 | Singer Song Writer

■遥かなる愛の道 c/w I Use The Soap / David Gates (Elektra / ワーナーパイオニア)

我国で歌謡フォークが全盛となった昭和40年代後半からは、もちろん洋楽の世界でも所謂シンガーソングライターの存在が大きなブームになっていました。

ただし、そういうスタイルの誰もが売れていたわけでは決してなく、やはりポップなフィーリングと確かな音楽性を両立させてこそ、一般リスナーにはすんなりと受け入れられた結果があった事は、今更サイケおやじが稚拙な筆を弄するまでもありません。

例えば、常に素敵なメロディと爽やかな音作りで人気を集めた実力派グループのひとつがブレッドであり、その発表される諸作はもちろん、中心人物とされていたデヴィッド・ゲイツがリアルタイムの1973年秋に出したソロアルバム「デヴィッド・ゲイツ・ファースト」は、プロのミュージシャンや評論家の先生方からの評価も高い大名盤♪♪~♪

当然ながら、当時の歌謡フォークにも、そこからのエッセンスが瞬時に応用されていた事は、後追いで聴くほどに納得されましたですぇ~~♪

そして本日掲載のシングル盤は、おそらくは先行カットされた1枚と思われますが、ちょい聞きには地味~な印象の「遥かなる愛の道 / Clouds」をあえてA面に入れた思惑は案外と深淵!?

結論から言うと、この歌はアルバムでは「組曲:Clouds, Rain」の前半を編集したシングルバージョンなんですが、そこはかとないメロディの流れがジワジワと心に染み入るのは、デヴィッド・ゲイツが持前の真摯な節回しと不思議な胸キュンフィーリングの声質の魅力でしょうか、とにかく良い曲なんですねぇ~♪

シンプルにしてキャッチーなイントロのピアノやキメ所でズバッと出るドラムス、出しゃばらないアレンジや風の音のSEも良い感じ♪♪~♪

思わず、もっと聴いていたいという気分にどっぷりですよ♪♪~♪

そして素直にレコードを買ってしまうという美しき流れから、今度はB面の「I Use The Soap」に針を落せば、そこは当時の歌謡フォークでは定番とも言えるフォークギターのコード弾きによる親しみやすい元ネタばらし!?

そんな世界が、これまた心地良いんですねぇ~~♪

おそらくはこれを聴いて、ヒントを得ていたフォーク愛好者が大勢? という推察が易いとしても、決して憎める状況では無いでしょう。

そういう寛容と安心が、これまたデヴィッド・ゲイツの魅力のひとつだと思います。

ということで、前述した傑作LP「デヴィッド・ゲイツ・ファースト」も、歌謡フォークファンなればこその愛聴盤として、今日でも決して忘れ去られる事はありませんので、いずれはじっくりとご紹介する前段として、本日はシングルカット2曲のみのツカミであります。

あぁ~、デヴィッド・ゲイツの歌って、本当に癒されますねぇ~♪

最近は修羅の道に入る事も多いサイケおやじが、最も求めてしまうのは、これというわけです。

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