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~サッカーを中心に日々の雑感など~

音を楽しむ

2014年03月23日 | 音楽

 道路の雪解けが進み、車を運転しているときにもようやく音楽を聴く余裕が出てきた。この頃はまたモーツァルトを聞くようになって快調だ。それまではアイスバーンでガタガタの横揺れにスリップしたら大変、路肩に積まれた高い雪の壁に道路の幅が狭まり、対向車が来れば待避したり、割り込んでいくときには何度も車が来ないか確認したり…

この間のクラシック倶楽部で、ルノー・カプソンのバイオリンリサイタルが良かったねえ。ピアノはダヴィッド・カドージュという、二人とも若手演奏家だった。東京の紀尾井ホールで収録したそうだ。その中のベートーベンのバイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24 ”春”

ベートーベンもこんなにみずみずしい軽やかなメロディがあったんだなあと思わせる、春らしい曲。何度聞いてもフレッシュな気持ちになる。まだ若いころの作品らしい。

DVDの整理をしていたら、大分前に録画した「毎日モーツァルト」が出てきたので、これはいいと最初からヨーロッパのモーツァルトが作曲したゆかりの地の映像を見ながら楽しんでいる。

天才早熟を絵に描いたようなモーツァルトはすでに10代で素晴らしい曲がたくさんあって、青春の記念碑、17歳の時の作曲「交響曲第25番ト短調」の第1楽章は何度聴いても大好きだし、これは当時旧来の体制を見直して若者の価値観を重んじるというゲーテが中心となった「疾風怒濤」運動の影響下で作られた作品らしい。嵐のように駆け抜けていくという激しい動きが感じられる曲。

番組のテーマ曲になった「フルート四重奏曲ニ長調」も透明感がいいよねえ。飼っていたむく鳥の鳴き声を音に取り入れたという「ピアノ協奏曲第17番」も春らしく軽やかでいいなあ。今は運転しながら聴いているよ。モーツァルトは音を楽しむというのがピッタリ。教養とかなんとかそういう世俗の垢を超越したところで、すっと体の細胞に入り込み、のびのび呼吸できるようになる。



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