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日めくり万葉集(203)

2008年11月14日 | 万葉集
日めくり万葉集は秋の七草を詠った巻8・1537の山上憶良(やまのうえのおくら)の歌。選者は東京都世田谷区の船橋小学校・2年1組の生徒さんたち。

【訳】
秋の野原に咲いている花をこうやって指に折り数えてみると、ほら七草の花。

【檀さんの語り】
山上憶良が子どもたちのために詠んだといわれている歌。東京都世田谷区にある船橋小学校。世田谷区は日本語の教育特区に指定され、小学校で日本語の古典を学んでいる。

秋の七草は山上憶良のこの歌によって定着したと言われている。この歌に詠まれている【および】とは【指】の俗語。やさしい言葉を使って、子どもたちと秋の七草を数える憶良の姿が浮かぶ。

七草は・・・萩(はぎ)、尾花(すすき)、葛(くず)、撫し子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)。

【感想】
子煩悩な山上憶良の歌はわかりやすく、現代の人間にもその温かさが伝わってくる。胸を打たれる普遍性を持っている。小学校の教室ではこの歌をテーマにした授業が行われ、教壇の前には七草の花が花びんに活けられて、それがこの番組の映像となった。

授業風景を見ているうちに、我が家の子どもたちの姿と重なって見えた。背中のランドセルが大きく見えたようなころがあったんだなあと、なつかしい。

七草の中ではハギやキキョウ、ススキ、ナデシコ、オミナエシはすぐ目に浮かぶが、クズやフジバカマといった花はよくわからなかった。この辺で見かけないせいだろう。

クズというのはどんな花なんだろうと思ったら、教室に飾られてある花びんの中で、一番手前、大きな葉が垂れ下がったものが葛ということだった。マメ科の花なので、花の後に実がつくというお話だった。











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