黒鉄重工

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北米project 5 ~How do you like Canada? その18【2016/6/15~22】

2022-08-18 06:13:02 | 海外旅行記
カナダ海軍駆逐艦HMCSハイダの続きです。それじゃあ乗船します。敷地内にある事務所で入館料を支払って乗船します。


左舷甲板から乗船。


この格子のある構造物は、ボイラーへの空気取入口です。この位置にあるのね。上下には蓋もあるので必要に応じて開閉できるみたいですよ。


内火艇の留具ですね。で、あの白い矢印の先が順路です。


厨房、いわゆるギャレーです。


横には食料庫(General mess stores)があります。昔の船ですからね、缶詰ばっかりですよ。アイルマーという銘柄の缶詰ですが、これは実在かつ現存する物です。


艦首へと続く廊下です。まあ狭いですな。床がチェック模様のタイル貼りなのがおしゃれ。


ここは送信室(Transmitting station)です。通信室とは違い、外部との通信で使われることはありません。ここでは主砲の照準と発射に必要な情報を処理・送信する部屋です。
射撃指揮装置、Mk.34レーダーで取得した目標の距離、方位、移動速度、移動経路とHMCSハイダ自身の動きと合わせて、火器管制装置に入力するのです。
この情報は手動入力だったそうな。たぶんあの黒い箱だと思います。これはたぶんアナログコンピュータじゃないかな。
送信室のある場所は艦橋の真下なので、やっぱり重要区画なのでしょうな。


艦首は食堂(Canteen)になっていて、その一角には酒保があります。タバコ、酒、清涼飲料水、髭剃り、洗髪料、手紙と筆なんかを売っていたそうな。


ここが食堂です。


食堂と言ってもここぞという時は戦闘区画になります。あちらこちらに戦争の匂いが。


これは主砲の弾丸の荷揚げ装置(Ammunition ramp)です。弾丸は船の下層に収納してあるので、射撃する時は砲弾を主砲のあるところまで上げてこないといけません。
弾薬庫にある砲弾はホイストを使って食堂のある階層まで引き上げられます。そしたら人力でこの荷揚げの傾斜ランプへ収めます。最後にこのランプごと上に持ち上げて主砲へ砲弾を運ぶのです。
この4インチ砲弾の薬莢含めた重さは約30kg(68lbs)あります。持てなくはない重さですね。


天井はそれなりに低いです。食堂は艦首にあるので、舷窓のある壁は艦首形状に沿った複雑な形をしています。


艦内の中でも広い空間でありますので、食堂として使うだけでは勿体ないです。なので就寝時は天井にたくさん取り付けてある留具からハンモックを吊るして、水兵はここで寝ます。
他の写真を見ると天井の至る所に留具が付いているのがわかると思います。


下層への階段。降りれませんでしたが。


食堂を出ます。


倉庫・補給事務所(Stores office or Supply office)です。
HMCSハイダに搭載されている食料、水、清掃具、各種予備品の在庫管理をこの部屋でしていました。


在庫表っぽい書類の束が置かれています。


洗面台(Wash place)です。洗面台は10台もないですが、これだけで180人以上の水兵の手洗いうがい洗顔髭剃りなんかを賄っていました。1人に割り当てられる時間は数日に1回数分だったそうな。


通信室(Radio room)です。HMCSハイダにはそれぞれ役割の異なる4部屋の通信室がありにけり。この部屋の通信室は、通信内容の送受信と監視をしていた主となる通信室でした。
通信にはモールス信号が用いられました。HMCSハイダの通信士は、毎分平均25単語の速度で通信していたそうな。


おトイレですねえ。


廊下の天井の配管。やはり配管の種類についてちゃんと書かれているんですな。

というところで今日はここまで。


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