5月下旬に小笠原に行こうと東海汽船の“おがまるパック”の一人参加可能6月分を問い合わせたら、すでに満席だった。
そして、代わりにこれを見つけた。
メチャメチャ、安い! 往復の船、島内移動のバス、朝・昼食&温泉2回、ハイキングには添乗員さんも付いている! そして6月3日(金)、まだ空いていたので申し込んだ。
だが、ここで、がめついおばさんはミスを犯す。行きの船、1,000円で1等にランクアップできるならと1等にしたんだが。特2等ならカーテンひけばで個室になるベッドで、1等は8人部屋の和室だ。一人参加なのに・・・。おまけに、6月4日土曜日には大島トライアスロン開催日で、その参加者&応援者が同じ船で、船自体が満席。
しょうがない。まあいいか。当日ランクアップもせずに、このまま出発!
6月3日(金曜日)
東海汽船に乗るなんて20年以上振りだ。
トライアスロンのための自転車持込サービスが、乗客乗船前にあった。
1等客室。6人グループの女子旅と一緒になる。おばさんは「食堂でビール飲んでくるから」とカッコ良く言い残し、部屋を出たのだが、食堂は満席でさらに行列。ビールの自販機も運転免許証が必要なシステムで、旅行用の財布に免許証を移し忘れた私はビールが買えない。免許証を持ってる若者に買ってくれとも言い出せない。
まあ、一人参加なんてこんなもんさ。甲板で夜景を眺める。
6月4日 土曜日
06:00、大島元町入港。ここで添乗員さん2名共々路線バスで10分位の大島温泉ホテルへ。
朝食と温泉。朝食はこれから3時間半位歩くから控え目に。温泉も疲れるから控え目と思ったんだが時間もあるので、これから向かう三原山を見ながらゆっくり入る。
ホテルの屋上からの三原山。
08:40 ロビー集合で、バスで三原山山頂口へ。
①三原山山頂口
入港した元町港が見える。すでに結構高い場所だ。「山頂口」だけのことはある。
ハイキング開始!
山頂口から山頂遊歩道~火口一周遊歩道~温泉ホテル(こもれび)コース~大島温泉ホテルへ。
②山頂遊歩道
山頂までは、アスファルトの舗装された道路だ。
歩道をちょっと外れた場所の、↑ パホイホイ溶岩。1777~8年の安永時代の溶岩。丸味を帯びているのが特徴だそうだ。ガイド(添乗員)さんがいると説明が聞けて楽しい。
さらにちょっと先の1986(昭和61)年の溶岩流先端部。火口からの溶岩の流れが分かる。ここはトゲトゲしたアア溶岩。ちなみにガイドをしてくれてる男性は、1986年にまだ生まれてなかったそうだ。
噴火のあった1986年の11月、私は母と妹と、まだ人民服と自転車で埋め尽くされていた中国に旅行してて、帰ってきたら父に「(噴火の振動で横浜の家の)窓ガラスが揺れてたんだぞ!」と言われた。その後、通勤電車の車窓から区民センターに避難していた大島の方々の姿が1か月ほど見えていたのを思い出す。
だんだん、緩い下り坂から、つづら折りの上り坂へ。途中一か所、かなり急な坂がある。
後を振り返ると、外輪山がくっきり。やあ、大島、火山の島だわ。
左の花はオオバエゴノキ? 添乗員の男性は、最初に「花の名前は聞かないでください」と宣言してた。男の子ってそんなもんさ。
③山頂
おおっ、火口が見えてきた!
1986年の噴火で、溶岩流がなぜかここだけを避けたという三原神社。
本当に、祠の周りは溶岩。
昭和25年の噴火でも大丈夫だったそうだ。確かに、祠の後は50㎝位まで溶岩の壁がある。不思議だけど。あんまりパワースポット扱いすると、他の、溶岩で埋もれた神社の立場がないよなあ。
ゴジラ岩。ちゃんと(初期の)ゴジラに見えるよ!私は。遠く山頂口の建物が見える。
④お鉢まわりコース
山頂展望台のトイレに入った他の客を待った後、出発! ここから、ロープを両側に張った、舗装されていない遊歩道になる。
多分、数年前までは、もっと黒かったんだろうなあ。すぐに緑(植物)が育成する、日本の気候って凄いなあ。
火口のビューポイント!
底部の水蒸気。1970年代前半までは、マグマも見えていたらしい。
壁部の水蒸気。
海側は、遠く、利島、新島、式根島も見える。今回は富士山は見えなかった。
さらに登る。
右側には「裏砂漠」と言われる場所が一望できる。「裏砂漠」は最近の人気スポットらしい。
日本じゃない場所みたいだ、と言う事が“押し”らしいんだが。やっぱ日本だよねえ。
↑ 1986年の北側カルデラ内で起こった割れ目噴火口(B2火口)
ただ、横からのぞくだけなので、あまり迫力は感じられない。多分空からみないと、全体像は分からない。ここの噴火の溶岩が元町まで迫ったらしい。
ここが最高地点で、あとは下るんだが、軽い溶岩の砂利のせいで、足元が滑る! 何人か転んでいた。私は転ばないよう腿に力が入っていたのか、今、筋肉痛。
④温泉ホテルルート
なだらかな溶岩の砂利道を歩く。天気が良くて良かった。おまけに暑すぎないちょうどいい温度。
↑ アジサイ科のうつぎ という植物らしい。結構いろんな場所に咲いてた。
添乗員さんのサービスで、裏砂漠ルートの入り口まで寄ってみる。
「裏砂漠ルート」はこの山の右手を進むらしい。
戻って、緑豊かな鬼押し出しのような場所を、ホテルに向かって進む。
ホテルが近づくにつれて、低木が多くなる。
そして、「こもれびコース」! 名前だけかと思ったら、本当にこもれびがきれい。私は、この場所の方が日本じゃないみたいな気がした。
そしてゴールの大島温泉ホテル! 12:20位着。
あとは、バス時間までゆっくり過ごすだけ! お昼ご飯はおかずの種類も多かったのでお替り! 温泉にものんびり浸かる。しかも朝入った場所とは、男湯と女湯の交換されてたので、結局2ヵ所楽しめた。まあ、隣同士の場所だけどね。
で、その後は庭の椅子で、タオルと髪の毛を乾かしながら、缶ビール! ダイビングしてた頃を思い出す。
14:30のバスで、今度は岡田港へ。
まだ途中だけど、立派な船着き場の建物だ。帰りは高速ジェット船で、わずか1時間45分で、17:40には竹芝桟橋に到着。早い!
大島・三原山満喫したあ! まだ、歩けるじゃん私! 今のうちだなあ、遊べるのも。
今回歩いたコースは、ここと同じ。今回ガイドしてくれた添乗員さんは、大島のガイドさんじゃなくて、東海汽船の社員だそうだ。楽しいハイキングをありがとう!
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