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天園ハイキングコースの百八やぐら

2023-01-09 22:49:33 | まち歩き・神奈川

1月8日 日曜日

鎌倉の天園ハイキングコースの途中に「百八やぐら」という身近で楽しめるやぐらがあるそうだ。天気が良いので行ってみた。

 

①建長寺

12:30にJR横須賀線北鎌倉駅下車して建長寺へ。

天園ハイキングコースの起点は、建長寺の境内にあるので拝観料500円を納めて中へ。建長寺自体は何回か来ているので、半僧坊を目指す。

↓ 仏殿

↓ 法堂

↓ 唐門

↓ 虫塚

「2015年(平成25年)解剖学者の養老猛司氏の計画によって建立されたもの。人間の都合で命を奪われてきた昆虫を供養するための慰霊碑で、虫篭をイメージしている。設計は建築家の隈研吾氏。」だそうだ。唐突感と放置感が・・・。養老猛司って、本職は解剖学者だったのか。「バカの壁」の人で、エッセイストだと思ってた。

この後、階段を登る。

 

半像坊

「境内の最奥、勝上ケンにある。建長寺の鎮守で、半僧坊大権現をまつる。明治23年(1890)建長寺235世霄貫道師が静岡県の奥山方広寺から勧請した。周辺の復興された天狗像に守られ、その偉容は霊験あらたかでお参りやハイキングの人も多い。」との事。

『建長寺の鎮守で大権現』かあ。神仏習合の不思議な響き。

右奥のハイキングコースへ進んでちょっと登る。

 

②勝上献展望台

この山が勝上山らしい。富士山は残念ながら見えず。

右下が建長寺で海側が鎌倉の街。なかなか良い眺め。さらに進む。

 

③十王岩

この岩からの眺めが凄い。

若宮大路が見える。

みなとみらいも見える。

その後、こんな場所を降りる。

で、道沿いにやぐらも現れる。

そして、分岐点を覚園寺方面も右に曲がって5mの左手。↓ ここを登る。ちょっと手も使う。

 

④百八やぐら

おお、あった! 正直、規模的にはそんなに期待してなかったのだが、この先もずっと続くのだ。結構な規模だ。鷲峰山(覚園寺の裏山。読みは「じゅぶせん」)の岩(凝灰岩を含んだ砂岩、らしい。多分。)をぐるりと掘っている。しかも、こんな近くに。テンションが上がる!

喜んで撮影してると、足元が2メートル位の崖になっている場所もあるので注意!

 確かに、やぐら自体は鎌倉時代から室町時代らしいが、中にあるのは八十八体の弘法大師像で、江戸時代末期にはここは覚園寺の四国八十八箇所を模した霊場だったそうだ。で、首がないのは明治初期の廃仏毀釈の運動で破壊されたのだろうという事なんだが・・・。私は違うと思う。

なぜなら、弘法大師像の台座(というのか?)には、東京、芝四丁目とか、神田〇〇町いう文字がはっきりと見える。

しかも、文字も仏像の様式も結構新しくないか? ってか、量産品ぽくないか? 時代的に明治以降じゃないのかな。そうすると廃仏毀釈の運動で首がないというのも年代的に合わなくないか?

↑ 右の像は古いけど、左の像は凄く新しく思える。もしくは、右の像はやぐらの外に転がっていて風化してるのを誰かがやぐらの中に安置したのかな?

↑ 右の薬師如来像だけは首があった。

↓ 半地下のやぐらの中はこんな感じ。

前にに行ったまんだら堂やぐら群とは違い中に入れるし(言い換えれば逗子市によってきちんと管理されているから公開期間しか入れない)、規模は大きいし、まだきちんと調査されてないみたいで「謎」があって大満足!

 

で、ハイキングコースも戻ってちょっと進むと、コース沿いの左上にまたやぐら発見! 上ってみる。

今、調べたら「『鎌倉攬勝考』にある団子窟」だそうです。「鎌倉攬勝考」は幕末の文政十二(一八二九)年に 植田孟縉 うえだもうしん によって編せられた鎌倉地誌だそうなので、この真ん中の像は江戸時代より前のものなのかなあ?

 

大満足のまま、ハイキングコースを覚園寺方面へ。

↓ ハイキングコースの出口はこんな感じ。

テンションがあがっているので、このままどんどん歩いて、鎌倉駅へ。

↓ 鎌倉宮の鳥居前の河津桜

↓ 大混雑の鎌倉八幡宮

なかなか楽しいお散歩だった。目的があると、ハイキングも苦ではない。

コメント
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