ビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父、リチャード(ウィル・スミス)の話。現代は、KING RICHARDで、正しくその通りの、リチャードの王様振り。
好きな主人公かと聞かれたら、んん~、と考える。
リチャード王に付いて行く奥さんも、娘も凄いとは思うが・・・。もちろん従順なだけではないけど。コーチはじめ周りは迷惑だよなあ。向かいの奥さんが子供に対する虐待と通報するのも分かるよなあ。
ただ、余りにも強い信念があるから。黒人として差別を受けないよう、貧困から抜け出て立派な人間になる事。お金うんぬんよりも、娘たちの学校の勉強もトップクラスでなければならない。子供らしい時期も過ごさなければならない。天狗になってはいけない。テニスで成功したあと、ドラッグに手を出したりして人生を棒に振ってはいけない。テニス界だけじゃないよなあ。ここら辺は大人として共感できるので、私もリチャードに付いていける。2時間超えても付いていける。なかなか良い映画だ。
確かに一家が最初に住んでる地区は、酷くて。ヤラレル前に殺れ!とのリチャードの決意後の展開は、恐ろしい地区だけど、笑える。
ウィリアムズ姉妹が製作総指揮に携わっていて、撮影場所にも父娘で訪れててるから、姉妹も納得の仕上がりなんだろうなあ。
でも、爪楊枝をクチャクチャかんでる(日本だけじゃないんだ!)ウィル・スミスの顔がやたらアップになるカメラはなあ。ちょっと目をそらしたくなる。くどいな。アカデミー主演男優賞ノミネートかあ。くどいなあ、この顔のアップ。
一方、姉妹を演じた二人の役作りは立派だ。よくぞ、ここまで頑張った!
そして実際のウィリアムズ姉妹! 君達自体がなんたって一番凄いのだ!