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東京国立博物館 特別展「ポンペイ」

2022-03-10 21:50:14 | アート・文化

3月6日 日曜日 14:30~

特別展「ポンペイ」

なんてシンプルな展示会名なんだろう! ナポリ国立考古学博物館からの150点を展示。

紀元79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰の下に閉じ込められたポンペイ遺跡からの出土品。おまけにフラッシュは禁止だけど写真撮影OK。

遺跡好きな私は、2005年の8月にポンペイ遺跡にツアーで行ってるんだが、ナポリは治安が悪いからと博物館はツアーのコースに入ってなかった。そして私は遺跡の建物や人の石膏型にはしゃいで、全く出土品の事が頭になかった。なので、今回行って、ゆっくり見られて良かった。

とにかく2,000年前だよ。2,000年前に、この技術だよ。

 

まず、ブロンズ。2,000年前にコレ!ロダンの立場がなくなるのではないかと思う位だ。

↑「 剣闘士が着用したパレード用の兜」

↑ 「ペプロスを着た女性」 彩色が残っている。ブロンズに彩色してたんだ。

↑ 「竪琴を弾くアポロ」顔は噴火の際の火傷の跡かなあ。目の材質がちょっと怖い。

↑ 「水道管のバルブ」凄くないか!2,000年前だよ。うちの前の道路、今『古くなった水道管を交換してます』の工事中なのに。

↑ 医療器具の「膣鏡」 どうやって使用したのかは全く分からないが、どー見ても18世紀になってからの医療器具にしか思えん。これで何をしたんだろう?

と、やたら『ブロンズ』に驚かされた展示会だった。

 

次はガラス

↑ 「千華文ガラス杯」 どうやって作ったんだあ?

↑ 「青い水差し」 2,000年前だよん。

↑ 「ブドウ摘みを表した小アンフォラ(通称「青の壺」)」のアップ。

繊細なフォルムの青い壺の上に、白いガラスを重ねて焼いて、削ってる・・・。どんだけ手間をかけているんだあ!

ガラスじゃないけど

↑ 「黒曜石の杯」 黒曜石にサンゴやラピスラズリ、孔雀石、金などを象嵌細工した直径20センチ位の杯。

 

もちろん、大理石も凄い。しかも埋まってただけあって、ほぼ完全に残ってる。

↑ 「ビキニのウェヌス」 金色の色彩がしっかり残ってる。

↑ 「ヒョウを抱くバックス」

↑ 「エウマキア像」服のドレープが見事!それを上野でかぶりつきで見られる幸せ。

 

もちろん、モザイク画も素晴らしかったけどね。

↑ 「葉綱と悲劇の仮面」

↑ 「ネコとカモ」

↑ 「ナイル川の風景」 一緒に行った友人曰く「こりゃ、カバを実際見た事ないのに想像で描いたな。」その通りだと思った。

とにかく「ブロンズ」に感動した展示会だった。

 

で、東京国立博物館に行った時に必ず覗く「考古展示室」に行ったんだが・・・。

いつもなら可愛く見えるんだが・・・。6世紀かあ。ポンペイ展は1世紀の展示物だったのにと、ちょっとショボンとした私であった。

 

コメント
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