「ハムナプトラ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」を足して「水」で薄めて、3で割った感じかな。
つまらなくはない。「ええっ!そうだったの!」と驚くシーンもある。どう頑張っても、スペイン人には見えないけどね。
ヒーロー、ヒロインの実年齢が、50歳手前と40歳手前という大人の2人だし。すでに、主役で映画いっぱい出てるしねえ。
新鮮さがないから、余計既視感があるのかな?
夏休みのファミリー向けアドベンチャー映画としては及第点だよ。ロック船長が、いろんな意味の年齢的にオヤジギャクを連発してるのらしいのだが、聞き取れんわい。吹き替えで見た方が楽しいかもね。
ただ、作りが粗いというか。突如発見された矢じり。ドイツ軍=潜水艦イメージなんだろうが、予告編でも「アマゾンに潜水艦⁉」と言ってけど。どうやって潜水艦があそこまで来たのか。燃料は? アギーレ隊達があの穴で化石状態になっていたのを、なんでドイツ軍達が知ってたのか。ロック船長「ひとりのために生きたい」と言ってたけど、何かもっと過去にあったのでは? リリー博士は、ケンブリッジの教授になれるほどの論文を、あの冒険で書けたのか? なんて、気にしたらいけないよな。面白くなりそうなシーンをつなぎ合わせた感じの映画だ。
そして、現代人も喜びそうな、動物愛護とLGBTとフェミニズムもパラパラと振りかけてる。
その割には、ドイツ側のプリンスがロンドンで協会側の人間や、アギーレたちが原住民へ殺し方が結構残虐で。殺さなくても気絶とかで良かったんじゃないのかな。
スペインのアギーレ隊はアマゾンに探検に行ったのは実話で、それを題材にした「アギーレ・神の怒り」と言うカルト映画もあるらしい。
この映画の監督ジャウマ・コレット=セラって誰だ?と思ったら、デビューの「蝋人形の館」から結構見てんじゃん、私。この監督、一流ディズニー映画より、ちょっとB級っぽい方が面白いのかも。
「アギーレ・神の怒り