7月4日 日曜日
5月2日に第三海堡遺構に行った時に、貝山地下壕の見学会を6月位からするかもとガイドさんに言われて、HPをちょくちょく覗いていたら掲載されたので応募して行った。
この辺りは戦前・戦中、横須賀海軍航空隊や海軍航空技術廠があったところで、貝山地下壕は横須賀海軍航空隊の施設。ただ詳細は、軍関係なので元々秘密で、さらに敗戦の際、資料等は廃棄されてしまったので、あんまり分からないらしい。
ここにも資料あり。
13:00 追浜浄化センター正門前に集合
油槽
浄化センターの建物裏の建物を取り囲む2辺の崖面に、高さ5~6m位の、戦争中の燃料タンクが収納されてる洞窟。
タンクには、ディーゼルオイルと書かれているらしい。
少し歩いて、貝山地下壕入り口横の倉庫(格納庫?)跡
作ったのは日本軍だけど、その後米軍も使ったららしく、壁面に英語で注意書きもあった。
ここに、ヘルメットなどの装備が保管され、出土品も展示していた。
参加者16名を半分に分けて、1班が先に地下壕見学。私達2班はここで説明を受けて、1班が戻ってきてから中に入る。
例えば、この鉄の不思議な形の物体は、旧海軍航空技術廠の本庁舎建物の上部にあった旗を掲揚するための物。驚いたのはこの建物を民間企業が平成17年まで使用していた事。解体する時に、ボランティア団体の方が、形見(?)に引き取ったらしい。
貝山地下壕
ヘルメットを借りて、かぶっていよいよ入る。
↑この赤い部分が見学できる範囲。
大きい通路は、ライティング完備!
途中、現在の安全対策で、いざと言うとき逃げ込むための鉄骨完備の一角。
壁面はこんな感じ。ダイナマイトの発破と削岩機で掘り進めたらしい。
左側は見学禁止。右側へ。
レンガ道
地面が結構平らなのは、レンガが敷かれていたため。
ちょっと、レンガが見える。
かまどと煙突(台所か?)見学コースの一番奥の部屋。
水槽跡(洗面所かな?)
トイレ跡かな?
何か置いていたのかな?
会議室っぽい広い部屋
この奥の壁には、何かを飾っていた窪みがある。
通路は出入り口を爆撃された場合、爆風がそのまま入ってこないように、わざと曲げているそうだ。
排水を考えて、溝が掘ってある。まあ、古代遺跡にも溝はあるからなあ。
滞水ヵ所
一番入り口に近い曲がった場所
木製の何かがあったらしい。
↓ 貝の化石
そして、戦争遺跡が、一番遺跡と感じた場所が・・・。
水が溜まっている場所付近の壁面は、すでに鍾乳石っぽくなっている。そうかあ、戦争が終わって、もう76年たつからかあ。と、しみじみ思った。
私が小学生の時は、まだ米軍接収地があちこちにあったのに。高校のプールは、空襲でタイルがはがれて、その後米軍接収された時に全てのタイルがはがされて、コンクリートむき出しだったのに。
やっぱり、誰かがきちんと保存して受け継いでいかないといけないんだなあ。でないと時の流れに埋もれちゃうんだなあ。
この後、雨の中、第三海堡を見学して終了。