私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

姫路城 春の特別公開 トの櫓・搦手周辺

2022-03-03 15:53:16 | ギャラリー散策
 3月 3日(木)   天気:晴れ    室温:19.4℃

 きょうは、姫路へ行きました。 まず 三木美術館へ行って ”兵庫県日本画家連盟
会員小品展” (別ページ) を見ました。 このあと 姫路城へ 春の特別公開 ”トの櫓・
搦手周辺” を見にいきました。

 
 姫路城の大天守のふもと、備前丸は、かって 姫路城を築城した池田輝政の御殿
があったところです。 その備前丸の東に 位置する場所に 搦手があります。
 城郭の正面口を大手、裏口を 搦手といいます。 今回は、普段は 公開指してい
ないトの櫓と搦手周辺(ごく一部)をご覧いただけます。 搦手周辺には、との
一門、との二門でこうせいされた 桝形虎口が残っており、姫路城内で 桝形虎口の
外門と内門が 現存するついいつの場所です。 トの櫓の内部室には 何もありません。


 下の図は、1700年頃の姫路城で、歴史教室2月(2019年)「むかしの姫路城」で入手。
 
 姫路城の入り口から 入り、菱ノ門、い、ろ、は、に、ほノ門を潜って、そのまま
天守閣の北側を通って、とノ一門・トの櫓へ行けるのかと 思いましたが、直接 行く
ことはできず、水ノ一門などを潜って、いったん 南へ出て、備前丸広場から 東へ回
り、トの櫓(有料)へ行くことになります。 との一門、との二門をくぐって、長壁
神社の階段下まで行くことができますが、ここで Uターンして 、りノ門を通って戻ります。




 ほノ門を潜り、天守閣の北を通って、へノ門から とノ門へ行きたいのですが、なぜか
通行止め。 水ノ一門などを潜り、渡り廊下を歩いて、備前丸広場に降ります。 せっかく
備前丸に来たので、三角点でも見ようと 蓋石を開けましたが、落葉や砂が詰まって 埋められ
ていて 見ることができません。 ここには 国土地理院が設置した 三等三角点:姫路城 45.
49mがあります。

 備前丸の右手(東)には、備前門があります。 備前門は 東から門を抜けると、備前丸に
出ます。 昔は 備前丸に 御殿屋敷があったので、こう呼ばれています。 備前門は 2階建
構造の楼門で、この2階部分は 右側の建物・折廻櫓の2階と直接つながって、内部で行き来
できるようになっています。
 備前門を潜ると、右手には、縦石として 石棺が配置され、門前の狭い空間の中で、デザイ
ン的にすっきりとした印象を与えています。 

 備前門を潜り、井郭櫓を見て、やっと ちノ門の前に来ました。 ここに 料金所(旧番所)
があり、お金をとられますが、私は フリーパス。 ちノ門を左に潜ると、広場になっており、
左上に へノ門(通行止)が見えます。 まず 手前の階段を上がり トの櫓に入ります。
 トの櫓は、とノ一門の続き櫓で、とノ一門の2階への入り口になります。 が、とノ一門
の2階は 床が傷んでいるので、入ることはできません。 トの櫓から 写真だけ撮りました。

 建物の平面は 菱形で、室内は、一室で 床は 土間になっています。 床面は 水平でなく、東側に
傾斜しています。 城内側(西側)に 窓はありませんが、東側と南側に 格子窓が 1カ所ずつ開い
ています。 この櫓の下に 搦手道が通っていますが、下を狙える石落しが ないので、その方向を
攻撃するには、この2つの格子窓を使います。 このため 窓の下に 床板を張って高くしています。

 とノ一門は、姫路城に残る櫓門で 白漆喰の塗っていない 唯一の門です。 昭和の大修理工事
までは 白漆喰が塗ってありましたが、解体してみると 当初は 縫ってなかったことが 分かった
ため、元の通り素木造りに戻されました。 置塩城から 移築されたとの説も・・・。
 搦手道には、とノ一門と とノ二門で構成された 桝形(武者溜)が残っています。 姫路城では
桝形の2つの城門と土塀が残っている 唯一の例です。

 とノ二門へ降りる石段は 段差があるので 注意してください。 とノ二門を潜ると、北に
「長壁神社遺趾」の石碑が見えますが、竹柵があり 階段を上がることができません。 女
性係員が見張っています。 かって、ここに 長壁神社が祀られていました。
 長壁神社は、姫路城の建つ姫山の地主神として 古くから崇められてきました。
 神社は 城の鬼門に建てられ、城を守護するものと 信じられてきました。 池田輝政が 姫
路城築城を 行っていた頃、子(ね)の刻(午前2時頃)太鼓を打つと 悪鬼が現れて 人を殺
すとか 数々の怪異の話が広がり、姫山から城下に移された刑部社の祟(たた)りに違いない
と 噂されました。 この場所に 刑部社を戻すとともに 同じ場所に 八天塔を建てると やがて
怪異は 鎮まり、輝政の病状も回復したといいます。

 トの櫓、とノ一門、とノ二門、長壁神社遺趾をまわって、Uターンして 退城します。
帯の櫓、帯郭櫓の横を通ります。 帯の櫓の下に トンネンルのような下り階段があり
(通行止)、これを 降りると、帯郭櫓(腹切丸)へ降りることができます。 帯郭櫓は
3月15日のページ ”トの櫓・搦手周辺” を見てください。
 りノ門を潜り、お菊井戸を見て、リの櫓へ。 昨年、”ぬの門、りの渡櫓” が 特別公
開され、見に行きましたのは 2月4日 です。


 ぬノ門は、場内で唯一の三層の櫓門で、雛壇状になった門で、重要な場所に築かれて門です。
扉は 木部をすべて 黒鉄張りにし、鋲で留めた頑丈な門です。
 ぬノ門の前面には 「扇の勾配」 をもつ 高石垣が張り出し L字状に通路を屈曲させて、防御
機能を高めています。



≪追記≫
 3月6日の新聞に ”姫路城 「トの櫓」 初公開” と載っていました。
 姫路城で 春の特別公開が 始まっている。 普段は 公開されていない、城の裏口に当たる「搦手」
周辺と 「トの櫓」が 公開されている。 21日まで。 トの櫓は 今回が 初公開。 ・・・・・
 3月8日の7時前のNHKローカルニュースでも 放送していました。
    
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