本日3月議会が開会しました
開会に先立ち、曾我部議員から辞職願が出されました
政治だけでなく、物事に真面目に取り組み、また家族愛を持っておられる方でした
私が産業建設常任委員会委員長の時、副委員長として支えてくれました(感謝)
体調を壊したようです、まだ若かったので体調を戻して一緒に政治活動ができると思ったのですが
残念です
議会運営委員長が議運の報告をしました、公立学校の卒業式に出席を見送るので、開会日が一日早くなったこと
また議案変更があったことなどがその内容です(その一部が波乱の発端となりました)
副市長から行政報告があり、企業立地等の報告がなされました
さて今回の議案は44件、そのうち先決3件、委員会付託のない一審議2件(公平委員人事、学習等共用施設の設置)でした
市長が令和4年の施政方針を述べ、その後議案の提案理由を述べました
さて今日はこれで終わりかなと思ったら、K議員から緊急動議が出ました
内容は「地方独立行政法人西都児湯医療センター第3期中期目標を早期に定める決議(案)」というものです
いつものように藪から棒に出された議案だったので、議運を行いました
議運においてこの件は何度か議題に上ったのですが、昨日の議運で行政側が取り下げるという申し出をし議運で了承したのに、突然出されたのです
いつも言っているように、多数決になったら二次救急医療を守っていこうとする議員派は負けてしまいます
ですが、何ら反論しないのは市民の救急医療に対する思いを無にすることになるので、この決議を読み解く時間と、反論を用意する時間をいただきました
午後4時半ぐらいから再開です、提案者から決議案が朗読され、質疑そして討論となりました
私はまず最初に反対の立場から討論いたしました
以下の内容です
一部議員が提出された決議(案)に対し反対の立場で討論します
まず前提ですが、12月議会において文教厚生常任委員会で中期目標を討議した時、修正が出た経緯があります。
今回の件もその修正に関わることと私は理解し、討論いたします。
まず最近の代表者会議でも、また今回決議に出された文章でも、「違反」という言葉が出ていますが、あたかも首長を落としめる言い方をしていることはおかしな決めつけです。
また目標の定めがないことが医療機関に重大な支障を来すと決議案では言われました。
私の理解するところでいえば、目標がないから医療がストップするわけでなく、運営を粛々と行うことができると思います。
このように、あまりに一方的な内容であることをまず申し上げます。
今回市民に知ってもらいたい大事なことは、先に言いましたがこの決議案が市民の望む二次救急の実現にならないおそれのある議案だという事です。
西都市が提出しようとしている第3期中期目標案を確認しましたが、第二期中期目標、計画に沿ったものでした。そのうえで反対の理由、考えを述べます
・今回の第3期中期目標は独立行政法人西都児湯医療センターの理念、基本方針に沿って作成されたものであるという事
・先の修正案では「二次救急を行う事」という文言が削除される案でした、この事は医療センターにとって最も大事な入院手術を行わなくって良いという事になる恐れがあります
・今までの一般質問の答弁で明らかになったように、現状はセンターへの救急搬送が減っているうえに、急性期疾患で最も重要な脳神経外科手術がおこなわれていない事
・長田先生時代はセンターの医療技術が優秀であり、何より収益性がよく、黒字となりそれを当時新病院建設費に充てようと考えていました。ところが現在収支状況は悪く昨年度は約二億円の赤字、今年度も相応の赤字が予想される事
・そういった中で二次救急を行わないことになったら、市民へ大きな負担を強いることになる事
・そして何より、第3期中期目標案は評価委員会での慎重な審議を経ており、またそれを市民のパブリックコメントを経たうえで作成されている
・議会がそれを安易に修正しようとするのは、評価委員会の審議を無視し、市民の意見を議会が無視することとなる
以上を持って、一部議員が市民の願いを無視した修正ありきの考えで、第3期中期目標案を出させようとするのは、医療センターの理念、市民の願いを無視することになりうるので、西都市を含めた一市五町一村の二次救急を守る立場の議員として反対するものである。
議員の皆様には、市民の生命を守る医療を守る意味からも私の反対討論を理解していただき、反対の票を投じていただきたく願います。以上を持って反対討論とします。
提案された議案は市として早く目標を出してくださいという、一見至極まともそうなものですが
その実、上に書いてあるように、目標案に修正を加え、多数派で可決してしまおう(二次救急医療をやらずに済むようにする考え)というのが本質だと私は思います
そうなれば評価委員の審議、そして何より市民のパブリックコメントを踏まえた目標を、議員が勝手に修正してしまうことになってしまうのです
それは市民が要望している救急医療の姿ではありません
多数決で決まることを前提としたものです
私以外に田爪議員も反対討論しましたが・・・
結局10対6で採択されました
最近このようなことが多く(前回の議員提出議案も同じhttps://blog.goo.ne.jp/1046monochrome/e/c7e9418cbb35ffb8a0fe3355d61be870)、議会として情けないものです(2021年12月21日のブログに載せています)
あの一昨年の3万4千もの市民住民の声(歎願)を、そして10数年前集めた5万6千もの署名がないがしろにされ続けています
このような結果になり心から残念です
(虚しさに自分の手のひらをじっと見ました)
ですが、今できることを議会中一所懸命やり続けていくつもりです