アナーキー小池の反体制日記

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#374 武士道精神

2010年01月21日 | ボクの思い・信条・理念
"武士は食わねど高楊枝(たかようじ)"
ボクの、生きていくうえでの規範としている言葉です。
やせ我慢してでも、気位を高く持って生きるべきだと思っています。

今時分、こんな言葉を知っている人は少なくなりましたし、知っていてもこの言葉を自分が生きていくうえでの戒めとするなんて人は化石みたいに見られてしまいます。
江戸時代に体系化された武士道は、終戦まで日本人の、特に男性に必須なたしなみとして根を下ろしていました。
ところが敗戦で、全ての日本的な考え方、行動の仕方が否定されてしまいました。
止むを得ないのでしょう、戦争に負けたのですから。
日本的な考え方は大変古く、新しい時代にそぐわなくなっていたのは確かなのです。

ただ、武士道は戦前から欧米の一部の知識人の間に人気がありました。
"節操"や"恥"の持つ武士道の微妙な概念は、他の先進国にはないものです。
改めて武士道について調べてみました。
ウィッキペディアに簡潔に一行の記述がありました。
「君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」とあります。

ボクは"君に忠"なんて思いはまるでありませんが、君主に仕える武士の心構えとしては当然一番に記されなければならなかったものだと思います。
"君に忠"のほか、"親に孝"も違和感をお持ちの方も多かろうかと思います。
当たり前すぎて、このような取り上げ方をしなくてもいいのでないかと思いますが、昔も親不孝者が多かった証拠かもしれません。
ちなみに"親に孝"と打ち込んだこのワープロは最初、"親に抗"と出ました。

「自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」・・・戦後、確かに失われてしまった日本人の美徳です。
いつの時代にも高潔な人格を尊ぶ道徳性は必要です。
せっかく道徳教育があるのですから、"恥"とか"節操"とかいう日本の美しい道徳を学ばせなければなりません。
卑怯なことをしてはいけない、正義は守らなければいけない、弱いものいじめは最も卑怯な行為だ、節操のない言動は最も恥ずべき行為なのだ・・・等は、今の教育では教えきれないような気がします。

道徳で武士道精神をそのまま教えろとはいいません。
しかし、このまま失われていくには惜しい気がします。
武士道精神のエキスだけでいい、昔こんな高潔な教えがあったことを記し残してもらいたいと思います。
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