アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#1125 作家 荒巻義雄(上)

2012年12月04日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
学生の頃、SF小説を読みあさっていました。
その中に荒巻義雄のがありました。
シュールな世界に建設機械が登場する面白い作品があります。
たくさんのSF作家のを読みましたので、彼にそんなに強い想いを持っているわけでありません。

38年前、一緒に就職した同期の職員と話をしていると荒巻義雄の名が出て来てびっくりしました。
彼はSFファンで、特に荒巻義雄が好みだというのです。
そもそもボクの周りで、SFファンなんて珍しいのです。(文学好きはそれなりにいますが)
SF作家の中で荒巻義雄は結構有名ですが、文学全体の世界ではマイナーです。
彼とSF談義をしたのを懐かしく想い出します。

同期生はその後一度、市立図書館の勤務になったんです。
図書館で本を探しているとき、びっくりしました。荒巻義雄の本がたくさん並んでいます。
星新一や小松左京や筒井康隆など一流SF作家のより、たくさん収められています。
同期生の仕業です。
彼は言います、「この作家は世界一なので、この扱いは当然だ!」
ボクも図書館に勤めたら、好みの作家を自在に並べるのに・・・って思いましたが、かないませんでした。

北海学園大学工学部土木工学科だけの同窓会があり、毎年会員名簿を送ってくるようになりました。
役所や土建屋、コンサル、資材屋などにいる同窓生を調べやすく工夫され、営業?に便宜を図るのが目的だったように思います。
勤めてから10年ほどして第1回目の会員名部が届きました。
卒業年度の古い順から記されています。

そこの1回生の先頭に"荒巻義雄 作家"とあるんです。
調べてみたんです。
荒巻義雄は早稲田大の文系を卒業しています。
生家は札幌で土建屋をやっていました。
その家業を継ぐため札幌に戻り、当時短大が発足した工学部土木工学科に入学し卒業しました。

札幌で土建屋を経営しながら、SF小説を書き続けているんです。

地方紙夕刊に「私のなかの歴史」というシリーズが連載されています。
道内の著名人に聞き取りを行っていますが、先般から荒巻義雄の"人生はSFだ”の連載が始まりました。
いろいろなことを知ることができました。
そのなかで彼は札幌南校時代、あの渡辺淳一と同級生なことを知りました。

続きます。
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