アナーキー小池の反体制日記

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#2495 西郷隆盛その生涯

2017年11月14日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
タイトルは郷土の誇る人気作家、不破俊輔氏の最新著作品名です。
不破氏はこのところ、NHKの大河ドラマにまつわる作品を書いています。
"〇〇〇〇その生涯”シリーズで、今回は6年目でしょうか?
今回のも来年に放映される"西郷どん"へ向けての作品です。
本の帯に"2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」がもっと面白くなる!"と記されていますので、そこのところの狙いは本人も認めているのです。

この作品は、文学性を排除して西郷隆盛の伝記に徹しています。
不破氏は文学性に富んだものを書きますが、今回のもののように意図的に文学性を排除し、史実に基づいた作品も多いのです。
史実に基づく作品は、資料の収集から始まって、時代考証、入念な洞察、編集まで、大変な力仕事なんです。
お歳を召しているのに よくもまあ、と感嘆します。

西郷隆盛のことは、中学か高校のときの歴史の授業で教わった程度の知識しかありませんでした。
明治維新に多大な功績を残したこと、征韓論の先頭に立たされ西南戦争で自害したくらいしか思い浮かばなかったのです。

作品を読み、西郷が征韓論にくみし政府に反旗を翻したのか、ボクなりに解釈することができました。
あくまでボクの解釈です。

西郷は30歳の頃のある出来事のあと、ずっと死に場所を求めていたのではないでしょうか。
維新の偉業を成し遂げたのも、死を恐れず、むしろ死を求めて決死の行動が功を奏したのではないか、と思います。
その延長線上に(理不尽と思える)征韓論による西南戦争があり、そしてそこで本懐を遂げたのです。

ボクは、ボク自身が生に執着が無く死に親和性を感じる者ですので、西郷隆盛の矛盾に満ちた生涯をそのように理解するのです。

・・・
なお、不破俊輔氏の新刊本"西郷隆盛その生涯”は全国有名書店にて好評発売中です。
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不破俊輔で検索すると、彼の今までの作品が紹介されていて、手に入れることができるのです。
お薦めは「わたしのジュスティーヌ 」「ナウシカの大きな石」「なぜ会社は大きくすると潰れるのか」「シャーター街のクロニウェル」などです。
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