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こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

住宅リフォーム助成は一石?鳥

2012-02-10 23:25:20 | 活動報告
滋賀県近江八幡市の「住宅リフォーム助成制度」の詳細を勉強するために議員団3人で出かけました。

私は泉北水道企業団の議会が朝からあったので、お昼前に最寄駅の北助松から電車に乗って、近江八幡駅についたのは1時52分。駅からタクシーに飛び乗って(近距離でも嫌な顔もされず!)、約束の2時にギリギリ間に合いました。

他のふたりの議員は車で早く到着、ケーブルカーで山頂に。市内を一望したとのこと。

住宅リフォーム助成は、「住宅の改修工事を市内業者に発注したときに、自治体が工事費の一部を助成する」制度。
地域経済活性化に大きな効果があるものとして、全国自治体に急速に広がっています。

日本共産党はこれまで議会で繰り返し、実施を求めてきました。
残念ながら、大阪ではまだ実施している自治体はありません。

きょう訪ねた近江八幡市の特徴は、「工事費の15%、上限30万円」と補助率・額が大きいことに加え、特に高齢者(70歳以上)、障害者の同居する世帯では、上限の30万円は同じですが、補助率が50%と、特別手厚い配慮があることです。

今日も担当課の職員さんとともに、終始説明に同席してくださった川崎よしひろ議員(日本共産党)は、この制度の創設、充実、改善を議会で繰り返し求めてこられました。そうした議会での粘り強い提案、建築関係の業者・団体からの要望、そして市としても制度融資の申請状況から建築関係の事業者がリーマンショック以来の経済不況の影響を最も深刻に受けていると判断したことから、事業の実施に至ったとのことでした。

当初2003年から3ヵ年事業として実施、2008年に国の景気対策の臨時交付金を活用して再開、翌2009年からは国の資金はなくなりましたが市独自の予算で継続しています。
2010年度には、受付初日に徹夜組も含め、早朝から市役所前に長蛇の列ができるほどの盛況。補正予算を組んで申し込みをした全件に補助をしたとのこと。

2011年度も当初予算額からはみ出した分を9月の補正予算で対応。

市が助成した総額は2010年度では約7千万円、工事費総額はその約10倍。約7億円のお金が地域を回ったことになります。さらに、経済波及効果は20倍前後と言われています。

多くの仕事を受注することで「人手が足りずに新たに職人を雇った」、個人の大工さんも「仕事がなく廃業も考えていたが、続けることができた」と雇用効果も生まれています。

これだけのお金が現に動き、経済波及効果も明らかなことから、市の税収にも確実に好影響があると考えられます。

高齢者の住まいの段差解消などに介護保険を使えるのは認定を受けてから。それ以前にバリアフリーの工事をすることで、介護が必要になることを予防する効果も生まれます。

工事内容は「トイレ、風呂、キッチンなど水周り工事」が多いとのこと。下水道が整備された地域でも、水洗化工事には多額の費用がかかるため、なかなかすすまない実情がありますが、水洗化の促進にも役立っています。

担当の職員さんは「こんなに市民に感謝される仕事は初めて」と言っているそうです。

地域経済の活性化、雇用効果、市税収入増、高齢者や障害者の生活支援、水洗化の促進・・・など「住宅リフォーム助成」は一石二鳥どころか、ナン鳥にもなる事業であることを確信することができました。
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