国民救援会泉大津支部の学習会。
身近なところで起きている、人権侵害。ヘイトハラスメントについて学び、考えました。
ヘイトハラスメントとは、人種差別的言動=ヘイトと、職場での地位を利用した人権侵害=パワーハラスメントを合わせた造語。
フジ住宅で働く在日コリアン3世の女性が、会社と代表取締役(会長)を被告として裁判に訴えている。
国民救援会泉大津支部の支部長で、裁判の弁護団の一人でもある南部弁護士から「フジ住宅で何が起こったのか?」「裁判で訴えていること」についてのお話、原告の女性からも率直な想いを聞かせていただいた。
不動産大手、1000人を超える従業員が働くフジ住宅という誰もが知っている大企業でおこったことは、本当に信じがたいことだ。
会社の業務とは関係のない、人種差別的な内容を含む文書やDVDの映像を毎日のように配布。さらにその資料に対する「感想文」を書かせ、それをまた全職員に配布する。
さらに、日本の侵略戦争を美化する独特の歴史観にたつ「育鵬社」の歴史教科書を採択させるために、教科書展示会に従業員を動員するなど。
ヘイトスピーチとは、在日外国人に対してだけ向けられた攻撃ではないのだという事に改めて気付かされた。
強い圧力を持って繰り返され、「これが正しい日本人の考え方だ」という空気が作られるとすれば、それに染まる事を拒む全ての人への攻撃だ。
つまり「染まりたくない」と思う、「私」に対する攻撃でもある。
原告の女性の陳述書には「・・ただただ、寛容であって欲しいだけなのです。」とある。
寛容な社会。それは、認め合い、ともに生きる社会なのだと思う。